1. Home
  2. EAT
  3. 豆を食べるほど、あらゆる病気のリスクが下がって長生きするらしい

豆を食べるほど、あらゆる病気のリスクが下がって長生きするらしい

5,987

田邉愛理

人間を死に至らしめるのは、運命ではなく毎日の食事だ」と語るのは、栄養と食の安全を研究するマイケル・グレガー医学博士。

徹底した科学的なエビデンスに裏打ちされた博士の栄養学には、今すぐ生活に取り入れられる具体的なアイデアがつまっています。

shutterstock_21478750

博士の著書『食事のせいで、死なないために[食材別編]スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学』では10種類の食材が紹介されていますが、その筆頭として登場するのが「豆類」です。

なぜ豆を食べるとよいのかどんな種類の豆をどうとるとよいのかなど、食生活にもっと豆を取り入れる方法をご紹介します。

豆類の摂取量が多いほど、寿命が長い傾向

shutterstock_142619989

豆類、毎日食べていますか? 日本人にとって豆類を含む食事というと、まず思い浮かぶのは味噌汁、納豆、豆腐あたりでしょうか。振り返ると伝統的和食は大豆を使った料理が豊富で、毎日の食卓の必須メンバーといえるものが多くあります。

豆をよく食べる高齢者ほど長生きする」というグレガー博士。

日本人はもちろんのこと、レンズ豆、ひよこ豆、ホワイトビーンズをよく食べる地中海沿岸の国々や、ブラウンビーンズやエンドウ豆を好むスウェーデン人も、豆類の摂取量が多いほど寿命が長い傾向があることがわかっているのだそう。

shutterstock_673527460

豆類の摂取にはウエストを引き締め血圧を下げる効果がある。(中略)腹回りのぜい肉を減らすためにカロリーを削減するよりも、豆類を摂取したほうが効果が高く、血糖、インスリン、コレステロールの数値の調節にも効果的であることが明らかになった。豆類には食物繊維、葉酸塩、フィチン酸が豊富に含まれ、脳卒中、うつ病、大腸がんなどのリスクを低減する効果がある。また、大豆に含まれる植物性エストロゲンは、乳がんの予防と乳がん生存率の向上に、とくに効果があることがわかっている。(『食事のせいで、死なないために[食材別編]』64・65ページより引用)

日本の精進料理では、豆類が肉にかわるタンパク源として重宝されてきました。肉類のようにタンパク質、鉄、亜鉛を含むだけでなく、野菜の長所である食物繊維、葉酸塩、カリウムなどを摂取できる豆類は、まさに肉と野菜の“いいとこどり”ができる食材。

しかも飽和脂肪やナトリウムは少なく、コレステロールは含まれておらず、感染症や食中毒の危険も低いとくれば、その優秀さがわかるというものです。

がん予防には「全粒穀物や豆類を毎食摂る」こと

shutterstock_721678597

グレガー博士によると、2007年に「米国がん研究協会(AICR)」が発表したがん予防のための提言では、「全粒穀物や豆類(どちらか、あるいは両方)を毎食摂ること」が推奨されていました。1日1回などではなく、毎食という表現には驚かされるとともに、豆類の大切さがよくわかります。

パンを主食とした洋食だと、意識してメニューを調整しないと豆類をとることは難しいこと。しかし和食であれば、朝から豆腐を入れた味噌汁や納豆で、ごく自然にとりいれることができます。こんなところにも、日本人が和食を見直すべき理由があると感じます。

博士が食べている豆料理

shutterstock_418074685

アメリカ人であるグレガー博士は、毎日の食事でどのように豆を食べているのでしょうか?

著書で紹介されていたのは、たとえばフムス(ひよこ豆にニンニク、練り胡麻、オリーブオイル、レモン汁などを加えたペースト)をたっぷりと塗った全粒粉のベーグル。

shutterstock_684879076

全粒大豆でつくる板状の発酵食品テンペは、ゆでた大豆と麹の一種であるテンペ菌で発酵させた自然食品です。博士はパン粉かコーンミールをつけてトースターで焼いたものが好物で、まるでチキンウィングのような味がするのだとか。テンペは日本でも通販などで購入でき、クセのない味わいでさまざまなレシピに応用が利くようです。

また、味噌を使ったスープも食卓の定番で、干ししいたけや海藻、ドライトマト、ゴマなどを入れているとのこと。これなら洋食のときにも味噌を使うことができそうですね。

血糖値の急上昇を抑える効果も

shutterstock_255338059

豆にはいろいろありますが、どんな豆を食べたらいいのかも気になるところです。

乾燥豆を使った料理は、どうしても“煮て柔らかくする”というひと手間がいるので、毎日となると億劫になってしまいます。博士も家で煮たほうが風味がよいと述べていますが、時間を節約するために缶詰の豆もよく利用しているそう。

早く煮えるレンズ豆も、博士の食卓によく登場する豆のひとつ。パスタを煮る鍋でいっしょに煮たり、米やキヌアを炊くときにひとつかみ加えていっしょに炊いているそうです。

shutterstock_537075655

じつはレンズ豆には、血糖値の急上昇を抑えるという嬉しい効果も。

レンズ豆を食べると、その数時間後のつぎの食事の際に、血糖値の急上昇が抑えられることがわかったのだ。レンズ豆にはプレバイオティクスが豊富に含まれているため、腸内の善玉菌が活性化される。そのため、プロビオン酸などの有効成分が分泌され、胃の働きが穏やかになり、糖の吸収がゆるやかになるからだ。(『食事のせいで、死なないために[食材別編]』56ページより引用)

この効果は、その後ひよこ豆などほかの豆類にもあることが判明し、「セカンドミール効果」と改称されたといいます。

アメリカでは大豆は「FDA(食品医薬品局)認可」の食品ラベル表示を許されていますが、博士は大豆に限らずさまざまな豆に優れた健康効果があり、自分が気に入った豆を日常的に食べることが大切だとしています。

「今日は豆料理を作ろう」と意気込むのではなく、煮る・炊く調理のときに“ひとつかみの豆をプラスする”だけなら、忙しくても実践できそう。グレガー博士を見習って、“豆多め”の食生活を心がけてみると、うれしい変化があるかもしれません。

グレガー博士に関する、ほかの記事はこちら

ブロッコリー、ベリー、運動で免疫力アップ。強い体の作り方

栄養と食の安全を研究するマイケル・グレガー医学博士によると、人間の免疫機能は腸内の免疫細胞を活性化する食べ物をとっているかどうか、運動する習慣がある...

https://www.mylohas.net/2018/08/172937immunity.html?test201808

アルツハイマー病を防ぐのに「地中海ダイエット」がいい理由

「死に至る病を防ぐ食生活」について、病気別に紹介している1冊から、「脳疾患で死なないために」から、アルツハイマー病を防ぐポイントを紹介します。

https://www.mylohas.net/2018/08/171867alzheimer.html?test201808

食事のせいで、死なないために[食材別編]スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学

image via shutterstock

    specialbunner

    Ranking

    1. 痛みがなく気づきにくい「卵巣」の病気3つ。度重なる下痢や便秘は疑って!

    2. 「会話がつまらない」と思われる人がしてしまいがちな雑談のNG例

    3. さつまいも・塩麹・はちみつ。腸内環境を整える食材たっぷりのいもようかん

    4. めんどくさい人と金輪際関わらないようにできる、うまい方法10

    5. 謙遜する? ほめ返す? 女子同士の「ほめ合い合戦」、正しい返事は?

    6. ぐっすり寝たければ下半身を鍛えよう。運動専門家が語る「6つの快眠術」

    7. 「腹筋」で脇腹の肉は取れません! 専門家が教える正しい運動は...

    8. つらいなら休んでいいんです。実は法律で決まっている「生理休暇」の取り方

    9. 10月は乳がん月間。克服した人はどうやって治療に前向きになれた?

    10. ストレス軽減の近道は「先延ばしにしない」。研究で実証!

    1. 「会話がつまらない」と思われる人がしてしまいがちな雑談のNG例

    2. 20代もうらやむ見事な腹筋! 46歳女性がやってる筋トレメニューは?

    3. まわりにこんな人いませんか? あなたを困らせる「有害な人」の心理と特徴

    4. 「月経カップ」、知っていますか? ナプキンとどちらが使いやすく安全?

    5. めんどくさい人と金輪際関わらないようにできる、うまい方法10

    6. マラソンでしか味わえない衝撃がある。長谷川理恵さんの新たなチャレンジ

    7. ぶつけた記憶がないのに「ひざが腫れる」のはなぜ? 医師の答えは...

    8. 【クイズ】納豆+◯◯。健康効果アップの組み合わせはどれ?

    9. 一生で排卵されるのは、たった400個。知っておきたい卵巣の話

    10. ぐっすり寝たければ下半身を鍛えよう。運動専門家が語る「6つの快眠術」

    1. 無視してはいけない5つの虫さされ......場合によっては病院で診てもらいましょう

    2. 全身に小さなリング状の発疹、「環状肉芽腫」ってどんな病気?

    3. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    4. スクワットは毎日すべき? 丸みのある美尻をつくる理想の回数は

    5. 「会話がつまらない」と思われる人がしてしまいがちな雑談のNG例

    6. 胃痛や腹痛を早く治す方法とは? マッサージやペパーミントが味方に

    7. 疲れが抜けないなら積極的に摂るべき「ビタミンB12」が多い食材

    8. 月曜断食中の美容ライターが感じた、減量以外のうれしい変化と困ったこと

    9. その気持ち悪さ、8つの意外な原因のせいじゃない?

    10. 気になる締めつけ感は? 美尻が叶うと話題のガードルを穿いてみた