1. Home
  2. EAT
  3. 熱中症対策には「牛乳+ビタミン」! たんぱく質が重要に

熱中症対策には「牛乳+ビタミン」! たんぱく質が重要に

1,789

201808_milk_2

8月に入り、暑さもますます苛烈になってきました。熱中症を予防するには水分補給が大切ですが、そこに“ある栄養素”が含まれていることが重要だと話すのは、脱水症を研究している谷口英喜先生(医学博士、済生会横浜市東部病院 周術期支援センター長 兼 栄養部部長)。熱中症に強い体を作ってくれる意外な飲み物をご紹介します。

体の貯水タンクを増やすには「牛乳」を

201808_milk_4

谷口先生によると、その栄養素とは「たんぱく質」。熱中症の予防には“たんぱく質リッチ”な飲み物、なかでも牛乳が適しているといいます。

牛乳といえば、3大栄養素とさまざまなビタミン、ミネラルがバランスよく含まれており、いつでも手軽に栄養補給できるドリンクの代表格。運動後にたんぱく質を摂取すると筋たんぱく質の合成が進むため、筋トレ後は牛乳を飲むという人もいるかもしれません。

でもなぜ、熱中症の予防に牛乳がよいのでしょう? 谷口先生いわく、熱中症の予防には、脱水症状を予防することが肝心そのためにはじつは筋肉量を増やすことが大切だというのです。

「筋肉には水分をとどめておく“貯水庫”のような役割があります。筋肉の量が多ければ、それだけ多くの水分を体内に保持できるため、脱水状態になりにくくなります。そのため、日頃から筋肉を作る材料となる牛乳やたんぱく源となる食品をしっかり摂り、適度な運動をして筋肉を増やすことが熱中症の予防に有効なのです」(谷口先生)

牛乳に含まれるたんぱく質は、筋肉や血液の材料になる必要不可欠な栄養素。また、汗は血液から作られるため、汗をかきすぎると水分だけでなく血液中のミネラルも失われ、さまざまな障害が起こります。水分とミネラルを同時に補給でき、血液や筋肉を増やして脱水症状に強い体を作ってくれる牛乳は、夏の熱中症予防にぴったりのドリンクというわけです。

筋肉のもと“ロイシン”がたっぷり

201808_milk_3_1

必須アミノ酸のなかでも、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類(BCAA/分岐鎖アミノ酸)は「筋肉のもと」と谷口先生。筋肉に含まれるたんぱく質の分解を抑えて、筋肉のたんぱく質合成を促進する働きがあります。

牛乳にはこのBCAAが豊富に含まれており、なかでもロイシンの含有量の多さは見逃せません。筋トレの効果を高めると話題になり、サプリメントなども販売されているロイシン。牛乳には100mlあたり320mgものロイシンが含まれているといいます(※1)。

牛乳を飲む谷口先生おすすめのタイミングは「運動後」。牛乳には糖質や脂質といったエネルギーも含まれているので、運動時の疲労もしっかり回復することができるのです。

「牛乳+ビタミン」でさらに効果アップ

201808_milk_3

谷口先生らの研究グループは、「たんぱく質とビタミンB群を強化した食事」をとることで、熱中症になりにくい体になるかも調査しました。

計7日間、試験用の食事を女子大学生18名にとってもらい、サウナ(=暑熱環境)で深部体温、表面体温などを比較。すると、ビタミンB群を強化した食事をとったグループは、「ビタミンB群を強化した食事を食べた後の方が、サウナを快適に感じられる」と解答したとのこと。たんぱく質とビタミンB群をとったことにより、暑熱環境に順応しやすくなる可能性が示唆されたとしています(※2)。

また、ビタミンCをとることも効果的であると谷口先生。

「ビタミンCをとると、暑さに体が慣れやすくなるため、熱中症の予防に効果があると考えられます。さらに、ビタミンCには抗酸化作用がありますし、たんぱく質と一緒にとることで、細胞同士を結びつけるコラーゲンの生成を助ける働きもあります。牛乳とともに、ビタミンCが豊富な野菜や果物を積極的にとるとよいでしょう」(谷口先生)

体の“貯水タンク”である筋肉を増やし、水分・ミネラルを効率よく補給できる牛乳。牛乳が体質に合う人は、夏のドリンクとして積極的にとり入れてみるのもよさそうです。

牛乳のパワーをもっとチェック!

牛乳と豆乳、結局どっちを摂るべき? 気になる答えが明らかに

見た目も味も似ている牛乳と豆乳。ブレンドして飲むことでそれぞれの栄養素を効果的に吸収できるという管理栄養士の話をご紹介します。

https://www.mylohas.net/2018/06/169097milk2_diet.html?test201808

牛乳が内臓脂肪を減らし、貧血を予防するって知ってた?

牛乳に含まれる「ラクトフェリン」に内臓脂肪を防ぎ、貧血を予防するうれしい効果があることが判明。カルシウムだけじゃない牛乳パワーに再注目。

https://www.mylohas.net/2018/03/milk_diet.html?test201808

※1 日本食品標準成分表2015年版(七訂)、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より
※2 「薬理と治療」Vol.44 no.1 2016より「たんぱく質およびビタミンB群強化食による暑熱順化への影響」

201808_milk_profile

谷口英喜先生
医学博士。済生会横浜市東部病院 周術期支援センター長 兼 栄養部部長。「教えて!『隠れ脱水』委員会」副委員長。日本麻酔科学会指導医、日本集中治療学会専門医、日本救急医学会専門医、日本静脈経腸栄養学会指導医、東京医療保健大学大学院客員教授などを務める。著書に『脱水症と経口補水液のすべてがわかる本』(日本医療企画)ほか。

image via shutterstock

田邉愛理

  • facebook
  • twitter
  • hatena

    Ranking

    1. 些細なことも気に留めて。医師が教える「卵巣がん」になりやすい条件7つ

    2. 二日酔いの治し方5つ。飲み過ぎた次の日に効果的な食べ物は?

    3. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    4. ダイエット中におすすめのネタは? 太らないお寿司の食べ方

    5. どこか悪いのかも。喜んでいられない、生理がいつもより軽い理由

    6. 貧血のとき、意外なNG食品ってなに?

    7. 季節変わりにやってくる顔のかゆみトラブル、皮膚科医に聞いた原因と対策法は?

    8. 毎日がもっと楽しくなる。脱・顔のかゆみで、心と肌に上向きスパイラル

    9. 死を恐れていませんか? | 禅僧のおことば 21

    10. 12星座別のボディケア。本当にぴったりなアロマの選び方

    1. がん細胞は甘いもの好き? 「糖質」は、がん増殖のためのエネルギー源

    2. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    3. 些細なことも気に留めて。医師が教える「卵巣がん」になりやすい条件7つ

    4. どこか悪いのかも。喜んでいられない、生理がいつもより軽い理由

    5. 性欲を高める効果も! ハル・ベリーが実践しているワークアウト

    6. ダイエット中におすすめのネタは? 太らないお寿司の食べ方

    7. 医師が教える、便秘4タイプ。「便秘は治療が必要な病気」

    8. 貧血のとき、意外なNG食品ってなに?

    9. カリスマ女医が教える、「美肌菌」が増える食事の13か条

    10. 怒りをぶつけてはダメ。人生を豊かにするための、正しい怒り方

    1. 水嫌いの私が、30日間毎日3.7リットルの水を飲んでみてわかったこと

    2. やっぱりバナナはすごい! 科学が裏付けた健康パワー10

    3. 貧血のとき、意外なNG食品ってなに?

    4. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    5. 季節変わりにやってくる顔のかゆみトラブル、皮膚科医に聞いた原因と対策法は?

    6. 100回の腹筋よりおすすめの運動って?【痩せるカラダを作る方法】

    7. あなたの身近にいるかも?「反社会性パーソナリティー障害」の性格特性13

    8. 朝ごはん、お風呂を大事にする! 自律神経の名医がすすめる「健康の極意」とは

    9. がん細胞は甘いもの好き? 「糖質」は、がん増殖のためのエネルギー源

    10. 食べるだけで3kg減? アーモンド、驚きのダイエット効果6つ

    熱中症対策には「牛乳+ビタミン」! たんぱく質が重要に

    FBからも最新情報をお届けします。