シナモンやクローブなどのスパイスがたっぷり入った、やさしい甘さが魅力のチャイ。ほどよく刺激的な香りと、独特の深い味わいが大好きです。
家では手軽なティーバッグで飲んだり、お湯に溶かす顆粒のものを常備しているのですが、お店で味わうような”深み”は再現できません。家でも本格的なチャイを作ってみたいと常々思っていたところ、スパイスのプロによるレシピを「FOODIE」で見つけました。
スパイスが深く香る「チャイ」のレシピ
スパイス専門店「朝岡スパイス」の渡部美和さんによると、味や香りに”深み”を出すには「スパイスの原形を使うこと」が一番のポイントなのだとか。
<材料>(4杯分)
・紅茶(アッサム、またはセイロン) ティースプーン4~5杯
・セイロンシナモン(スティック) 1本
・カーダモン(原形) 4個
・クローブ(原形) 4個
・水 400ml
・牛乳 400ml
・砂糖 適量<作り方>
1. シナモンを割り、カーダモンの種をつぶす
シナモンは4つに手で折る。カーダモンはサヤから黒い種子を取り出して、すり鉢でつぶす(サヤは使うので捨てないこと)。クローブはそのまま使う。
「ぜひ使っていただきたいのは、断面が葉巻のようになっているセイロンシナモン(=上記の写真左、手前の3本)。日本ではシナモンというと、ロール状になったカシア(=同じ写真の奥の1本)と呼ばれる品種が有名ですが、実は世界的にはセイロンシナモンが主流です。セイロンシナモンはカシアより穏やかで上品な香りがします」(渡部美和さん)
2. 鍋にスパイスと水を合わせて火にかける
湯が沸くまで強火にし、沸いたら中火にする。カーダモンはサヤも一緒に加える。
3. 湯が茶色になるまで煮出す
しっかり色が出ると同時にスパイスの香りが強くなってくる。
4. 火を止め、茶葉を加える
茶葉を加えたら2分ほどおく。
5. 牛乳、砂糖を加えて火にかける
中火で沸騰直前まで温める。吹きこぼれることがあるので要注意!
6. 茶こしでこす
こしてからカップに注ぐ。
(「FOODIE」より引用)
これまで、スパイスはパウダー状のものを使っていたので、原形のもつ強い香りや味わいを得られていませんでした。ちょっとした手間をかけるだけで、専門店のような複雑に重なる奥深い味のチャイができるようです。
自分で作ると、スパイスを好みの量に調節できたり、豆乳やはちみつ、ジンジャーを加えたりと、その日の気分でアレンジできるのが楽しそう。チャイに使われているスパイスは、リラックス効果や冷え性の改善など、身体をやさしく刺激する効果も期待できるので、寒い季節のくつろぎタイムにぴったりです。
[FOODIE]
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