イベントなどをやると、それが終わってから数日は心身ともども抜け殻になるのは致し方ないのだろうか。それも歳を追うごとに(「追う」って言ってはみたものの、けして追ってない)回復に時間がかかるやかかる。まさかこれが噂の、燃え尽き症候群というものなのか。

20170726_shima_01.jpg22日に子どもたちが通う牧場で、「the馬ZAR」というお祭りがあった。そして今日は26日。だのに、未だ、ぼんやりしている。とはいえ、糠漬けはかき混ぜなきゃならないし、洗濯物は山だし、イベントの片付けもあるし、目の離せない2歳児はいるしでなんだかんだ確実に「いつも通りの日常」ではあるのだけれど、心境的に「からっぽ感」にふわっと包まれている。

20170726_shima_02.jpg思うに、イベントというのは準備が9割。あと1割は当日のお天気次第。だからこそイメージは入念に、そのインプットは頭だけにおさまらず、結局ノート1冊丸々費やした。そして当日は、崩壊したダムのようなアウトプット作業。

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20170726_shima_04.jpgわたしの役割は屋台料理係だったので、朝からタイ米を炊き、ヴェジミートを炒め、茹で上がった麺に盛り付けをし、の繰り返し。おかげさまでたくさんの方々がいらしてくださった。ほんとうに涙が出るほど嬉しい。ある友人なんかは、「きこちゃんとあっこちゃん(イベントの主催者のひとり)がこれでもか、ってくらいfacebookにアップしてたから、これは本気だな!って思って来ちゃった」と、なんかこれだけで報われそうなひと言を言ってくれた。

「あー、ちかれた」と、何度か言ってみる。ちゃんと「疲れた」と言ってしまったらなんだかより消耗しそうだから、わざと「ちかれた」とおちょくってみるのだ。そんなときは、なーんにもごはんなんて作りたくなーいってなるのだが、それでもいちにち1食外食が入ると(わたしはいちにち2食)、自動的に「じゃ、夜はつくろ」って気になる。

そんなときに作ったメニュー……

・浸かりすぎた糠漬け(人参と茄子)を小口切りにして、おろし生姜と炒り胡麻で和えたもの。・オクラと納豆混ぜたもの。・もち粟たっぷりの玄米。・島かぼちゃと干ししめじの味噌汁。・豚レバーの台湾風煮つけ。(沖縄の肉屋さんでは、曜日によってはレバーをもらえるので、もらったら作り置きしておく)

「ちかれて」いるので、それらをゆっくりゆっくり咀嚼する。となると、普段は気づかない2歳児のスプーン使いもよく目に入る。いつの間にか上手にオクラ納豆をすくえるようになっていることや、とりあえず味噌汁のしめじだけ食べきっておかわりしていることに驚く。「ああ、確実に成長してるんだなぁ」としばし感動

しばらくは、ぼんやりの繭にくるまっている、と思うのもわるくない。こんなふうに放って置いても、無意識にじわじわと空っぽだった中身も溜まっていくのだろうから。

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