女性なら誰もが持っている、自分だけの個性と美しさ。その魅力を引き出すためにも、「わたし」と向き合う時間を大切にしたい――。自分本来の美しさへの扉は、飾らない自分と向き合うひとときにこそ開くような気がします。

ヨガを通して自分を知り、自分だけの「パーソナライズドビューティ」を輝かせている女性のひとりが、ヨガインストラクターの村上華子さん。連載3回目では、美をつくる眠りと体をゆるめるリラックスヨガを村上さんに教えていただきました。

「パーソナライズドビューティ」とは

シンプルなのになぜかいつもすてき。清潔感があって「印象がきれい」......。魅力的な女性は皆、本来の個性を魅力に変えて、自分だけの美しさを表現しているもの。その人だけの持ち味を美しさにつなげているから、自信に満ちて活き活きと輝いています。

顔立ちだけではなく、体も肌も体質も。一人ひとりが全て異なるわたしたち。今もこれからも、ずっときれいでいたいなら、意識したいのが「パーソナライズドビューティ」という発想。一人ひとり、自分のための美しさを自ら作ろう、という考えです。

眠る前の時間で「わたし」に戻る

160913_PB4_2__G4A3803.jpg長時間のデスクワークやスマホの見過ぎで、心と体にさまざまなストレスを感じている私たち。視神経や脳が興奮してしまって、ベッドに入っても眠りにつけないこともあります。そんなときに役立つのが「寝る前ヨガ」です。

「人間の意識は、日々外側に向かっています。お仕事のときは仕事、人と会っているときは相手に。自分をじっくり観察することって、じつは少ないんです。

毎日忙しくしている人ほど、自分と向き合う時間が大切。とりわけ眠りにつく前は、5分でも10分でもリラックスできる時間を持ち、『わたし』に意識を向けてあげてください

ふんわりした肌ざわりの上質なパジャマに着替えたり、お気に入りの香りのボディクリームで手足をマッサージしたり。自分を『気持ちいい』感覚で満たしてあげると、心も体もほっとして眠りに入りやすくなります。『寝る前ヨガ』もそんなふうに、入眠前の習慣として、毎日の暮らしに取り入れてもらえたら」(村上さん)

村上さんが実演してくれた、「寝る前ヨガ」のシークエンスがこちらの動画。どれも眠る前のひとときにできる簡単なものばかりです。テキストでは代表的なポーズの流れに加え、動画にない「キャット&カウのポーズ」もご紹介します。


快眠ヨガ1
背骨をゆるめる「キャット&カウのポーズ」

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快眠ヨガのPoint

日中緊張している背骨をゆるめていくポーズです。ふだんあまり動かさない背骨を、猫のように丸めたり、牛のように反らせたりするイメージで」(村上さん)

1.手を前につきます。肩の真下に手の平を置き、膝の間はこぶし2個分くらいあけます。
2.両手の指は大きく開きます。
3.息を吐きながら、背中を丸くしていきます。おへそのあたりをのぞき込むようにして。

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4.息を吐ききったら、今度は息を吸いながら、お尻のほうから体を反っていきます。
5.肩が苦しければ、肩を斜めに下げて。首は斜め上に長く伸ばします。
6.息を吸いきったら、吐く息でまた背中を丸くしていきます。
7.吐いて丸く、吸って反らす、の動きを繰り返します。

快眠ヨガ2
神経を落ち着かせる「チャイルドポーズ」

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快眠ヨガのPoint

日中の興奮した心を、このうつむいた姿勢が鎮めてくれます。だんだん気持ちが落ち着いてくるはず」(村上さん)

1.キャット&カウのポーズから、吐く息でお尻をかかとにつけるようにゆっくり下ろします。
2.肩から万歳するような意識で手を床につけ、肘を伸ばします。
3.両手の指も大きく開いて伸ばします。

快眠ヨガ3
頭蓋骨のコリをほぐす「うさぎのポーズ」

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快眠ヨガのPoint

「頭蓋骨の緊張をほぐすポーズです。頭蓋骨が緊張していると、心も緊張しやすいんです。頭蓋骨がリラックスすれば、心もほぐれていきますよ」(村上さん)

1.うつぶせの状態になり、両手をそれぞれ顔の横に置きます。
2.おでこを床につけた状態で、ゆっくりお尻を持ち上げ、頭のてっぺんを床につけます。
3.サッカーボールを転がすように、頭を前後に揺らし、頭蓋骨のコリをゆるめます。
4.膝はお尻の真下くらいの位置で、足の間はすこし開き、ゆっくりした呼吸をキープ。

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5.さらにバランスをとれそうな人は、腰の後ろで手を組み、その手を上へ伸ばします。
6.肩甲骨をしめ、あごは引き気味に。肩こりがスーッとほぐれていきます。

快眠ヨガ4
お尻のコリをほぐす「針の穴のポーズ」

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快眠ヨガのPoint

「女性は緊張すると、お尻に力を入れがちのため、疲れとかいろんなものがたまります。それを自分の体重でゆるめていくのがこのポーズ。全身の力を抜いて、お尻を伸ばすイメージで」(村上さん)

1.足を伸ばして、ごろんと寝っ転がります。
2.立膝になり、かかとがお尻のすぐ近くにくるようにします。
3.右足のくるぶしを左ひざ上にのせて、足を組んだ状態にします。
4.足を組むと間にスペースができるので、このスペースに右手を入れます。
5.左手を外側からまわし、両手で左ひざをつかみます。
6.息を吐きながら、胸のほうへひざを引き寄せます。
7.あごを軽く引き、頭からお尻までが一直線になるようにして、お尻の力が抜けていくのを感じましょう。
8.手足をほどき、反対側も同じように行います。

目覚めたら昨日よりきれいになれる

160913_PB4_9__G4A4120.jpgこの日は、村上さんの指導でマイロハス読者が「寝る前ヨガ」にチャレンジ。ヨガ経験者から初挑戦の人まで、ひとつひとつのポーズをゆっくり、じっくり体験しました。

まずは体をほぐし、太陽礼拝などのアクティブなヨガで体をあたためたところで、寝転がってできるリラックスヨガを実践。

「こうすると、より深いリラックスが得られるんですよ」

という村上さんの言葉そのままに、最後のシャバアーサナ(仰向けに寝るポーズ)では、そのまま寝落ちしそうな心地よさを味わっていた読者たち。

・「ヨガって心に効きますね、すごく解放された感じがありました。これから定期的に、ヨガで自分と向き合う時間を作っていきたいです」(左:イマニシさん)

・「体を動かして深呼吸していくうちに、深くリラックスできました。眠る前にこんな時間を持てたら、毎日の充実感が違ってきそうです」(後列右から2番目:オカノさん)

・「本当に眠くなってしまってびっくり! ふだん眠りが浅いので、家でも実践できそうです。1日の疲れをしっかりリセットして、自分らしい美しさを作っていけたらと思います」(右:ヤマモトさん)

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忙しくて充分な睡眠時間がとれないときほど、「眠れなかったらどうしよう」というプレッシャーでかえって眠れなくなってしまうもの。1日の終わりに自分を見つめ、その日の疲れや緊張をほぐすリラックスタイムをとることで、短時間でも眠りの質をアップするきっかけになります。

「緊張したまま眠ってしまうと、体も硬直したままだから、それをほぐすために何度も寝返りを打ったりして、余計に疲れてしまうんですよね。

人間は、何事も『体から入る』のが得意な生き物。ヨガをすると体がほぐれて、呼吸も深くなるので、自然とリラックスできます。気持ちよさを感じながら眠りにつくことで、頭も心もすっきりして、新鮮な朝を迎えられるはず」(村上さん)

睡眠までの時間は、わたしらしさをつくる貴重なひととき。簡単ヨガで心と体をゆるめて、美をつくる眠りの心地よさを感じてみてください。

[LISSAGE]
[パーソナライズドビューティ]

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_G4A3394_profile.jpgヨガインストラクター村上華子さん

ヨガインストラクター、ライター。2004年にヨガを始め、綿本彰氏のスクールで指導者としてのトレーニングを積む。仲間とともに設立したヨガスタジオ「HAS YOGA(ハスヨガ)」などで指導を行うほか、ヨガコラムの執筆など多方面で活躍。ヨガを通じ、人々の幸せの輪が広がることを願っている。2012年12月に第一子を出産後は、自身の経験を踏まえながらマタニティヨガの普及にも情熱を注ぐ。




撮影/内山めぐみ 取材・文/田邉愛理 衣装協力/株式会社ニューバランス ジャパン

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