パーソナライズドビューティ」連載、第3回のゲストはヨガインストラクターの村上華子さん。いつも心地よくリラックスした自分になれる、ヨガを通した「自分のトリセツ」の作り方を教わりました。

「パーソナライズドビューティ」とは

シンプルなのになぜかいつもすてき。清潔感があって「印象がきれい」......。魅力的な女性は皆、本来の個性を魅力に変えて、自分だけの美しさを表現しているもの。その人だけの持ち味を美しさにつなげているから、自信に満ちて活き活きと輝いています。

顔立ちだけではなく、体も肌も体質も。一人ひとりが全て異なるわたしたち。今もこれからも、ずっときれいでいたいなら、意識したいのが「パーソナライズドビューティ」という発想。一人ひとり、自分のための美しさを自ら作ろう、という考えです。

ストレスフルだった会社員時代

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2004年からヨガをはじめた村上さん。運動経験はほとんどなく、会社員時代はストレスいっぱいの不健康な生活をしていたそう。

「残業も多くて、19時を過ぎるとみんなピリピリしだす感じでした。週末はもうぐったり。何もできない、何をしても楽しくない......と悩んでいたときに、ヨガを見つけたんです」(村上さん)

当時は、ヨガマットを持ったマドンナがセレブスナップを賑わせるなど、第3次ヨガブームの真っただ中。興味を持ち調べてみると、ヨガは体だけでなく、心まで整える作用があると知り、それってどういうこと? と体験クラスに行ってみることに。

「最初の感想は、ただただスッキリして、よく眠れた! という単純なもので(笑)。リフレッシュしたくて毎週行くようになったものの、心を整えるという感覚まではつかめなくて。どういうことなんだろう? ってずっと考えていました」(村上さん)

転機は2年後。現在の師匠に出会い、心と体のつながりについて教えてもらったことでした。

「衝撃的でしたね。ヨガで生き方まで変わるかもしれない、という予感がありました」(村上さん)

それからヨガにのめりこみ、本格的にヨガインストラクターへの道を歩み始めて、12年。今まで途中で飽きたり、諦めがちだったけれど、ヨガだけは飽きることがない――と微笑みます。

心地よさは自分で作れる

lissage03_02.jpgデスクワークで疲れていた村上さんにとって、とくに役立ったのがヨガの呼吸法でした。

「パソコンのモニターに集中していると、胸が閉じて、浅い呼吸になりがちです。息って、漢字だと『自らの心』と書きますよね。本当に呼吸は心を表していて、悲しかったり緊張したりしているときは、とぎれとぎれの細い呼吸になるんですよ。

でも、すごく気持ちよくて楽しいときって、おなかの下のほうで大らかな呼吸をしているんです。そういう心地いい状況を、自分で作っていけるのがヨガのいいところだと思います」(村上さん)

不思議なことに、体が気持ちいいと、心も楽しくなってくるのだそう。体のコンディションを整えることで、心までコントロールできるのです。

ヨガで自分の「トリセツ」を作る

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会社員時代は、自分がどうしたらいちばんリラックスできて、リフレッシュできるのかがわからなかったという村上さん。早く寝たほうがいいのに、ストレスを発散させようと飲みに行き、翌日は体調不良......なんてこともしょっちゅうでした。

「人間ってすごく高性能な割には、自分の扱い方がわからない。自分の取り扱い説明書を持っていないんですよね。でもヨガで体を動かして、ふだんと違う体の動きをすることで、だんだん自分のトリセツがわかってきます」(村上さん)

体のここを伸ばすと気持ちがいい。こういう風に動かすと、呼吸がラク......。そんな経験を積むことで、自分で自分を整えることができるようになります。体が硬くても、開脚ができなくても、それはその人の個性。無理に変える必要はありません。

「どれだけ自分の個性に気づいて、それに沿ったポーズができるか、ということのほうが大事です。それは、やってみないとわからない。『自分を知る』ということが大切なんです」(村上さん)

意識したら必ず気づくことがある

lissage03_04.jpgしなやかで健康的で、清々しい村上さん。美しさの秘密は、やっぱりヨガですか? と尋ねると、自分はまだまだ――と照れながら、ある先輩の話をしてくれました。

その人は40年近くヨガを続け、70代で現役のヨガ講師。所作がとてもきれいで、美しい大判のスカーフをさっと腰に巻いてからウェアに着替える姿を見て、パパッと着替えていた自分のしぐさをおおいに反省したのだとか。

「その方からいただいた、『自分の隅々まで意識しなさい。意識したら必ず気づくことがあるから』という言葉が忘れられなくて。私もそうでありたいと思っています」(村上さん)

自分を見つめ、自分を知ることが、美しさへの第一歩。頭で考えるだけでなく、ヨガを通して体と心をひとつにすることで、いままで気づかなかった自分が見えてくるのかもしれません。

アルデンテのからだを作る「ながらヨガ」

lissage03_05.jpg最後に村上さんに、スキマ時間でもできる「ながらヨガ」を教えていただきました。

・信号待ちのとき
おなかをキュッとしめて立つ。体の軸を感じる練習になる。

・電車に乗っているとき
呼吸法を実践。軽く目を閉じ、気持ちがいいと思える間隔で吸って吐いてを繰り返す。脳と目をリフレッシュできる。

・眠る前に
仰向けに寝て、両足を上げて壁にくっつける。血の巡りが良くなり、寝つきやすくなる。

体幹作りだけではなく、心身のリフレッシュにもつながるヨガ。次回は、村上さんのご指導で「美をつくる眠りとからだをゆるめるヨガ」を実践します。お楽しみに!

LISSAGE
パーソナライズドビューティ

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ヨガインストラクター村上華子さん

ヨガインストラクター、ライター。2004年にヨガを始め、綿本彰氏のスクールで指導者としてのトレーニングを積む。仲間とともに設立したヨガスタジオ「HAS YOGA(ハスヨガ)」などで指導を行うほか、ヨガコラムの執筆など多方面で活躍。ヨガを通じ、人々の幸せの輪が広がることを願っている。2012年12月に第一子を出産後は、自身の経験を踏まえながらマタニティヨガの普及にも情熱を注ぐ。



撮影/内山めぐみ 取材・文/田邉愛理