特集「2022年にしたいこと、やめたいこと」(もちろん2021年末からどうぞ!)のしたいこと1つめは、「心を動かす」こと。コロナ禍もあったせいか、なんだか心がぎゅっと固く閉じていた感覚があった2021年。2022年は、笑って泣いて、やわらかい心で過ごしたいですね。
最近、泣きましたか?
「泣くこと」はメンタルヘルスケアに有効だそうです。先日公開した「 情動性の涙」がストレスを軽減。思いっきり前向きになれる「泣き方」は? 」の記事でも、涙が心のモヤモヤを洗い流してくれるとお伝えしたばかり。でも、大人になるにつれ、簡単には泣けないものですよね……。
そこで、皆さんの琴線に触れるかもしれない、感動必至の傑作・名作映画10作をセレクトしました。自宅にいながら動画配信サービスなどで見られる10作に加えて、年末年始に公開する最新作5作も合わせてご紹介。
「明日、目が腫れたらどうしよう」なんて考えず思いっきり泣いて、心を解放してください。
自宅で楽しむ、傑作・名作10選
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男ふたりの友情と成長の軌跡が胸を熱くする
『グリーンブック』 -
自分で選んだ人生を誇ろう。全世界の女性に捧ぐ人生賛歌
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 -
クルマの故障から生まれた家族の絆に、笑いと涙が止まらない!
『リトル・ミス・サンシャイン』 -
余命をどう生きる? 人と繋がることの尊さに心が温まる傑作
『湯を沸かすほどの熱い愛』 -
生き別れた母に会いたい!途方もない“旅”の結末に大感動が訪れる
『LION ライオン 25年目のただいま』 -
インドの女性を救った大発明の発端は、妻への純粋な愛だった
『パッドマン 5億人の女性を救った男』 -
ロケットに夢をたくすひたむきな高校生たちの姿に心が洗われる
『遠い空の向こうに』 -
ハリウッドもリメイクを切望した、珠玉の家族愛の物語
『エール!』 -
「毎日違う顔の人」を愛しぬけるのか。前代未聞の問いの答えは?
『ビューティー・インサイド』 -
無線機で繋がった過去が、再び、固い親子の絆を結ぶ
『オーロラの彼方へ』
2021〜2022年、年末年始劇場公開作5選
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いよいよ公開。謎多きスパイ組織“キングスマン”の誕生秘話が明らかに!
『キングスマン:ファースト・エージェント』 -
時空を超えてヴィランが集結。どう立ち向かう!? スパイダーマン!
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 -
ダー子、ボクちゃん、リチャードが真剣勝負! 勝って「英雄」になるのは誰だ!?
『コンフィデンスマンJP 英雄編』 -
想像を超える感動で涙が止まらない。歌手を夢みる少女と一家の絆の物語
『コーダ あいのうた』 -
魔法をかけられたように胸が高鳴る! 躍る! 待望のウェス・アンダーソン監督最新作
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
何度観ても感動が押し寄せる、傑作・名作10選
『グリーンブック』
男ふたりの友情と成長の軌跡が胸を熱くする
第91回米アカデミー賞®で作品賞を含む3部門を受賞、2019年の代表作となった本作。
──舞台は1962年のアメリカ。用心棒のトニー・“リップ”・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)と天才黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は、ディープサウスへ演奏の旅に出る。黒人差別が色濃く残る南部でシャーリーは今まで受けたことがない侮蔑と苦難に直面。だが、その度にトニーに助けられるのだった──
シャーリーとトニーは価値観も性格も正反対。旅の間、何度もぶつかり合いますが、無遠慮で率直なトニーの態度が、シャーリーの心に風穴を開けていく……ふたりの友情が深まっていく様子は微笑ましく、温かな感動を運びます。また、地位も名誉もある音楽家のシャーリーが、なぜアメリカ南部へ向かったのか? というのも本作の重要なポイント。2ヵ月の演奏旅行でシャーリーが得たものは、友だけでなく“人と繋がる勇気”でした。実話に基づくこのストーリー。「心からいい映画!」という言葉しか出てこないほど、胸が熱くなる傑作です。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
自分で選んだ人生を誇ろう。全世界の女性に捧ぐ人生賛歌
原作は世界的なベストセラーの『若草物語』。映画『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナン&ティモシー・シャラメが再びタッグを組んだことでも話題となりました。
──19世紀、アメリカ・マサチューセッツ州に住む4姉妹。小説家を目指す次女ジョー(シアーシャ・ローナン)、愛する人と結婚を夢見る長女メグ(エマ・ワトソン)、病と闘う優しい三女ベス(エレザ・スカンレン)、家族のためお金持ちと結婚しようとする四女エイミー(フローレンス・ピュー)。性格も人生観も違う4姉妹が互いを思い合いながら、精一杯、人生を駆け抜ける──
本作で印象深いのは「女にとって結婚は『経済問題』」という言葉。監督は劇中で2回も語らせるほどこの言葉に思いをのせています。ジョーを代弁者にして進む本作。「結婚を選ばないのもひとつの選択、だけど心の奥に燻るこの気持ちはなんだろう……」。夢と自由を貫く葛藤を熱くエモーショナルに描きます。自分で選んだ人生なら、どんな道でも誇っていい! 鑑賞後、頑張っている自分を認めて褒めてあげたくなる、そんな清々しい作品です。
『リトル・ミス・サンシャイン』
クルマの故障から生まれた家族の絆に、笑いと涙が止まらない!
「ロードムービーの金字塔」と言っても過言ではない名作。オリーブ役のアビゲイル・ブレスリンは本作の演技が評価され、わずか10歳で米アカデミー賞®の助演女優賞にノミネートされました。
──ぽっちゃり体型のオリーブ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は、全米美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」に出場すること。ある日、予選では次点だったオリーブにそのチャンスがまわってきた! 父と母、祖父、伯父、兄と一家はアリゾナから決戦会場のカリフォルニアに向かうが、これがとんでもない珍道中となる──
旅のスタートからつまずく一家。移動手段の「フォルクスワーゲンT2マイクロバス」が故障します。クルマだけでなく家族の調子もおかしくなり、終始はちゃめちゃです(笑)。しかし、道中、息の合わなかった家族に不思議な結束力が生まれ、家族の綻びも一掃されます。強烈なブラックユーモアの中に、家族の再生を描いた唯一無二の感動作。泣きながら爆笑してしまうという映画史に残る名シーン、オリーブの“ミスコン・ダンス”は必見です。
『湯を沸かすほどの熱い愛』
余命をどう生きる? 人と繋がることの尊さに心が温まる傑作
「モントリオール世界映画祭」をはじめ世界の映画祭に正式出品され、国内の映画祭においては“総なめ”という快挙を成し遂げた、中野量太監督の商業映画デビュー作。
──双葉(宮沢りえ)は夫の一浩(オダギリ・ジョー)と銭湯「幸(さち)の湯」を営んでいた。しかし、夫がふらりと失踪。以来、パン屋でパートをする双葉と娘・安澄(杉咲花)は慎ましく暮らしていたが、突然、双葉が倒れてしまう。手の施しようがない末期の癌だった──
余命を使い双葉は「やらなくちゃいけない」ことのために奔走しますが、自分のことは全部、後回し。まったくの他人に目標を与えたり、ちょっとした縁のある子の世話も焼く。さらに安澄へは格別のギフトを残します。双葉の人類愛の深さに何度も泣かされ、観ているこちらが励まされます。余命を生きる主人公の作品は数ありますが、ユーモアの塩梅がすばらしく、一貫して希望を“離さない”ストーリー。心の芯まで「あったかく」なれるはず!
『LION ライオン 25年目のただいま』
生き別れた母に会いたい!途方もない“旅”の結末に大感動が訪れる
第70回(2016)英国アカデミー賞など数々のショーレースを席巻。“現代の奇跡”を目の当たりにする驚きの実話です。
──5歳のとき、故郷インドで長距離列車に迷いこみ、遠い街に降り立ってしまったサルー(青年期 デヴ・パテル/少年期 サニー・パワール)。運よく養父母に引き取られ、オーストラリアで成長するが、ある日、サルーはインターネット上で地球のどこにでも行けるという「Google Earth」の存在を知り、生まれ故郷を探す“旅”を始める──
曖昧な5歳の記憶。故郷の街の名前、駅から見えた風景……。膨大な時間を費やして、サルーはそれらの不確かな情報を繋ぎ合わせていきます。養父母を傷つけるのを恐れ、実母を探していると言いだせずにいたサルーですが、養母(ニコール・キッドマン)は当然のように受け入れる。その裏には養父母のサルーへの強い想いがあり、その気持ちを独白するシーンでは涙が止まりません。また、長い“旅”を終えたサルーから養父母への惜しみない感謝の言葉に、再びの感動が訪れる名作です。
『パッドマン 5億人の女性を救った男』
インドの女性を救った大発明の発端は、妻への純粋な愛だった
2014年『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたアルナーチャラム・ムルガナンダム氏の実話を基にした物語。ナプキン製造機の開発秘話をダイナミックに描きます。
──ラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、生理期間を不衛生な“布”で過ごす妻をずっと気にかけていた。妻には生理期間を快適に過ごしてほしい。その一心で、安くて品質の良い生理用品を作ろうと一大決心する。だが、技術者でも研究者でもないラクシュミのナプキン製造機開発は、困難を極めるのだった──
2000年初頭のインドでは、女性同士ですら生理の話題はタブーでした。そんな中、ラクシュミがナプキン製造という未知の世界に飛び込んだのは、ただ「妻に喜んでほしい」という気持ちのみ。彼の聡明さと勇気に心底、心打たれます。彼が「インドのスーパーヒーロー」と言われる所以である「ラクシュミ(お金)」を求めない信条にも驚かされ、感銘ひとしお。関連作、短編ドキュメンタリー『ピリオドー羽ばたく女性たちー』(Netflixオリジナル)も合わせて、ぜひご鑑賞を。
『遠い空の向こうに』
ロケットに夢をたくすひたむきな高校生たちの姿に心が洗われる
ホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説『ロケット・ボーイズ』を映画化。ロケットに夢をたくす高校生4人による高純度の青春物語です。
──ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッド。1957年10月5日、ソ連の人工衛星スプートニクを見た高校生のホーマー(ジェイク・ギレンホール)は衝撃を受け、ロケット打ち上げの夢を抱く。友人と「ロケットボーイズ」を結成、高校の物理教師のミス・ライリー(ローラ・ダーン)の助力もあり、一度はロケット打ち上げに成功するのだが──
ホーマーは自分の道を切り拓くためロケットに夢をたくしますが、一番応援してほしい父からは理解が得られません。父子の間にできた大きな溝……。それを埋めたのは恩師のミス・ライリーはじめ地域の人の応援と、ホーマーたちのひたむきで謙虚な姿勢でした。エンドロールで、ホーマー・H・ヒッカム・Jr氏のその後があかされます。無理だと思っていた夢を純粋な気持ちで貫き通した彼らの人生に、心からの拍手を送りたくなるはず!
『エール!』
ハリウッドもリメイクを切望した、珠玉の家族愛の物語
「フランス映画祭2015」で観客賞を受賞し、本国でも大ヒットした本作。2022年1月21日には、 ハリウッドリメイク版『コーダ あいのうた』の公開も待っています。
──聴覚障害を持つ家族の中でたった一人、聴者のポーラ(ルアンヌ・エメラ)。音楽教師の言葉で「歌手になりたい」という夢がめばえ、教師からパリの音楽学校への進学を勧められる。だが彼女の歌声を聴けない家族は、ポーラの夢を到底、応援することができなかった──
ポーラは家業の酪農を手伝いながら、村長に立候補する父の手話通訳までこなす孝行娘。子どものころから家族の“耳”として尽くしてきた彼女が、初めて自分からやりたいと思ったことが「人に歌を聴かせる」ことでした。ポーラは家族に反対されるとわかっていますが、どうしても諦めきれません。家族がポーラの夢を理解するまでの紆余曲折に心奪われ、素晴らしい歌唱シーンの演出に感涙必至です。
『ビューティー・インサイド』
「毎日違う顔の人」を愛しぬけるのか。前代未聞の問いの答えは?
2013年「カンヌ国際広告祭」でグランプリを受賞したソーシャルフィルム「The Beauty Inside」を原案とした本作。一役を123人の役者が演じるという比類なき、ラブファンタジーロマンスです。
──眠りから覚めると容姿、性別、国籍、年齢と何もかもが変わってしまう特異体質のウジン。ある日、インテリアショップで見かけたイス(ハン・ヒョジュ)に恋をする。美形男子になる機会をじっと待ち、ようやくウジン(パク・ソジュン)はイスを食事に誘うのだった。それから、3日間寝ずにイスとデートを重ねるが、睡魔には勝てず再び容姿が変わってしまう──
「人の魅力は容姿だけではない」と言いますが、本作は「毎日違う顔の人を愛しぬけますか?」という、前代未聞の問いを投げかけます。荒唐無稽なファンタジーと侮るなかれ、普通の恋人同士でも起こりうる愛ゆえの葛藤が切なく描かれています。劇中でウジンとイスは、自分と相手の内側だけを見つめて、アンサーといえる愛のかたちにたどり着く。胸が透くような美しいラストシーンに、温かい涙がこぼれるすてきな物語です。
『オーロラの彼方へ』
無線機で繋がった過去が、再び、固い親子の絆を結ぶ
日本でもリメイクされた韓国の大ヒットドラマ『シグナル』の原案である本作。心温まるファンタジーであり、かつハラハラが止まらないサスペンス、さらに感動を呼ぶ家族の絆とどこを切っても大満足の奇跡の物語です。
──ニューヨークで36年ぶりにオーロラが出現した夜、ジョン(ジム・カヴィーゼル)は古い無線機を見つけ通信を試みる。すると繋がったのは、幼い頃に死んだ消防士の父フランク(デニス・クエイド)だった。しかもその日は、父が殉職する前日。「父の死を止められるかもしれない」。ジョンは手を尽くすが、過去を変えたことで思いも寄らない事態が起きてしまう──
タイムパラドックス作品(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など)が苦手な方も、本作は父子の深い愛と時空を越えたふたりのチームワークを主観に置いて鑑賞すると、ハートフルなドラマとして思う存分に楽しめると思います。また、あらゆる奇跡を運ぶオーロラの神秘的な映像にも心奪われるはず。「そう、きたか!」「逃げてー!」と心の中で叫び声が止まらず、息をするのを忘れるほど夢中になれる隠れた名作です。
劇場で最高の映画体験を!年末年始公開の新作5選
2021.12.24公開『キングスマン:ファースト・エージェント』
いよいよ公開。謎多きスパイ組織“キングスマン”の誕生秘話が明らかに!
コミック『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』を原作としたスパイアクション映画『キングスマン』のシリーズ最新作。コロナ禍による幾度の延期を経て、いよいよ公開になります。本作は、2014年の初作『キングスマン』の前日譚。キングスマンといえば、スタイリッシュなアクションと刺激強めの闘争シーンが魅力ですが、それは今作でも健在。もしかするとシリーズ一の過激さかも!? なぜなら、今回のミッションは「世界大戦を止めろ!」ですから。
表の顔は高貴なる英国紳士。裏の顔は世界最強のスパイ組織“キングスマン”。謎多きスパイ組織はいかにして生まれたのか。この秘密結社の誕生秘話がついにあかされます。また、本作は同時配信なしで劇場公開のみ。映画館へぜひ、足を運びましょう。
2022.1.7公開『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
時空を超えてヴィランが集結。どう立ち向かう!? スパイダーマン!
トム・ホランド主演の『スパイダーマン』シリーズは、本作で完結との噂も。世界中が大注目のなか、 全世界オープニング累計興行収入は早くも6 億0093 万ドル(約685 億円)を突破。シリーズ最高作との呼び声も高く、ワールドプレミアの熱狂ぶりに期待が高まります。
前作『〜ファー・フロム・ホーム』でピーター・パーカー(トム・ホランド)がスパイダーマンだと世界中に知られ、ピーターの生活はめちゃくちゃに。そこで、ピーターはドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に「ピーターがスパイダーマン」という記憶を消す呪文を依頼します。しかし時空が歪んでしまい、マルチバース(多元宇宙)が出現。それぞれのユニバースからグリーン・ゴブリン、ドック・オク、エレクトロらの敵が出現する。
シリーズを追うごとにヒーローらしくなるピーターの成長やMJ(ゼンデイヤ)との恋の行方にもご注目を!
2022.1.14公開『コンフィデンスマンJP 英雄編』
ダー子、ボクちゃん、リチャードが真剣勝負! 勝って「英雄」になるのは誰だ!?
劇場版では海外を舞台に壮大な騙し合いが繰り広げられる『コンフィデンスマンJP』シリーズ。最新作の『〜英雄編』の舞台は、なんと、世界中のセレブが集まる世界遺産の都市、マルタ島・ヴィレッタ! お宝のにおいがぷんぷんしますね(笑)。
ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人には、「英雄」と呼ばれていた伝説のコンフィデンスマン「三代目ツチノコ」(角野卓造)という師匠がいた。ツチノコが死んだいま、次の英雄の称号を手にするべく3人の真剣勝負がスタート。こうして『コンフィデンスマンJP』シリーズ史上最大にして最高の、騙し合いの幕が上がる!
2022.1.21公開『コーダ あいのうた』
想像を超える感動で涙が止まらない。歌手を夢みる少女と一家の絆の物語
先に紹介したフランス映画『エール!』をハリウッドがリメイク。『エール!』の良さはそのままに、ハリウッドらしい華やかさが加わった大感動作。「サンダンス映画祭」で観客賞を始め史上最多の4冠を達成、映画祭史上最高額「約26億円」で落札されたことも大きなニュースになりました。
ビックニュースに期待値が上がりますが、それを遙かに超える作品。家族の中でたった一人“聴者”である少女・ルビー(エミリア・ジョーンズ)。彼女は歌手という夢を抱きますが、夢を追うことはすなわち家族と離れること。自分がいなければ家族はどうなる? 苦悩の末、一歩踏み出す少女の姿は熱く爽やかです。ちなみに、下の劇中シーンのルビーの手は、家族へ向けた「愛してる」の手話メッセージ。
デヴィッド・ボウイの「スターマン」やジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」など歴史的ヒット曲を伸びやかに歌う、エミリア・ジョーンズの歌唱シーンも必見!
2022.1.28公開『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
魔法をかけられたように胸が高鳴る! 躍る! 待望のウェス・アンダーソン監督最新作
『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』など数々のヒット作を生み、根強いファンが多いウェス・アンダーソン監督の記念すべき長編第10作目。本作はすでに2021年「第34回東京国際映画祭」に出品され、多くの観客の心を掴んでいます。
舞台は20世紀のフランス。架空の街の片隅にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部では、癖が強めながら有能な編集長と記者たちが活躍し雑誌は人気を博していた。しかし、編集長が急死し遺言により突然、廃刊に!有終の美を飾るべく記者たちが作りあげた追悼号の内容とは? 感動と希望がぎっしり詰まった想像の遙か斜め上をいく展開は、ウェス監督らしさ全開。 また、目を疑うほどの豪華出演陣の共演は、間違いなく映画史に残るでしょう!
2022年、映画ライフを今まで以上に楽しもう
観たいと思う作品に出合えたでしょうか?
一時でも好みの作品の世界に没入できると、気分が晴れて感涙できればスッキリ! 明日への活力にもなります。 各動画配信サービスには「お試し加入」もあるので、上手に活用しながら自宅で劇場で映画ライフを楽みましょう!
※配信、レンタル情報は、2021年12月26日現在のものです。