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女性は更年期のあとが楽しいって知ってた? 「バラ色の時間」を迎えるために今やっておきたいこと

カラダ戦略術

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増田美加

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自分の体をきちんと知ろう! がテーマの連載「カラダ戦略術」。今回は、いずれ更年期を迎える女性たちに、乳がんも更年期も経験した女性医療ジャーナリストの増田美加がエールを送りたいと思います。

更年期症状、生活に支障がない人は約6割

新型コロナによって、私たちの生活は大きく変わりました。でも、女性ホルモンの仕組みは今も昔も変わりません。

女性は更年期になると、女性ホルモンが坂道を転げ落ちるように激減し、平均50.5歳で閉経を迎えます

人によっては、更年期になってもほとんど症状を感じなかったという人もいます。しかし多くの女性は、女性ホルモンがほぼゼロになることで、さまざまな不調を感じます。

はっきりとした数字は出ていませんが、更年期症状は気になるけれど、生活に支障はない人が約6割。生活に支障が出るほどの不調を抱えた更年期障害の人は、約2割程度といわれています(※)

20代、30代の女性たちは、更年期の怖い情報を見聞きして、今から不安に思っている人も少なくないと思います。40代、50代の女性たちは、まさに更年期の真っただ中で、不調を感じている人もいるでしょう。

でも、上手に乗り越える方法はあります

※『女性ホルモンの教科書』日経ヘルス編(日経BP社)

閉経は人生の折り返し地点。まだまだ人生は長い

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令和の時代、人生100年といわれるようになりました。ということは、日本女性の閉経の平均値50.5歳はちょうど人生の折り返し地点なのです。

女性ホルモンがほぼゼロになり、女性ホルモンのバリアに守られていた私たちの体は、ノーガード状態になっても、まだまだこれから長い人生を生きることになります。

だからこそ、女性ホルモンの仕組みを知って、「更年期障害とは何か?」「更年期の不調とは何か?」を正しく知り、自分の体と心の変化に向き合い、対処することが大切です。

自分の体と心は、更年期になるとどう変わっていくのか、楽しみながらしっかり見つめてあげてください。

更年期をきっかけに、食事と運動、睡眠をもう一度見直し、これまでとは違う生活習慣をつくり上げることが大切です。更年期以前はOKだったことが、更年期以降はNGになることが多くあります。

食事、運動、睡眠を見直すことから

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私は、ちょうど40代前半で乳がんにかかりました。そして、更年期障害も経験しました。乳がんにかかった人は、更年期障害の治療のファーストチョイスといわれる女性ホルモンを補充する「ホルモン補充療法(HRT)」はおこなえません。

そこで、食事と運動、睡眠などの生活習慣を見直し、漢方薬の力を得て、更年期の不調はなんとか乗り越えました。閉経した今は、毎月のホルモンの波に揺さぶられることがなくなり、とても快適な日々を送っています。

更年期のときに自分の体と心にじっくり向き合い、生活習慣を見直していった経験は、その後の人生に大きく役立っています。更年期こそ、チャンスです。

規則正しいバランスのとれた食事、有酸素運動と筋トレを組み合わせた運動習慣、良質の睡眠をとるための工夫。これを更年期の時代に身につけておくと、その後の40年、50年の人生に大いに役立ちます。

私が乳がん後、更年期を乗り越えた具体的な方法は、機会があれば、また「MYLOHAS」で詳しくご紹介しますね。

20代、30代でやっておくべきこと

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20代、30代でやっておくべきことは、今もし、生理痛や生理不順、PMS、いつもと違うおりものなど、生理周期にまつわる不調があれば、婦人科を受診して、改善しておくことです。

隠れた病気はないかをきちんと調べておきましょう。毎月の女性ホルモンの波によって起こる不調を改善する方法も、医師からアドバイスを受け、治療しておきましょう。

生理痛があれば、低用量ピルも医師と相談して納得できたらぜひトライしてみましょう。低用量ピルの種類が増え、選択肢も増えています。

定期的な婦人科検診も重要です。とくに、子宮頸がんは、全年齢の中で20代、30代に最も多いがんです。20歳になったら、子宮頸がん検診は2年に1回は受けましょう

また、子宮や卵巣の状態を経腟超音波で診てもらうことも大切です。子宮や卵巣に腫瘍はないか、子宮内膜は厚すぎないか、卵巣に卵はできているかなど、たくさんの情報を得ることができます。

20代、30代から婦人科で定期的に検診を受けて、婦人科医と仲良くなっておくと、更年期になったときも、対処の仕方を早めに知ることができて“お得”だと思います。

この機会に婦人科のマイドクターを見つけましょう

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コロナ禍でも我慢しないでください。不調対策は、不要不急ではありません。小さな声でも構いませんから、無理せず声をあげましょう。「生理、更年期、閉経なんて恥ずかしい」という時代は終わりました。

不調があるときは自分ひとりで抱え込まず、家族や職場の同僚にも協力してもらいましょう。「今、生理前、生理中だからつらいの」「更年期だからつらいの。手伝って」と。

「このつらい症状をなんとかしたい。どうしたらいいですか?」と、医師にも相談しましょう。医療も進んでいます。フェムテックの流れとともに、昔はなかった、さまざまな対策やツールができています。

今まで婦人科のマイドクターがいなかった人は、この機会にぜひ見つけてください。今後の人生のためにも、何かあったら相談できる関係性をつくっておきましょう。

年代によって変わっていく女性の不調に対して、適切な治療法やセルフケアをアドバイスしてくれるはずです。そうして出会った医師は、老年期になってもあなたの健康のアドバイザーになってくれます。

女性ホルモンに揺さぶられない楽しい人生は、閉経後から

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更年期は、女性であれば誰もが通る人生の通過点。そうはわかっていても、何となくさびしく思ってしまうのは、人生の黄昏時というイメージがあるからかもしれません。

でも、更年期は人生の黄昏時でしょうか?

私はそうは思いません。人生を1日の時間の流れにたとえると、更年期はランチ後のティータイム。人生の午後みたいなもの。楽しいことがたくさんありますし、充実した仕事ができるのはこれからです。また、今の60代、70代の女性は、いきいきと美しく、自分らしく人生をエンジョイしている人がたくさんいます。

今、家事に子育て、仕事との両立など、時間に追われ忙しい生活を送っている人も少なくありません。更年期はちょっとひと息入れて、自分の心と体を見つめて、ねぎらってあげられる時期。それもまた、楽しいことです。

これから始まる人生の後半戦をどう充実させていくかの作戦を練る時期です。閉経すると女性ホルモンの波に揺さぶられることなく、心も体も安定します。人生の後半戦は、これまで以上に楽しくなり、新しい自分に出会えると思います!


2017年から始まった「カラダ戦略術」はこの100回目の記事をもちまして終了します。増田美加さん、長きにわたりありがとうございました! 7月15日(木)には増田さんへのインタビュー記事を公開予定。乳がんと更年期を経験したからこそ伝えたいと願う増田さんから、読者の皆さんへ強く優しいメッセージをお預かりしています。

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mika_masuda

増田美加・女性医療ジャーナリスト
予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。 新刊『もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)ほか、『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)など著書多数。 NPO法人みんなの漢方理事長。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長。NPO法人女性医療ネットワーク理事。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。公式ホームページ

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