人の印象を左右する清潔感は、見た目だけの問題ではありません。気になるのが「ニオイ」のこと。
とくに頭皮などの自分では気がつきにくい女性の「オトナ臭」は、30代から著しく発生しやすくなっていることを科学が実証しているのだとか。
とはいえ、人生はまだまだ長い。ニオイの心配をせず、人前でも堂々と笑っていたい……! そんな思いで、訪ねたのはロート製薬のニオイ研究所。製品開発に携わる平塚さんに素朴な疑問をぶつけてみました。
30代になると、若い女性特有の香り成分が消える!?
もう少し先の話だと思っていた「女性のオトナ臭」問題に直面。何から聞けばいいか迷ってしまいますが、まずはズバリ。
Q.1 オトナ臭の原因は何?
オトナ臭の発生には『2-ノネナール』という物質が大きく関わっています。汗や足の裏のニオイのもととなる『アンモニア』や『酢酸』などは水に溶けやすいのに対し、『2-ノネナール』は、水に溶けにくく、落としにくい成分。また、わずかな量でも人がイヤなニオイとして感じやすいという性質を持っています。
オトナ臭が発生しやすいのは体幹部。背中、襟足、耳のうしろ、後頭部といった体の裏側は洗いにくく、自分のニオイに気づきにくい部位です。また、上に行けば行くほどにおいやすくなることから、体のてっぺんにある頭皮はもっともニオイやすいと言えるのかもしれません。ニオイ対策の第一歩は「2-ノネナール」をしっかり落とすことのようです。
Q.2 30代になると、ニオイが気になってくるのはどうして?
我々の研究で、女性には若い世代特有の『ラクトン』という甘い香りが存在すること、そして『ラクトン』がイヤなニオイの原因となる『2-ノネナール』を打ち消していることがわかりました。しかし、『ラクトン』 は30代で著しく減少してしまいます (※1) 。残念ながら女性にとって『30代がニオイの曲がり角』であることは間違いありません。
「ラクトン」は花や果実などに含まれ、香水などの香粧品や食品にも使われている成分。牛乳や母乳にも含まれています。全般的にフローラル調の甘い香りを持っていますが、成分によってはピーチやココナッツを感じる香りもするのだそうです。まとうだけで印象がアップしそうな予感……。
それなのに、年齢とともに甘い香りがなくなるだけでなく、イヤなニオイを打ち消す力も減ってしまうなんて……。さらに頭皮臭においては30代のニオイ強度がもっとも高いという研究結果もあるとか。そんなお話を聞いていると、頭皮のニオイが気になって、今すぐシャンプーしたくなる思いにかられます。そしてできることなら、もう一度「ラクトン」の力を借りたいものです(泣)。
「ニオイ除去」と「うるおいキープ」を両立する優秀シャンプー
ということで、借りましょう、「ラクトン」の力。
ロート製薬「デオコ®」シリーズの「デオコ スカルプケアシャンプー」は、ニオイを気にする女性のために開発された、頭皮のオトナ臭までしっかり洗えるアイテムです。
さらに30代にガクンと減ってしまう「ラクトン」を配合しているのも、女性にはうれしいところ。
左より、デオコ スカルプケアシャンプー 350mL、デオコ スカルプケアコンディショナー 350g(各オープン価格)
Q.3 ラクトン入り万歳! ニオイ除去だけでなく、いい香りになりたい……
甘い香りの『ラクトン』は30代でガクンと下がってしまうことをお話ししましたが、このシリーズには、その『ラクトン』を含有する香料が配合されています (※2) 。シャンプーには頭皮だけでなく気持ちまでスッキリしてほしいという思いを込めて、さわやかな雰囲気を少し強めにしています。
また、あわせて使いたいのが「デオコ スカルプケアコンディショナー」。この製品は「ラクトン」を配合しただけでなく、香りが長時間とどまっていられるように設計。シャンプーとコンディショナー、それぞれでも香りの効果が得られますが、両方の製品を使うことでひとつの香りに仕上がるように、そして長時間いい香りが心地よく続くように開発されているそうです。
「最近は、香りへの感度が高く、柔軟剤などの香りにもこだわる方が多いですよね。ただ、オトナ臭については、気になるニオイを強い香りで隠すような製品にはしたくないという思いがありました。夜に洗髪しても、翌日もほのかな甘い香りが長続きして、1日が気持ちよく過ごせる、そんな製品を目指しました」(平塚さん)
Q.4 洗浄力が強いシャンプーだと、髪がパサつかない?
30代40代の女性は、ニオイだけでなく、パサつきやボリュームなどの悩みも抱えていらっしゃいます。それを1本で解決したいというお声もありました。洗い上がりは軽やかで、ブローしたあとは毛先までまとまり、ツヤのある仕上がりに。そんなご要望をすべて叶えるために、処方にはかなりこだわりました。
シャンプーは髪ではなく、頭皮を洗うもの。せっかくいいシャンプーを使っても、頭皮がしっかり洗えなければニオイケアにはつながりません。そこで、頭皮までしっかりとシャンプーを届けるきめ細やかな「濃密泡」を採用。ニオイを吸着する「白泥(ホワイトクレイ)」 (※3) と、ロート独自のニオイ洗浄技術が高い洗浄力を実現したそう。
また、美肌効果が期待できる「ビタミンC誘導体 」 (※4) を配合して、加齢とともに抗酸化力が落ちてしまう頭皮をケア。「マカデミア種子油」(うるおい成分)などのオイルを配合しているので、髪にうるおいをもたらす効果も期待できるとか。
「洗浄力と洗い上がった髪のまとまりという、相反する技術を1本で叶えるのは苦労しました。でも洗浄剤だけでなく、スキンケアから医薬品までを手がけているのが弊社の強み。さまざまな情報を頼りに、作っては洗髪し、作っては洗髪し、実験室ではいつも髪をびちょびちょにしながら試していました(笑)」(平塚さん)
ニオイをケアして、もっと心を軽やかに前向きに
男性向けのアイテムが主流だったニオイ対策に、一石を投じた「デオコ®」シリーズ。
「DEOCO.」というロゴにあるピリオドには、「これで女性たちを悩ませるニオイを“止める”」という、開発者の強い思いが込められているとか。また、店頭でシャンプーを選ぶときに手にとりやすく、女性の暮らしのシーンになじむようなパッケージデザインを心がけたといいます。
「多くの女性から、そして社内の女性たちからも『実はニオイを気にしている』『男性向けのケア製品をこっそり使っている』という声が寄せられていました。ニオイの根本をケアすることともうひとつ、『におっていたらどうしよう』という不安を感じて“後ずさり”してしまう女性の心のケアにつながる製品を開発することで、女性たちを応援したいという思いが開発への原動力となりました」(平塚さん)
デオコ 薬用ボディクレンズ[医薬部外品]350mL(オープン価格)
ニオイケアだけでなく、香りやうるおいにもこだわった「デオコ®」シリーズ。シャンプーとコンディショナーのほか、「デオコ 薬用ボディクレンズ」は液体と石けんの2タイプ、制汗剤はスプレー、ロールオン&スティックに加え、シートタイプも新登場。使う人によって違う好みや使いやすさに対応できるよう、さまざまなタイプが用意されています。
ニオイが気になる季節、これらのアイテムで清潔感の底上げをしちゃいましょう。
(※1)ラクトンC10とラクトンC11の合計量
(※2)ラクトン含有香料持続処方、香料によるマスキング効果
(※3)カオリン
(※4)リン酸アスコルビルMg (うるおい成分)
お話をうかがったのは
ロート製薬 開発担当 平塚さん
入社以来スキンケア商品の製品開発を手掛け、おもに洗浄剤開発に注力。「デオコ®」には製品開発前の基礎研究から携わる。
[ロート製薬]
データ提供/ロート製薬、写真/中山実華(製品)、image via Shutterstock, Photo by Getty Images
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