ML_EditorsPick

心地よい暮らしに役立つもの、積極的に選びたい社会や環境に優しい商品やサービスを編集部がピックアップする連載「Editor’s Pick」。

今回は、原材料名などを起点にAIが健康度を判定する新サービス「FoodScore(フードスコア)」を紹介します。

自分だけの力では避けたくとも避けきれないのが、添加物

食品添加物は、法律によって有効性が認められています。とはいえ、避けられるものなら避けたい……。

ですが、普段、何気なく口にする食品の原材料表示を見てみてください。添加物レス生活を目指そうにも、あまりにも多くの食品が添加物を含んでいて、避けきることは不可能です。また、いくら無添加といっても、おいしくなければ意味がありません。

そこで誕生したのがウェブサイトとアプリで展開されるサービス「FoodScore」。食品のバーコードや原材料名から、それぞれの食品の健康への影響をAIが数値化し、5段階で判定

20210226_foodscore_2_300_GR
食品の原材料名に含まれる添加物と症状の関連リスクを計算し、好影響を加点方式で、悪影響を減点方式で評価し、商品の健康度をAからEの5段階で表示。注意すべき点が赤字となっていて一目瞭然。

さらに食べた人の評価も併記されるなど、健康指標と口コミをもとに、安心・安全かつおいしい食品を探すことができるのです。

20210226_foodscore_1
ウェブ版「FoodScore」では商品リストが「自炊用」「自炊補助用」といったジャンル別に表示されるほか、キーワード検索も可能。それぞれの商品の原材料と健康度、投稿者による口コミ評価を見ることができる。Amazonなどの購入リンクも付記され、気になったものはすぐ購入可。

健康と添加物に関連するデータを、AIが学習

FoodScoreを提供するシグナルトークは、長らく、ITを用いて人びとを健康に導くプロジェクトを主導してきました。

そこで本サービスには、同社がヘルスケア事業で培った約7,000人の食生活や疾患のデータが用いられています。

20210226_foodscore_3

ここに添加物の摂取と症状に関連するデータや、アメリカ・FDAやWHO、EUが発表している添加物の人体への影響のデータ、日本の消費者庁や厚生労働省の添加物データなどを交え、さらに添加物研究者である小薮浩二郎先生に協力を要請し、それぞれの情報をAIにディープラーニングさせることで、食品の原材料名に含まれる添加物と症状の関連リスクを計算・評価していきます。

健やかで、ストイックになりすぎない食生活をサポート

「FoodScoreは、身体にいいものだけを食べましょう、というプロジェクトではありません。普段は評価AやBを選んでいるから、たまには評価C以下のものも食べていいかな、といった具合に、自分でバランスを取る判断材料にしていただけたらうれしいです」(シグナルトーク代表取締役・栢孝文さん)

20210226_foodscore_4
アプリ版では、食品のバーコードや原材料をスキャンすると健康度を知らせてもらえる。日本で流通する16万種類の食品のうち、5万種類をカバーしているのだそう。

サービスの利用は無料。利用者が商品情報を投稿していくことで、リストがどんどん充実していきます。おいしくて健康によいお気に入りフードを見つけたら、FoodScoreに報告してゆきましょう。

FoodScore]Image via Shutterstock

おすすめ優秀アプリ

Ranking

RELATED ARTICLES