わたしたちの心地よい暮らしに役立つもの、積極的に選びたい、社会や環境に優しい商品、みんなにとって気持ちがいいアイテムやサービスを、編集部がピックアップする連載「Editor’s Pick」。
今回は、極上の肌心地が体験できる2021年春夏の新作ベースメイクアイテム。天然由来成分や美容成分を高配合した肌ストレスの少ないファンデ等を紹介した前編に続き、後編では「くずれにくさ」に優れた傑作や、仕上がりがひんやりするユニークな製品をご紹介します。
1.密着性を高めたり、光の効果を用いたり。マスクに強い3選
肌状態の良し悪しに関わらず、ピタッと密着。化粧のりを追求した「エスプリーク」
「エスプリーク」の新作ベースメイクのテーマは「化粧のりのよさ」。コンディションの悪い肌にも溶け込むようになじませることを突き詰めた結果、「シンクロフィット パクトEX」は、マスク着用後でも、メイク直後の仕上がりが持続する効果を発揮することに。
「顔のカーブや凹凸、表情の動きに合わせて自由に形を変える柔軟性を持つ『スーパー化粧のり成分』を、汗や皮脂にも耐えうるようパワーアップさせました。同成分はマスク内の環境下でも化粧持ちするよう開発した技術で、これを応用させたのです」(広報担当・平井祐未さん)
また、パウダーすべてを肌への親和性が高いしっとりフィット成分でコーティング。自社のファンデーション史上、最多工程を要するこのパウダーは、肌状態の良し悪しに関わらず肌に密着し、薄く均一な化粧膜を形成します。
「KANEBO」の新発想。ジェルのうるみ膜が光を取り込み、気になる部分をカバー
マスクに強いと評判を集めている「KANEBO」の「メルティフィール ウェア」。その秘密は、すべての顔料をジェルの中に内包させるという新発想の設計にあります。
そもそも肌の色や質感とは何なのか。それは、肌という半透明な層の重なりの中に入った光が戻ってきたことにより、生まれたもの。
これに着想を得た本製品では、顔料を半透明のジェルで包み込み、肌上にうるみ膜を形成。ジェル膜の中に広がった光が、肌が本来持つ色や質感と合わさってやさしく一体化し、肌悩みを目立たなくさせます。
ジェルのなめらかな光感がカバー効果を発揮するため、カバー粉体は少なくてよく(※)、結果、薄づきでヨレにくいアイテムに。パウダリー特有の覆われているような感覚はなく、素肌かのような心地よさ。
※カネボウ化粧品において
「SHISEIDO」の最新光学テクノロジーにより、輝くハリ肌が持続
光のカバー力を使って輝く肌を演出することで、軽やかなつけ心地を叶え、色落ちやうすれ、ヨレ、色移りからの長時間予防が期待できる「SHISEIDO」の「シンクロスキン ラディアントリフティング ファンデーション」。
肌とシンクロし、何もつけていないかのような自然で美しい仕上がりが魅力の「シンクロスキン」シリーズから登場した新製品には、ブランド独自の光学テクノロジーであるライトアジャスティングテクノロジーを搭載。保湿成分との相乗効果により、肌上で光が最適に分散され、小じわや凸凹の目立たない、なめらかな肌に。
また、あらゆる光環境に適応し、絶妙な陰影を生み出しつつ、不要な影は飛ばしてくれるので、リフトアップされたような、メリハリのある印象へと導いてくれます。
[SHISEIDO]
2.触れていたいほど、肌さらさら。人気ファンデの春夏版と、試行を重ねた末の逸品
「アルビオン」のヒット作の春夏版。暑い季節に重宝する涼やかな仕上がり
2020年秋に発売され、美容雑誌のベストコスメ賞を総ナメにした「アルビオン」のファンデーション「ベリーレア エアー」から、春夏タイプの「ホワイトレア エアー」が登場。
新作には新たにレアキープポリマーを配合し、化粧膜のキープ力を強化。肌にピタッとフィットし、毛穴落ちや乾燥によるくずれを徹底的にカバーします。ほんのりひんやりする感触は、これからの季節にぴったりのつけ心地。
肌にのせた瞬間は生っぽく、のばせば空気のように軽くなる、ベタつきや重さ知らずの極薄化粧膜が、均一で美しい透明感を演出。下地も仕上げのお粉も不要で、これ1つでベースメイクが完成するのもうれしいポイントです。
[アルビオン]
粉っぽさは皆無。「アンプリチュード」がたどり着いた至高のパウダーファンデ
パウダーファンデーションの宿命、それは粉っぽさ。「透き通る感」を根本に据える「アンプリチュード」にとって、粉っぽさとは目指す仕上がりと対極なもの。さらに、カバー力を高めるには厚塗り感が出てしまうことからも、その開発は大きな課題だったそう。
完成への突破口となったのが、役割の異なる2種のパウダーを用いる発想。もとよりアンプリチュードでは、アイシャドウ等のパレットにも下地となるものをセットしてきました。この下地の概念を本作にも適用したのです。
微細なパールを多く含んだ下地パウダーの上に、肌色のパウダーを重ねる。これにより、「コンプリートフィット パウダーファンデーション」では、しっとりと肌に溶け込み、粉っぽさのない、奥行きのある透き通る感をたたえた肌を実現。パウダーにパウダーを重ねる、新発想ファンデの誕生です。
[アンプリチュード]