1. Home
  2. STYLE
  3. 地球との共存を意識したら、自分の生き方が明瞭になった/DEPTオーナー・eri[前編]

地球との共存を意識したら、自分の生き方が明瞭になった/DEPTオーナー・eri[前編]

Interview 気持ちよく生きる

2,919

石上直美

eri1-01

「mother」をはじめとする自社ブランドのデザイナーや、父から引き継いだヴィンテージショップ「DEPT」のオーナー兼バイヤーであるeriさん。彼女は、地球環境保全のために積極的に取り組むアクティビストの顔も持っています。

前編では、大切にしている「地球環境を守る活動」への思いや、「DEPT THIRD-HAND PROJECT」をはじめとした具体的な取り組みについて聞きました。

自分の心と行動に矛盾がなく、「整合性がとれている」状態でありたい

まずは、このインタビュー連載のテーマでもある「気持ちよく生きるための秘訣」を聞くと「自分の気持ちと行動に整合性がとれていること」と答えてくれたeriさん。

「『矛盾がない』ことが重要だと思っています。自分が気持ちよく過ごすためには、自分が好きなことをすればいいと考えがちですが、私は、自分だけの幸せを考えても気持ちよくはいられない。皆さん多かれ少なかれそうなのではないでしょうか?

それに、自分中心に物ごとを捉えていると、何かを決めるときの取捨選択がブレることに気がついたんです。自分にとって整合性が取れていて、ブレない軸となるのは、地球に負荷をかけない=地球と共存することを前提に行動すること。

日々の何気ない取捨選択もこれを前提にすることで、ブレずに気持ちよくいられるんです

eri1

オーナー、バイヤーを務めるDEPTで

一冊の本との出合いと廃棄される洋服がきっかけに

そんな気持ちで、個人でも物を作る企業の代表としても地球環境に負荷をかけない取り組みを徹底しているeriさん。そもそものきっかけとなったのは、ある本との出合い、そして「DEPTの仕事をする中で感じた違和感だったそうです。

「15年ほど前、アメリカの元副大統領・アル・ゴアが地球環境へ警笛を鳴らした『不都合な真実』(武田ランダムハウスジャパン)という本を読みました。その時、自分のライフスタイルや会社の運営も含めて、考え直さなくちゃダメだと感じました。個人レベルで地球環境のことを考えながら行動し始めたのは、その頃からだったと思います。

その後に、父のヴィンテージショップを受け継いだとき、『なんでこんなに洋服が捨てられるんだろう』という衝撃を受けました。世間では毎秒、大量に服が生産されているのに、毎秒、破棄もされている。ファッション業界に限らず、世の中の成り立ちが終わりに差し掛かっているかもしれない──そう感じたあの時の危機感が、今の行動に繋がっていると思います」

unnamed1

『不都合な真実』を読んだ頃のeriさん

より大きな視野で、環境保全のための活動をスタート

「個人レベルでは、追いつかない」

約1年前、地球温暖化に関する報告書を読んだことが引き金となり、eriさんは活動の幅を広げていったといいます。

「1年ほど前、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の『1.5℃特別報告書』を読みました。2017年の『パリ協定』で、世界の平均気温上昇を2℃より低く保とうと提唱されましたが、2℃では地球温暖化が止められないことが分かり、1.5℃へと修正されました。この報告書を読んで、『個人レベルでプラスチック製品を買わないようにしても、それだけじゃダメだ』と、今後の私の生き方が明確になりました。それで、1年前ぐらいから『もっと大きな取り組みをしよう』と考えるようになったんです」

現在、eriさんの活動は多岐に渡りますが、例えば自身がオーナーを務める「DEPT」では、洋服を仕上げるプロセスで、資源を守り、より環境に負荷がかからないように努める「DEPT THIRD-HAND PROJECT」を行っています。

「具体的には、できる限り廃棄物を無くす『ゼロ・ウェイスト』の実施や、使用する電力を再生可能エネルギーへシフトすること、石油由来の梱包材を出来る限り使用しないなどです」

sustainable

DEPT THIRD-HAND PROJECTの一貫として、コンポストと洗濯中のマイクロファイバー流出を防ぐためのネットを使用

eriさんの活動が数珠つなぎになり、今では、サスティナビリティに取り組む企業や環境NGOとのコラボ活動も増えているそう。

「2020年12月11日から始まった署名活動『あと4年、未来を守るのはいま』では、日本の環境NGOが垣根を越えて、政府のエネルギー政策へ提言するために署名を集めています。こちらで、PRのお手伝いをさせてもらっています。それから、『パワーシフトキャンペーン』のアンバサダーをしたり、『みんな電力』さんにDEPTの社員向けに勉強会をしてもらったり。

ファッションの業界のアトリエやスタジオ、オフィスや店舗を再生可能エネルギーにパワーシフトしませんか?という呼びかけもしていて、これは、後に記事にしようと考えているところです」

自分が買うものは、トレーサビリティを高く保ちたい

企業や団体とのコラボに留まらず、2021年にはeriさん自らがメディアを立ち上げ、地球の環境問題をよりわかりやすく伝えていく予定とのこと。より広く、深く、活動を強化しているeriさんですが、何がそうさせるのでしょうか。

「勉強していけばいくほど、『買えるものがほぼない』という気持ちになっちゃう(笑)。作られている物のトレーサビリティ(追跡可能性)はまだまだ低くて、原材料の記載があっても、その原料がどこで誰が作ったものか追いかけられません。でもそう気づいてさらに、自分が買うものに関してはトレーサビリティを追求したいという意識が高まりました。物を買うときの基準がよりピュアに、より明瞭になった気がします」

買い物は投票と同じ。応援したい企業に一票を!

toothbrush

eriさんが愛用するプラスティック不使用の掃除用ブラシ

そんな彼女に好きな言葉を聞くと、「買い物は投票」だと答えてくれました。

「大企業だろうが、ローカル企業だろうが、物を購入することでその企業を応援する!という気持ちが大切だと思っています。面倒に聞こえるかもしれませんが、買い物をするときに一つ視点を決めると、単純に楽しいと思います。環境問題に取り組んでいる企業の商品を買おうでもいいし、プラスチックを排除した商品を選ぼうでもいいと思います。

自分のお金をどう使うかを、大切にしてもらえたら、と。結果、環境に負荷をかけずに生産されるものが売れるという状況になれば、企業の意識も高まり、良い製品がどんどん増えていくと思います」

後編はこちらから。少しずつサスティナブルな生活を始めたいという人に向けて、eriさんがおしゃれで環境に優しいアイテムを紹介します!

eri_banner3_200

eri(えり)
1983年NY生まれ、東京育ち。幼少期から両親の影響で古着を中心としたファッションに親しみ、現在は自身のブランド「mother」「TOWA CERAMICS」「VTOPIA」のデザイナーとして活動している。2015年には自身の父が1980年に立ち上げたヴィンテージショップ「DEPT」をオーナー兼バイヤーとして再スタートさせた。2020年には環境に負荷をかけない取り組みを行うDEPT THIRD-HAND PROJECTを始動。ビューティー、ヘルスケアにも高い関心を持ち、精力的に活動の場を広げている。

写真提供/eri

環境への取り組みいろいろ

お米とりんごを使った除菌シート。実は「ゴミゼロ」に貢献できるんです/酒井里奈さん

「買う」ことでゴミの削減につながる「お米とりんごの除菌ウエットティッシュ」。どんな仕組みでゴミの削減につながるのか、商品を開発したファーメンステーシ...

https://www.mylohas.net/2020/11/apple_and_rice.html

ベルギーのBIOスーパーがおもしろい。AVIさんに聞いた「半歩先行くエコ事情」

環境課題への取り組みで、日本より一歩先を行くとされるヨーロッパ。ふだんのお買い物はどうしているのでしょうか。ベルギー在住のモデルAVIさんがレポート...

https://www.mylohas.net/2020/12/avi_supermarket.html

    Ranking

    1. 「朝いちの白湯」ちょっと待って。水分を摂る前に、必ずしてほしいこと

    2. 栗原はるみさん流「コチュジャン」の使い方。料理に幅と奥行きを手軽に

    3. ぽっかぽかでぬっくぬく。とんでもない冷え性ライターが「幸せな眠り」につける寝具を見つけた

    4. 睡眠の質は朝食が左右する。「快眠朝食」の3つのポイント

    5. 【セルフチェックつき】虫歯やにおい、歯周病は大丈夫? 口をすすぐだけでいろんなことがわかっちゃう

    6. すくっと立てる、さっとしゃがめる。日常動作をスムーズにする「ハムストリングス」のトレーニング

    7. お腹を触って、便を見て。自分の腸の状態をチェックする方法

    8. 【更年期まとめ】これからの人にも真っ最中の人にも知ってほしい知識&対処法

    9. レンジを使って20分で完成。簡単キムチーズうどんのレシピ

    10. おやつは食べていい。「体にも心にもいい」簡単手作りスイーツ5選

    1. 「朝いちの白湯」ちょっと待って。水分を摂る前に、必ずしてほしいこと

    2. ぽっかぽかでぬっくぬく。とんでもない冷え性ライターが「幸せな眠り」につける寝具を見つけた

    3. 栗原はるみさん流「コチュジャン」の使い方。料理に幅と奥行きを手軽に

    4. 睡眠の質は朝食が左右する。「快眠朝食」の3つのポイント

    5. すくっと立てる、さっとしゃがめる。日常動作をスムーズにする「ハムストリングス」のトレーニング

    6. 【更年期まとめ】これからの人にも真っ最中の人にも知ってほしい知識&対処法

    7. 【セルフチェックつき】虫歯やにおい、歯周病は大丈夫? 口をすすぐだけでいろんなことがわかっちゃう

    8. 秋。新しいコースを走ってみよう。「ランニングを再開したい人」向けメニュー

    9. 超優秀フェイスマスク5選。早くも始まった乾燥を水分補給で食い止める

    10. 愛用の「箸置き&カトラリーレスト」たち。献立や器を考えるのとは別の楽しみがある

    1. 「朝いちの白湯」ちょっと待って。水分を摂る前に、必ずしてほしいこと

    2. ぽっかぽかでぬっくぬく。とんでもない冷え性ライターが「幸せな眠り」につける寝具を見つけた

    3. 料理が苦手だった和田明日香さん。たどりついた家族の味「地味ごはん」を紹介

    4. 【更年期まとめ】これからの人にも真っ最中の人にも知ってほしい知識&対処法

    5. 高タンパク低脂質な鶏むね肉には「抗疲労効果」も。1週間、使い回し献立

    6. まずは10回からでOK。鍛えにくい下腹部にアプローチして「ぽっこりおなか」を撃退

    7. 起き上がる前に20秒。血行を促す「お目覚めストレッチ」

    8. 【セルフチェックつき】虫歯やにおい、歯周病は大丈夫? 口をすすぐだけでいろんなことがわかっちゃう

    9. どんな人が「若年性乳がん」になりやすい? 乳がん検診から告知後までを総ざらい

    10. 使いやすさ、洗いやすさ...。絶対に手放せないお気に入りの調理道具2つ

    Horoscope

    LUAの12星座占い

    毎月1日と15日に更新!

    プレゼント応募やおすすめ情報をGET!メルマガ会員登録はこちら