1. Home
  2. HEALTH
  3. 子宮をあたためると生理痛は軽くなる? 女性の「健康都市伝説」を宋美玄さんが論破

子宮をあたためると生理痛は軽くなる? 女性の「健康都市伝説」を宋美玄さんが論破

2,777

田邉愛理

20200929_9

毎月の生理に、妊娠出産。女性のカラダには多くの痛みがつきものですが、「多少の我慢は仕方ない」という認識は、今も根強く残っています。

しかし、それは単なる思い込み。ほんとうは、痛みも不快も我慢しなくていい──そう教えてくれるのが、産婦人科専門医である宋美玄(そん・みひょん)先生の著書『医者が教える 女体大全:オトナ女子の不調に効く! 自分のカラダの「取扱説明書」』(ダイヤモンド社)。女性をまどわせる多くの「都市伝説」についても、鮮やかに一刀両断してくれる快著です。

「子宮をあたためる」と生理痛は軽くなる?

20200929_5

本書で宋先生が取り上げるのは、生理、ホルモン、妊活、子宮、そして女性の性器について。「女体(女性のカラダ)」にまつわるよくある疑問にQ&A形式で答えつつ、医学的に正しい新常識を分かりやすく解説してくれています。

たとえば、ちまたでよく聞く「生理痛は子宮をあたためると軽くなる」という説。宋先生によると、じつは「子宮をあたためる」というイメージ自体が出所不明で、そもそも臓器は「冷える」ものではないのだとか。

身体の構造でいうと、子宮はもっとも中心部にあります。外気の影響を受けないうえに、周辺を太い血管が何本も通り、そこにはあたたかな血液が流れています。「心臓や肺の冷え」を心配したことがないのに、もっと中心にある子宮の冷えだけを心配するのというのは、ちょっとおかしいですね。

(『医者が教える 女体大全』28ページより引用)

痛いときの温活は気持ちを和らげてくれるけれど、根本的な解決にはならないと宋先生。人体でもっとも冷えにくい場所にあるのが子宮だという指摘には、はっとさせられました。

一番の対策は「痛くなる前」の鎮痛剤

20200929_8

それでは、生理痛がつらいときはどうしたらよいのでしょうか。宋先生のアンサーはとても明快。「痛くなる前に」鎮痛剤を飲むことです。

鎮痛剤には、痛みのもととなる物質の生成をおさえる成分が含まれています。だからこそ、痛くなるのが分かっていたら、その前に飲むのです。「あ~、痛くなってきた」と思ってから鎮痛剤に手を伸ばすのでは、すでに(痛みのもとである)プロスタグランジンは分泌されています。痛みを感じる時間はできるだけ短くしましょう。

(『医者が教える 女体大全』30~31ページより引用)

鎮痛剤というと、飲み続けるのは身体によくない、だんだん効かなくなるといったイメージがあります。

しかし、それらはすべて間違い。医師や薬剤師の説明や、市販薬の説明書などに書いてある範囲内であれば、1日に何度飲んでも大丈夫なのだそう。

そしてもうひとつ大切なのは、痛みが続くようなら我慢せずに婦人科で診てもらうこと。生理にともなう痛みや不調は、「月経困難症」と呼ばれる症状のひとつで、すべて治療の対象になっています。

子宮内膜症という病気のサインかもしれないため、「たかが生理痛」と軽視したり、民間療法で乗り切ろうとしたりするのは危険です。

「紙ナプキンは子宮を冷やす」はウソ

20200929_4

宋先生が警鐘を鳴らす「生理にまつわる迷信」は、これだけではありません。「使い捨ての紙ナプキンは子宮を冷やすから、布ナプキンを使うべき」という説もそのひとつです。

布ナプキンは確かに、デリケートゾーンに触れた瞬間はあたたかく感じます。ですが、経血を吸収して濡れるとむしろデリケートゾーンを冷やします。(中略)紙ナプキンは内部の吸収体が経血を閉じ込めて逃しません。

(『医者が教える 女体大全』29ページより引用)

また、「昔の女性は経血をコントロールできていた」というのも迷信。人体の仕組みからして経血は流れ出るのが自然であり、自分の意思で「溜めて、出す」ことができたら、それはもう“びっくり人間”のレベルですごいとのこと。

経血が多くて困っているなら、子宮筋腫の可能性もあります。月経血コントロールや骨盤底筋のトレーニングに励むよりも、医師の適切な診断を受けるべきなのです。

生理やホルモンを「女の宿命」とあきらめないで

20200929_7

こうした生理にまつわる都市伝説は、基本的に「いまあるつらさをどうにかしたい」という願いから生まれたものだろうと、宋先生は語ります。

生理は病気ではないのだから、痛みは我慢するのが当たり前。病院に行くと「たかが生理で来たの?」といわれるかもしれない。でもつらい、なにかいい方法があるはずだ……。

そんな切実な思いから、医学的な根拠がなくても「いい」といわれる方法を試したり、ひたむきに努力したりしてしまう。その背景には、女性が女性特有のつらさを訴えることを“甘え”と責めて自己責任の問題にする、これまでの社会の在り方そのものが関わっていると感じます。

恋愛しないと女性ホルモンが枯渇する、仕事をしすぎたら「オス化」するといった言説も、都市伝説にすぎないと宋先生。婦人科医の視点から、女性を縛る呪いを次々に論破していく語り口は、痛快というほかありません。

人生100年時代、生理やホルモンに振り回されるのが「女の宿命」と思わずに、こちらからコントロールしてやりましょう。

(『医者が教える 女体大全』204ページより引用)

そんな宋先生の言葉に、励まされる人は多いはず。令和の時代を自分らしく、心地よく生きていくために、ぜひ手元に置いてほしい一冊です。

女性の悩みを解決

疲れやすい、やる気がでない。女性のメンタル不調に役立つ漢方は?

イライラや憂うつは「だらしないのかも」と自分を責めたくなります。女性のメンタル不調は我慢しないでと漢方医。症状や漢方の種類を紹介します。

https://www.mylohas.net/2020/03/207670kanpo.html

女性の不調は10年遅れてくる⁉︎ 眠りの質を下げない方法とは?

自分の体をきちんと知ろう! がテーマの連載「カラダ戦略術」。今回は、「眠りのメカニズム」について、女性医療ジャーナリストの増田美加がお伝えします。

https://www.mylohas.net/2020/05/strategy71.html

医者が教える 女体大全:オトナ女子の不調に効く! 自分のカラダの「取扱説明書」

image via Shutterstock

    Ranking

    1. コンビニおにぎりと合わせるべき「栄養黄金セット」は? 賢く選んでヘルシーに

    2. 花粉症対策は食事から!? かゆみに良い食材と悪い食材3つ

    3. ナチュラル洗剤で汚れを劇的に落とす方法。「1%の重曹水」が超便利

    4. ツナ&たまごサンドが激変する、秘密のちょい足しレシピ

    5. 【クイズ】足がしびれた! 早く治すにはどうするのが正解?

    6. 石田ゆり子さんがずっと「ピュア」な理由。大切にしている3つの基本的なこと

    7. デート中にも潜むデリケートゾーン問題。私がもじもじしていた本当のワケ

    8. 1日4杯までがちょうどいい。コーヒーの飲み方の新しい常識

    9. もうなんにも考えたくない日は「スープかけごはん」が食卓を救ってくれる

    10. 週1回、16時間でOK。プチ断食をより効果的にする方法

    1. 花粉症対策は食事から!? かゆみに良い食材と悪い食材3つ

    2. 「自分の基礎代謝量」をこの表で計算してみて。代謝を下げない4つのポイント

    3. ナチュラル洗剤で汚れを劇的に落とす方法。「1%の重曹水」が超便利

    4. コンビニおにぎりと合わせるべき「栄養黄金セット」は? 賢く選んでヘルシーに

    5. 1日4杯までがちょうどいい。コーヒーの飲み方の新しい常識

    6. 濃厚でクリーミー。ダマにならないカルボナーラの作り方

    7. 【クイズ】足がしびれた! 早く治すにはどうするのが正解?

    8. スマホ疲れによる首こり、頭痛に。肩と背中も同時にほぐすストレッチ

    9. これ、カレーに入れてみたらおいしかった! こぐれひでこさんのアイデア4選

    10. 【心理テスト】春。ハッピーな出会いはどこにある?

    1. 鶏むね肉を「もっと、ふっくらおいしく」。藤井恵さんが教える下ごしらえのコツ

    2. 花粉症対策は食事から!? かゆみに良い食材と悪い食材3つ

    3. これ、カレーに入れてみたらおいしかった! こぐれひでこさんのアイデア4選

    4. 「自分の基礎代謝量」をこの表で計算してみて。代謝を下げない4つのポイント

    5. 【クイズ】足がしびれた! 早く治すにはどうするのが正解?

    6. ナチュラル洗剤で汚れを劇的に落とす方法。「1%の重曹水」が超便利

    7. コンビニおにぎりと合わせるべき「栄養黄金セット」は? 賢く選んでヘルシーに

    8. 週1回、16時間でOK。プチ断食をより効果的にする方法

    9. 骨盤後傾や巻き肩をストレッチで改善。ぐぐっとねじるとラクになる

    10. 【心理テスト】春。ハッピーな出会いはどこにある?

    Horoscope

    LUAの12星座占い

    毎週月曜日更新中!

    プレゼント応募やおすすめ情報をGET!メルマガ会員登録はこちら