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「美魔女」は一日にして成らず。意外な美の秘訣とは

「おばさん」て誰のこと?

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田中ひかる

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「おばさん」をキーワードに、揺らぐ年齢観や女性の価値観の変化を、歴史社会学者の田中ひかるさんがつづる連載第4回目は、年齢より若く見える女性の代名詞「美魔女」について考えます。

初代「美魔女」の美の秘訣

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前回、芸能界には「きれいな40代」「きれいな50代」がたくさんいると書きましたが、最近では一般社会にもきれいな中年女性がたくさんいます。「美魔女」と呼ばれる人たちです。

美魔女」は、女性誌『美ST』から生まれた言葉で、35歳以上の「『外見美』『知的美』を両立、包含する『才色兼備』な美しき大人の女性」を指します。

同誌が2010年に「国民的“美魔女”コンテスト」を開催すると、全国から約2,500人の応募があり、41歳の女性がグランプリに選ばれました。これを機に「美魔女」という言葉は一気に広まり、「年より若く見える女性」を指す言葉として使われるようになりました。

当初、私は「美魔女」のみなさんのことを、生まれつき容姿に恵まれていて、美容にお金や時間をかける余裕のある特別な人たち、と思い込んでいたのですが、実はものすごい努力をしている人たちだと知り、認識を改めました。

初代グランプリの女性は、「美容の秘訣は添加物をとらないこと。ファストフードやコンビニの商品は基本的にNG。ラーメンひとつでも豚足や煮干を使ってスープから作っています」「その日、何もなくても完璧にお化粧しますし、腹筋やストレッチも毎日やっています。1日で美容に費やす時間は3~4時間ぐらい。毎日の積み重ねで10年経つと雲泥の差が出るんだと思います」 (※1) と語っていました。実際、その後10年経った今も、変わらぬ容姿を保っています。

52歳「美魔女」に寄せられた声

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昨年12月の美魔女コンテストでグランプリを獲得した52歳の女性は、「今の年齢でのチャレンジは大変でした。一生懸命やって、次の日に『このくらいなら大丈夫だな』と思ったら、3日後にひどい筋肉痛に襲われたり……。どうしても過剰にトレーニングしたくなってしまうんですけど、逆に疲れがたまってしまって、今の私の身体には向いてないんだなと感じました。なので、ジムに通うのではなく、毎日スクワット20回をコンテストまで続けよう、と。無理をせず、少しずつでも結果が出ることをやろうと決めました」 (※2) と語っています。

「美魔女」という言葉は、「魔法を使っているとしか思えない」 (※3) ほど美しいというところからきていますが、彼女たちの日々の努力を知れば、美の秘訣は「魔法」ではなく「努力」の賜物であるということがわかります。

52歳女性のグランプリ獲得について、『美ST』編集部には読者たちから「歳をとるのが怖くなくなった」という声が多数集まったそうです。一方、コンテストの結果を報じたヤフーニュースには、「不自然」「年相応のほうがいい」といったコメントが多数寄せられました。次回は、これらのコメントから、日本社会の年齢観や女性観を読み取ります。


※1「おばさんにはなりたくない美魔女熟女の掛けた時間とお金」『週刊新潮』2011年12月8日号
※2「『国民的美魔女コンテスト』、グランプリは最高齢52歳、準グランプリは39歳シングルマザー」『オリコンニュース』2019年12月6日配信
※3『朝日新聞』2011年10月25日朝刊

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田中ひかる

田中ひかる(たなか・ひかる)さん
歴史社会学者。1970年、東京都生まれ。女性に関するテーマを中心に、執筆・講演活動を行っている。近著『明治を生きた男装の女医―高橋瑞物語』(中央公論新社)ほか、『「オバサン」はなぜ嫌われるか』(集英社新書)、『生理用品の社会史』(角川ソフィア文庫)など著書多数。公式サイト

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