1. Home
  2. STYLE
  3. 「部屋着で寝ちゃう」人が今日からパジャマを着たくなる、これだけの理由

「部屋着で寝ちゃう」人が今日からパジャマを着たくなる、これだけの理由

今日こそ快眠

85,993

田邉愛理

パジャマを着て眠ろうとする人

眠るときはパジャマがいい」「部屋着で眠るとよく眠れない」とよく聞きます。でも、最近は部屋着もラクなものが増えていて、本当にパジャマじゃないとダメなの? と疑問に思うことも……。

パジャマの真実はどこにあるのか、衣服の快適性と機能性の専門家である佐藤真理子教授(文化学園大学 服装学部 教授)にうかがいました。

パジャマに求められる4つの役割

パジャマ

佐藤教授によると、じつはパジャマには、4つの重要な役割があるのだそう。

1.温度・湿度の変化から身体を守る

佐藤教授

佐藤教授

たとえば、上に掛けていた布団を夜中にはいでしまったら、ベッド内の温度や湿度は変わってきますよね。こうした「寝床内気候(しんしょうないきこう)」の変化に対する緩和剤となり、身体のまわりの空間の温湿度を安定させてくれるのがパジャマです。


ベッド内の環境は人によって違います。裸や露出度の高い衣服で寝るとダイレクトに室内環境の影響を受けるので、夏場はクーラーの風で体調を崩すことも。パジャマを着れば、環境の変化から身を守りやすくなります。

2.「モードチェンジ」を促し入眠へ誘う

佐藤教授

佐藤教授

心理的な効果という観点から、パジャマを着ることが「これから眠る」という儀式になる、モードチェンジ的な意味があると言えます。


昔の日本人は寝る前にお風呂に入る人が多く、それが自然なモードチェンジになっていたと佐藤先生。朝シャワー派の人はなおのこと、夜眠る前にパジャマに着替えるという作業をすることで、身体のリズムの切り替えがしやすくなるといいます。

3.寝ている間に身体から出る汗や水分の調節

佐藤教授

佐藤教授

私たちの身体からは絶えず、無意識のうちに呼吸や皮膚から物理的な水分の蒸発が行われています。さらに、もかいています。夏の睡眠中の汗は非常に不快ですね。パジャマは、それらをしっかり吸湿・放湿してくれるものがよいと考えられます。


もちろん昼間の衣服にも吸放湿性が求められますが、動いていれば衣服の内外で空気が動き、水分の蒸発が促されます。寝ているときはそれがない分、快適な眠りのためには水分の吸湿・放湿をしやすい素材のパジャマが必要なのです。

4.睡眠中の身体の動きを妨げない

佐藤教授

佐藤教授

寝ている間は、日中であれば行うことのないような動作・姿勢をとるなど、昼間とは身体の形も動きも違います。そうした「寝ている間の身体の動き(体動)」を妨げないデザインであることが重要です。


その人の体型によっても、不快な圧迫のないパジャマの形状は変わってきます。圧迫した状態の睡眠では、寝返りの回数がかなり増えたという実験結果もあるとのこと。不快な圧のない、自分に合った睡眠時の衣服を見つけたいものです。

私たちは本能的に「やわらかさ」を求める

ベッドで寝る男女

4つのポイントをもとに素材やデザインを検討していくと、「やはり、室内用とはいえ覚醒時をイメージして作られた部屋着よりも、睡眠のために工夫・配慮されたパジャマのほうが望ましい」と佐藤教授。

そしてもうひとつ、人間の本能に根ざしたファクターがあると語ります。

佐藤教授

佐藤教授

よく知られている実験として、心理学者ハーロウのアカゲザルの赤ちゃんの実験があります。アカゲザルの赤ちゃんに代理母として針金のお母さん人形と、やわらかい布製のお母さん人形を与える。すると赤ちゃんは布製のお母さんにしがみつくのです。

人間もサルも本能的に、やわらかく、肌触りの優しいものに安心感をおぼえるのでしょう。

入眠時は副交感神経が優位になり、リラックスした状態であることが求められます。そのためには、パジャマはやわらかい素材であることが重要。圧迫感、ざらざら感、硬さといった要素は、できる限り取り除いておく必要があります。


佐藤教授に聞く「パジャマの真実」。後編では熱中症を防ぐパジャマや生理周期との関係など、心地よいパジャマ選びのポイントをうかがっていきます。

後編はこちら

スウェットで寝ていい? 専門家が教える「パジャマ選び」の5つのコツ

眠るときはやっぱりパジャマがいい。では、どんなパジャマを選べばいいの? 専門家にパジャマ選びのポイントを聞きました。生理周期や熱中症対策になるパジャ...

https://www.mylohas.net/2020/06/214561pajamas02.html

佐藤真理子教授

佐藤真理子(さとう・まりこ)教授
文化学園大学服装学部・大学院生活環境学研究科教授。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間環境学専攻博士課程修了。博士(学術)。放送大学・千葉大学ほか非常勤講師等を経て現職。専門は衣服の快適性と機能性。著書に『被服学事典』(分担執筆)(朝倉書店)、『衣服の百科事典』(分担執筆)(丸善出版株式会社)、論文に『女性の生理的特性と衣服の温熱的快適性』(繊維学会誌)など。日本家政学会、繊維学会(理事)、日本繊維製品消費科学会、ファッションビジネス学会ほかに所属。

取材・文/田邉愛理、企画・構成/寺田佳織(マイロハス編集部)、Photo by Getty Images

    Ranking

    1. キュッとおしりを持ち上げて「美尻」を作るエクササイズ。股関節や骨盤のケアにも

    2. 人気料理家ウー・ウェンさんが指南。100gの小麦粉で作るアジアングルメ「ガーダスープ」

    3. チンだけで本格中華も。ガスを使いたくない夏におすすめ「電子レンジ料理」5選

    4. 【クイズ】足がしびれた! 早く治すにはどうするのが正解?

    5. DEOCO.はどうやってオトナ臭をケアするのか。30代以上は真剣にシャンプーを選ぼう

    6. インテリアスタイリスト・石井佳苗さんに教わる「自分にとっての心地いい住まい」

    7. かぶ&マスカット、ズッキーニ&いか。マリネで楽しむ取り合わせの妙

    8. 夏バテしそうと思ったら「モロヘイヤと豆腐のレモンスープ」を。簡単で、絶品で、さらにレンチン

    9. 一度クサくしてしまった服を、劇的に復活させる方法。洗濯王子が教えます!

    10. 筋肉がつきにくくなるのはなぜ? 運動をムダにせず効率的に「筋力アップ」する方法

    1. キュッとおしりを持ち上げて「美尻」を作るエクササイズ。股関節や骨盤のケアにも

    2. DEOCO.はどうやってオトナ臭をケアするのか。30代以上は真剣にシャンプーを選ぼう

    3. チンだけで本格中華も。ガスを使いたくない夏におすすめ「電子レンジ料理」5選

    4. 【クイズ】足がしびれた! 早く治すにはどうするのが正解?

    5. 人は「深く集中」するだけで幸福になれる

    6. 前ももトレーニングで、スッキリ印象の脚に。ひざ上のたるみも解消

    7. 「生理がつらい、更年期が不安」と声に出していい。自分の健康を後回しにしないで/女性医療ジャーナリスト・増田美加さん

    8. 人気料理家ウー・ウェンさんが指南。100gの小麦粉で作るアジアングルメ「ガーダスープ」

    9. インテリアスタイリスト・石井佳苗さんに教わる「自分にとっての心地いい住まい」

    10. 運命の枕はどれ? 寝る姿勢別、枕の選び方

    1. 女性は更年期のあとが楽しいって知ってた? 「バラ色の時間」を迎えるために今やっておきたいこと

    2. 【心理テスト】秒速? 音速? あなたの立ち直りの速さはすばらしい

    3. 甘〜いスイカの見分け方。買うときに3つチェックしよう

    4. DEOCO.はどうやってオトナ臭をケアするのか。30代以上は真剣にシャンプーを選ぼう

    5. 「かけるだけ」でトマトがびっくりな美味しさに。ベーコン焼く日はやってみて

    6. どうにもならない肩こりは「菱形筋」をほぐしてみて。頭痛も解消されるかも

    7. 開いた毛穴もきゅっ!? 美肌につながるオートミールの食べ方を皮膚科医が伝授

    8. パリ、青葉台、そして秋谷へ。夫妻の思い出がつまったインテリア/こぐれひでこさんの住まい[後編]

    9. ラク〜にお腹を引き締める。腰も痛めず効果バツグン「腹トレーニング」って?

    10. おしりのインナーマッスルを鍛えて、ヒップアップ。神経痛の予防にも

    Horoscope

    LUAの12星座占い

    毎週月曜日更新中!

    プレゼント応募やおすすめ情報をGET!メルマガ会員登録はこちら