1. Home
  2. SKIN&HAIR
  3. 紫外線だけじゃない。シミ、シワ、たるみ。肌老化をもたらす真犯人

紫外線だけじゃない。シミ、シワ、たるみ。肌老化をもたらす真犯人

効果的な「日焼け」対策

2,265

MYLOHAS編集部

肌老化

3月も後半に入り、日差しが気になる季節になってきました。

「毎日UVケアしているから大丈夫」…… という方、もしかしたらその日やけ止めでは不十分かもしれません

皮膚科医であり、光老化啓発プロジェクト委員会の理事として太陽光線による「光老化」の啓発活動を行う川島眞先生に、UVケアの盲点についてお話を伺いました。

肌老化の8割は「光老化」

紫外線

「光老化」とは、紫外線をはじめとする太陽光線を浴びることにより皮膚にあらわれる、シミ・シワ・たるみなどの老化現象のこと。

太陽光線は、適度に浴びれば一日に必要なビタミンDが皮膚で生成され、健康維持に役立ちます。

しかし長時間、無防備に浴びると体内に活性酸素を生成し、細胞を酸化させるなどして様々なダメージを与えます。これが、肌のくすみやハリの低下をもたらし、シミ・シワ・たるみへとつながるのです。

川島先生によると「光老化」は加齢による自然老化とは異なるもので、じつは肌の老化現象の8割が「光老化」によるものなのだそう。

見た目が衰えるだけでなく、いぼや皮膚がん、白内障といった病気も引き起こします。

老化をもたらすのは「紫外線」だけではない

ここで太陽光線の性質について少しおさらいしておきましょう。太陽光線はその波長の長さによって、紫外線(UV)、可視光線(ブルーライトを含む)、赤外線(近赤外線を含む)の3つに分けられます。

太陽光線の波長

NPO法人 皮膚の健康研究機構 光老化啓発プロジェクト委員会HPより

太陽光線のなかでも、とくに酸化を起こすエネルギーが高いとされるのが紫外線。研究も早くから行われ、光老化=紫外線という認識が強かったと川島先生は話します。

川島先生

川島先生

しかしよく考えてみると、紫外線や可視光線といった領域を決めたのは人間です。

紫外線は肌を老化させるのに、ブルーライトや近赤外線は肌になんの害も与えない……、そんなことがあるでしょうか?

紫外線よりパワーは落ちるかもしれませんが、紫外線以外の光がなんらかの障害を起こす可能性は大きい。

とくに近赤外線の害はこれからもっと注目されるようになると考えています。


たるみの真犯人は「近赤外線」?

近赤外線の怖さは、その浸透力にあるという川島先生。人間の体は、表面から順に角層、表皮、真皮、皮下脂肪組織、筋膜、筋肉……といくつもの層になっていますが、紫外線は真皮までしか届きません。

しかし太陽光線には波長が長いほど皮膚の奥に入り込む性質があり、近赤外線は真皮の下の筋膜や筋肉にまで届くといいます。

川島先生

川島先生

これまで肌のたるみは紫外線のせいだと考えられてきましたが、厳密に考えると紫外線の作用では説明がつかないんです。

たるみとは、筋膜や筋肉の構造が弱くなり、支えがなくなって起こる現象。しかし紫外線は、筋膜や筋肉のレベルまでは届きません。

でも一番たるみやすいのは、やっぱり日に当たりやすい顔などの肌の部分。それでは、筋膜や筋肉レベルまで深く入る光はなんだろうと考えると、近赤外線なんですね。


日焼けした肌

実際に皮膚に近赤外線を強く当てる実験をしたところ、筋膜や筋肉の層にまで浸透し、たるみの障害を起こすことがわかってきたそう。

川島先生

川島先生

困ったことに、SPFとPAで表される紫外線予防効果と近赤外線の予防効果は、必ずしも一致しません。

日やけ止めによってはSPF・PA値が高くても、近赤外線を防げていないことがあるのです。

私たちは近赤外線の肌に与える影響をもっと数値化する必要があります。

そうしないと、知らずにずっと近赤外線に当たり続けることになってしまいます。


川島 眞先生に聞く「光老化」と近赤外線対策、後編では日常でできる対応策や、先生が危惧する日やけ止めの誤解についてお話をうかがっていきます。

──この記事は、2019年5月22日の記事を再編集して掲載しています。

老けたくない人のスキンケア

肌も黄ばむって知ってました? 「糖化ケア」コスメおすすめ5選

「なんだか最近、肌がくすんできた気が…… 」「肌の黄みが強くなってきたみたい」と感じているあなたにおすすめしたい最新テクノロジーで挑む「糖化コスメ」...

https://www.mylohas.net/2019/04/189046sp_aging_saccharification.html

抗酸化スキンケア、ヘアケア、サプリ6選。酸化に負けない肌作り

老化につながる「酸化」防ぐために今すぐできることと、抗酸化が期待できる化粧品やサプリメントの選び方について、アオハルクリニック院長の小柳衣吏子先生に...

https://www.mylohas.net/2019/04/188945sp_aging_oxidation02.html

2019052106(1)

川島 眞先生
1978年東京大学医学部卒業。東京女子医科大学皮膚科主任教授を経て、2018年 東京女子医科大学名誉教授に就任。専門はアトピー性皮膚炎、ウイルス感染症、美容医療。日本香粧品学会前理事長、日本美容皮膚科学会前理事長、日本近赤外線研究会理事長、日本コスメティック協会理事長、皮膚の健康研究機構副理事長。

取材・文/田邉愛理、image via shutterstock

    specialbanner

    Ranking

    1. ずっと続くクリスマス・ストーリー。「私だけの特別な物語」をつくろう

    2. 毎日がもっと楽しくなる。脱・顔のかゆみで、心と肌に上向きスパイラル

    3. 「良質なタンパク質」って? タンパク質を効果的に摂るには

    4. 食後の血糖値を上げにくい「ロカボ」。摂っていい糖質は1食あたりどのくらい?

    5. 2020年11月23日〜今週の運勢 【LUAの12星座占い】

    6. 正体不明のモヤモヤ・イライラに惑わされない「4つのステップ」

    7. ネガティブな気持ちも一緒に連れて生きよう/モデル・野沢和香[後編]

    8. マスク着用で過敏になった肌にも。ディオールの「シカ成分」配合バーム

    9. ボーンブロスって? 免疫専門医が毎日飲んでいる「腸を強くするスープ」

    10. ルールはたった2つ。医師考案の「夜はちみつ」で痩せる理由

    1. ずっと続くクリスマス・ストーリー。「私だけの特別な物語」をつくろう

    2. 毎日がもっと楽しくなる。脱・顔のかゆみで、心と肌に上向きスパイラル

    3. 食後の血糖値を上げにくい「ロカボ」。摂っていい糖質は1食あたりどのくらい?

    4. 腰まわりが全体的にすっきり!くびれをつくる「サイドプランク」

    5. 「良質なタンパク質」って? タンパク質を効果的に摂るには

    6. 自分を褒めることを習慣にしたら、人生が変わった/モデル・野沢和香[前編]

    7. 自律神経の乱れ、寝つきの悪さを1分で整える

    8. 更年期の不調に「個人差」があるのはなぜ? 日によって症状も程度も違うのは?

    9. 2020年11月23日〜今週の運勢 【LUAの12星座占い】

    10. マスク着用で過敏になった肌にも。ディオールの「シカ成分」配合バーム

    1. 毎日がもっと楽しくなる。脱・顔のかゆみで、心と肌に上向きスパイラル

    2. ずっと続くクリスマス・ストーリー。「私だけの特別な物語」をつくろう

    3. ボウルから一滴もこぼさない液体の注ぎ方。キッチンをきれいに保つ裏技

    4. 最高のパートナーってどんな人? 人生を愛で満たす人間関係のルール

    5. 汚部屋と心はつながっている。心のガラクタを片づける秘訣とは

    6. 美容好きも注目! 福本敦子さんの「自分を慈しむ」暮らしのヒント3つ

    7. ボーンブロスって? 免疫専門医が毎日飲んでいる「腸を強くするスープ」

    8. 脂肪燃焼効果が続き、むくみにも効果的なHIIT。体がぽかぽかあったまる

    9. 食後の血糖値を上げにくい「ロカボ」。摂っていい糖質は1食あたりどのくらい?

    10. 「良質なタンパク質」って? タンパク質を効果的に摂るには

    Horoscope

    LUAの12星座占い

    毎週月曜日更新中!

    プレゼント応募やおすすめ情報をGET!メルマガ会員登録はこちら