1. Home
  2. BODY
  3. 腸内フローラが肥満や炎症に関わっている!?

腸内フローラが肥満や炎症に関わっている!?

Healthday News

MYLOHAS編集部

腸

肥満と腸内細菌の関係に新知見──ポイントは「食用油の代謝」

近年、さまざまな疾患で腸内細菌の関与がトピックになっています。今回、肥満との関連について東京農工大学の研究グループが新しい研究結果を発表しました。

ポイントは食用油に含まれる多価不飽和脂肪酸。腸内細菌が多価不飽和脂肪酸を他の脂肪酸に変換する過程で宿主である私たちのエネルギー代謝を調節しており、この細菌の能力次第で肥満が改善もしくは悪化するそうです。

食生活の欧米化とともに、サラダ油などに含まれるオメガ6系多価不飽和脂肪酸の摂取量が増える一方、魚類に含まれるオメガ3系多価不飽和脂肪酸の摂取量は減少しています。

また高脂肪食は、高脂肪であること自体が代謝性疾患のリスクであると同時に、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを変化させて肥満や代謝性疾患を誘発する可能性があります。

しかしこれまでの研究では、多価不飽和脂肪酸を腸内細菌が代謝する過程で生じる新たな脂肪酸の影響はよく分かっていませんでした。

腸内フローラが多価不飽和脂肪酸の代謝をコントロール

高カロリーな食事

研究グループは、通常食で飼育したマウスと高脂肪食で飼育したマウスの腸内フローラを解析すると同時に、多価不飽和脂肪酸の腸内細菌代謝物を測定して解析しました。

その結果、高脂肪食飼育マウスの腸内では善玉とされる乳酸菌と、リノール酸(オメガ6系多価不飽和脂肪酸の一種)の腸内細菌代謝産物である水酸化脂肪酸(HYA)が減少していました。高脂肪食により腸内フローラのバランスが乱れるだけでなく、腸内細菌の代謝産物にまで影響が及ぶことがこの結果から明らかになりました。

また、高脂肪食にリノール酸を添加して飼育したマウスでは脂肪組織に炎症が誘発されましたが、HYAを添加したマウスでは炎症所見が少なく、体重の増加も抑えられました。

さらに、腸内HYA濃度が通常食マウスと同程度になるように調節したマウスでは、肥満に伴う糖代謝異常を改善する腸管ホルモンGLP-1の分泌が上昇しました。

これらの結果から、腸内細菌が多価不飽和脂肪酸を代謝して生じたHYAが、肥満そのものや肥満に伴う組織の炎症を抑えていることが考えられます。なお、HYAを産生できる乳酸菌を腸内に定着させたマウスでも同様の代謝改善効果が認められました。

こうした一連の結果から、腸内フローラは食事に含まれている多価不飽和脂肪酸の代謝を制御しており、高脂肪食により誘発される肥満や炎症に関わっていることが明らかになりました。

研究グループは、「肥満や代謝性疾患に対する新たな治療法につながる結果であり、今後の研究と応用が期待されます」と話しています。

お腹から健康に

お皿ひとつで腸内環境を整える。朝食にぴったりなヨーグルトボウル

腸内環境を整えてくれる簡単な朝食レシピ「ヨーグルトボウル」のレシピをご紹介。腸内環境が乱れると、アレルギー反応が過剰に起きてしまったり、風邪をひきや...

https://www.mylohas.net/2019/10/199733yogurt.html

バナナを皮ごと加熱する「温バナナ」。秋の不調に役立つ理由は?

なんとなく調子がでない季節の変わり目は「温バナナ」でゆっくり栄養補給を。心身がバテない食薬習慣の取り入れ方を漢方カウンセラーの著書から学びます。

https://www.mylohas.net/2019/09/198149book_banana.html

HealthDay News 2019年9月24日/Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.(参考情報)Abstract/Full TextPress Release/image via shutterstock

    regularbanner

    Ranking

    1. 研究で判った「太る食べ方」3つ。つまみ食い、ながら食い、そして......

    2. 冬のコーヒータイムに。砂糖・バター不使用のヘルシーレモンチーズケーキ

    3. 今年体重が減らなかった人に捧げる「ダイエットの敗因」5つ

    4. 肩をたたくだけで、なぜお尻と腹筋がしまるのか?

    5. 走ると関節が痛む人におすすめのトレーニング

    6. 腹凹ませには、プランクよりも「プランク歩き」がいい

    7. 髪がスカスカ? 薄毛をカバーするお助けヘアスタイル5つ

    8. 閉経で太るのは本当? 更年期の身体の変化をクイズで知ろう!

    9. 30秒続けば大したもの。プランクの正しい姿勢をマスター!

    10. もしかしてアルコール依存症? 飲みすぎをやめたい人におくる5つの話

    1. 女性も気をつけたい「お尻のがん」。異変を感じたらすべきことは?

    2. 1日1分腹筋を鍛えれば、30日で体型は変わります。そのメカニズムは?

    3. インフルエンザが悪化しやすい人に共通することは?

    4. 研究で判った「太る食べ方」3つ。つまみ食い、ながら食い、そして......

    5. 髪がスカスカ? 薄毛をカバーするお助けヘアスタイル5つ

    6. 冬のコーヒータイムに。砂糖・バター不使用のヘルシーレモンチーズケーキ

    7. 今年体重が減らなかった人に捧げる「ダイエットの敗因」5つ

    8. おならが出すぎていませんか?臭いおならは不調のサインかも...

    9. 【保存版】インフルエンザ対策! 完全ガイド

    10. 髪の悩みを解決して、魅力をひきだす最新ヘアスタイル5つ

    1. インフルエンザ予防接種を受けるべきか迷っています。医師の答えは...

    2. 女性も気をつけたい「お尻のがん」。異変を感じたらすべきことは?

    3. 風邪の引きはじめ、医師・栄養士がすすんで食べているものは?

    4. おならが出すぎていませんか?臭いおならは不調のサインかも...

    5. 晩秋の軽井沢で検証! アウトドアブランドではじめるおしゃれの冬支度

    6. 1日1分腹筋を鍛えれば、30日で体型は変わります。そのメカニズムは?

    7. 「体脂肪」を本気で減らす3か条。減量外来ドクターに聞く

    8. 「ぎっくり腰」になったとき、すぐにやるべき対処法は?

    9. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    10. 熱や風邪で動けない! 寝こんだときに食べるとよいもの、悪いもの