1. Home
  2. BODY
  3. 「風邪・インフルエンザは大事なときほどかかりやすい」は本当でした

「風邪・インフルエンザは大事なときほどかかりやすい」は本当でした

風邪・インフルエンザ2020 予防と対策

3,218

田邉愛理

せきをするキャリアウーマン

絶対に失敗したくない仕事や試験の前ほど、風邪やインフルエンザにかかりやすい気がしませんか?

アスリートのコンディショニングを研究する枝伸彦さん(国立スポーツ科学センター スポーツ研究部 研究員 博士)によると、この現象は偶然ではなく、人間の「免疫力」と関係しているとのこと。

「花王ヘルスケアフォーラム」に登壇された枝さんの講演から、アスリートに学ぶインフルエンザ対策のポイントをお伝えします。

過度の運動とストレスで免疫ダウン

筋トレする女性

体を鍛えているアスリートは風邪をひかない、というイメージがあるかもしれません。しかし、実際には試合前に風邪を引いてしまい、パフォーマンスを発揮できないアスリートはとても多いのだそう。原因はアスリート特有のハードなトレーニングとストレスだと枝伸彦さんは話します。

枝さん「運動と免疫機能・感染リスクの関係を調査したデータでは、中強度(適度)の運動は免疫機能を高めるのに対し、高強度(過度)の運動は免疫機能を平均よりも低下させてしまうことが明らかになりました。

原因は、高疲労・高ストレス。海外遠征するアスリートの場合は、飛行機による長距離移動や多大なプレッシャーなども、疲労とストレスを増大させます。その結果として免疫が低下し、感染リスクが上がってしまうのです」

高疲労・高ストレスになりやすいのはどんな人?

風邪をひいた女性

この調査結果は私たちにとっても人ごとではありません。

重要な会議・プレゼン前の社会人や、試験期間中の学生や受験生、乳幼児を抱えた子育て世代など、「がんばる人、失敗できない人ほど高疲労・高ストレスになりやすく、免疫低下による感染症のリスクが高い」と枝さん。

枝さん「一時的な強い疲労も、免疫の低下をもたらします

たとえばフルマラソン直後は免疫機能が大きく下がり、翌日までその状態が続く。病原体を防御できなくなる、“オープンウィンドウ”と呼ばれる状態です」

「免疫向上ツール」で疲労・ストレス対策

元気な女性

いったん下がってしまった免疫機能の回復には、疲労・ストレスケアが不可欠です。

海外遠征するアスリートの場合、炭酸水温浴や畳の部屋を用意することでリラックスを促し、免疫をアップさせる試みも行われているそう。

さらに、以下のような「免疫向上ツール」が免疫低下対策として効果的だったといいます。

  • マッサージ鍼刺激など、物理療法によるリカバリー
  • ヨガアロマテラピーによるリラクゼーション
  • ビタミンA・D、クロレラ、乳酸菌などの栄養補助食品の摂取

これらはアスリートだけでなく、私たち一般人にとっても取り入れやすいのがうれしいところ。感染リスクが高まるこれからの季節、上手に活用していきたいですね。

体内にウイルスなどの病原体が入るのを防ぐ

緑茶を飲む人

インフルエンザや風邪を防ぐためには、免疫を高めることに加え、ワクチンの接種はもちろん、手洗いマスクなどでウイルスなどの病原体を体内に入れないことが重要です。

枝さんはこうした対策に加え、ぜひ「水分摂取」を心がけてほしいと話します。

枝さん「水分を摂ることで、バリア機能をアップすることができます。なかでも、抗ウイルス作用があるカテキンを含む緑茶はとくにおすすめです。また、加湿タオルの共有をさけるなどもよいでしょう」

「のどバリア」を高める新しい予防習慣を

のどが痛い女性

この日のセミナーで花王株式会社の山本真士さん(パーソナルヘルスケア研究所)は、インフルエンザ・風邪予防のための「のどバリア」を高める研究知見を発表。

山本さんによると、「のどや鼻の粘膜細胞の表面にはウイルスなどの異物を体内に入れないように、最後の砦としてバリア機能が備わっています。感染症予防には、この『のどバリア』を高めることが大切」とのこと。

「のどバリア」を高める方法は下記があるそうです。

1.カテキンをのど粘膜に留める

カテキンには、抗インフルエンザウイルス作用があることが知られています。緑茶をこまめに飲んだり、とろみのついたカテキンを継続的に飲むと、のど粘膜にカテキンがとどまりやすくなります。

2.唾液の量・質を高める

唾液には、インフルエンザウイルスから粘膜細胞を防御する効果(抗インフルエンザ効果)があることが知られています。

なかでも「炭酸発泡刺激」は、インフルエンザウイルスに対する防御効果の高い良質な唾液の分泌を助けるといわれています。その他、あごの真下にある「舌下腺」と、あごの骨の内側にある「顎下腺」を指で押す「唾液マッサージ」もおすすめ。

絶対に失敗したくない仕事や試験の前には、さまざまな予防法を重ねて、インフルエンザや風邪に備えましょう。

予防と対策をしっかりと!

インフルエンザを予防するために、医師がやっている3つのこと

呼吸器専門医の大谷義夫先生が実践しているインフルエンザ予防法を3つ紹介。緑茶でこまめに水分補給(口の中を乾燥させない)、歯みがき(口内細菌を減らす)...

https://www.mylohas.net/2019/01/183613flu.html

インフルエンザにも効く漢方薬の選び方。「風邪には葛根湯」だけじゃない

「風邪には葛根湯」と決めつけていませんか? 漢方薬は飲む人のタイプで合う薬が変わります。うまく選べばインフルエンザにも対応できる漢方薬の新たな魅力を...

https://www.mylohas.net/2018/11/178935kampo.html

枝伸彦さん(国立スポーツ科学センター スポーツ研究部 研究員 博士)

枝伸彦(えだ・のぶひこ)さん
国立スポーツ科学センター スポーツ研究部 研究員。早稲田大学 スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教授を経て現職。専門はスポーツ医学、運動免疫学、運動生理学。


image via shutterstock

    specialbanner

    Ranking

    1. 睡眠で変わった毎日のコンディション。その秘訣とは?

    2. 手軽に熱中症対策。医師がすすめる〇〇〇ジュースのちょい足しアレンジ

    3. ノースリーブを着たい人必見! 二の腕をすっきりさせるトレーニング

    4. よどんだ夏肌の救世主が新登場! 肌ノイズに着目した新美顔器

    5. マスク、運動不足...。リスクが高まるコロナ禍の熱中症対策

    6. ルールはたった2つ。医師考案の「夜はちみつ」で痩せる理由

    7. イライラやアレルギー症状も。体内の「油バランス」の悪化が原因?

    8. 肩こり、腰痛、全身ケアに。フォームローラーを使った筋膜リリース3選

    9. 猫背や四十肩につながり、見た目を老けさせる「巻き肩」解消法

    10. 気になるサプリメントがたくさん...一度に複数摂ってOK?

    1. 睡眠で変わった毎日のコンディション。その秘訣とは?

    2. 昔も今も根強い人気!「オバサンパーマ」が好まれる理由とは?

    3. 手軽に熱中症対策。医師がすすめる〇〇〇ジュースのちょい足しアレンジ

    4. 逆に太る?「炭水化物抜きダイエット」の落とし穴

    5. ノースリーブを着たい人必見! 二の腕をすっきりさせるトレーニング

    6. イライラやアレルギー症状も。体内の「油バランス」の悪化が原因?

    7. なぜ「劣化」という言葉が使われるのか。嫉妬心の裏返し?

    8. ルールはたった2つ。医師考案の「夜はちみつ」で痩せる理由

    9. むくみと冷えを解消し、堂々と出せるスッキリ美脚に

    10. 猫背や四十肩につながり、見た目を老けさせる「巻き肩」解消法

    1. 人気トレーナーが語る。眠りと機能美エクササイズの重要な共通点とは?

    2. 昔も今も根強い人気!「オバサンパーマ」が好まれる理由とは?

    3. 猫背や四十肩につながり、見た目を老けさせる「巻き肩」解消法

    4. 女優はなぜ太らない? なりきるだけの「やせメンタル」ダイエット

    5. 睡眠で変わった毎日のコンディション。その秘訣とは?

    6. 逆に太る?「炭水化物抜きダイエット」の落とし穴

    7. 毛穴・小ジワ・テカリをまるっと解決「魔法の化粧下地」。これはリピです!

    8. 内臓脂肪と皮下脂肪は別もの。それぞれの効果的な減らし方は?

    9. お弁当箱をものさしに。25kg減量した管理栄養士が教える食事術

    10. これからは「人を許せない」気持ちが増幅していく/脳科学者・中野信子さん

    Horoscope

    LUAの12星座占い

    毎週月曜日更新中!

    マーキュリー占星術

    毎月25日に更新中

    プレゼント応募やおすすめ情報をGET!メルマガ会員登録はこちら