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科学が実証。女性特有の不調を整える3つの方法

MYLOHAS編集部

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体調や気分がすぐれないのを「季節の変わり目だし、仕事も忙しいから……」と見過ごしていませんか? その不調は、もしかしたら「ホルモンバランスの乱れ」が原因かもしれません。

女性ホルモンに左右される女性の体はじつにデリケート。でもちょっとした工夫で心身のコンディションが上向きになるそうです。今回、女性ホルモンと心身のコンディションについてお話をうかがったのは、脳とホルモンの関係を研究している長崎大学大学院の篠原一之教授です。

まずは「自分の不調」を知ることから始めよう

女性ホルモンについて知る前に、ぜひおこなってほしいのがセルフチェックです。篠原教授が女性ホルモンに関わる不調の症状のなかでもとくに顕著な症状を挙げてくれました。

女性ホルモンが関わる不調 セルフチェック

  • 痛みを感じる(頭痛、腰痛、関節痛、乳房痛など)
  • 便秘がち
  • 下痢気味
  • 手足の冷えがある
  • 乾燥しやすい(ドライマウス、ドライアイ、膣の乾き)
  • 過食、炭水化物や甘い物が食べたくなる
  • からだや顔がむくむ
  • 不眠、眠りの質が悪い
  • 何をするのもおっくう
  • イライラ、クヨクヨすることが多い
  • 集中力や判断力が低下している
  • ニキビ、肌荒れがある
  • シワ、シミ、肌のハリの低下を感じる
  • 髪がパサつく

特に生理のときに感じる不調が多くありますね。「生理だから仕方ない」と我慢していた不調も、“女性ホルモン”について知ることが症状改善の手がかりになるはずです。

不調の原因は「エストロゲン量の低下と過度のストレス」

次に教えていただくのが、女性ホルモンの種類と働きについて。

女性は卵巣から「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」というふたつのホルモンが分泌していることはご存じの通り。

妊娠の成立に大きく関わるプロゲステロンに対し、エストロゲンは女性らしいからだを作り、髪や肌、骨などを健やかに保つなど多くの働きを担います。初潮から閉経まで生理の周期にあわせて分泌量が増減しますが、このエストロゲンの分泌量が女性の日常的な心身の不調に大きく関わっています

篠原教授によれば、女性が不調を感じやすいのはエストロゲンが低下するとき

生理周期で考えると、エストロゲンの分泌量は排卵の前に上がって排卵後に下がり、排卵後に上がって、生理前に下がりますが、排卵痛や生理痛をはじめとする不調が起こるのはきまってエストロゲンが低下したときです。

また、更年期は閉経に向けてエストロゲン量が下がる数年間につらい症状が多くの女性を悩ませます。出産後、一時的に精神面が不安定になるマタニティ・ブルースや産後うつは、妊娠中に上がっていたエストロゲン量が出産後に急激に減少することも原因のひとつと考えられています。

篠原教授

篠原教授

このように、エストロゲン量が下がりかけているタイミングに女性は不調をきたしやすいのです。生理だけでなく、出産後、更年期も含めると、10代から50代といったとても幅広い世代の女性がエストロゲン量によって心身のコンディションが左右されていると言えます。


エストロゲン量が正常に増減しているときでさえ不調は起こってしまうのに、上がるはずのものが上がらないという“乱れ”もあります。その原因は「ストレス」です。

篠原教授

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過労や過剰なエクササイズなどで心身に大きなストレスがかかると、エストロゲンの分泌は正常におこなわれなくなってしまいます。
卵巣に女性ホルモンを分泌するように指示するのは脳の視床下部ですが、視床下部はストレスの影響を受けやすく、生理不順や体調不良などの原因になります。

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視床下部がストレスの影響を受けていたなんて。「仕事が忙しくて生理が遅れた」という経験はあっても、そこまではなかなか結びつかないですよね。

不調を軽減したい! 日常の中で取り入れられる3つの対処法

女性ホルモンに心身のコンディションが左右されないのが一番ですが、不調を感じたとしても程度が軽減するなら、女性の毎日はもっといきいきしたものになるはず。日常の中で取り入れられる対処法を篠原教授が教えてくれました。

基本の「き」、生活習慣の見直し

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「基本的なことですが、まずは質の良い睡眠をとること。眠りを断つ『断眠実験』もおこないましたが、結果は顕著でした」と篠原教授。また、交感神経を高めないウォーキングやストレッチ、ヨガといった運動もおすすめだそうです。

体温を上げる「入浴」も効果的

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篠原教授によれば、からだがあたたまって血行が良くなることもホルモン分泌を促進する方法のひとつだとか。入浴は上質な睡眠にもつながることを考えれば、おっくうでも湯船にはつかったほうがよさそうですね。

「香り」のチカラを味方につける

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篠原教授が太鼓判を押すのは、香りを取り入れる方法。嗅覚は五感の中で唯一、脳の「視床下部」に直接刺激を与えることでも知られています。視床下部は女性ホルモンを分泌するようにと卵巣に指令を出す役割を持つことは先ほどご紹介した通りです。

香りと脳の関係も研究している篠原教授がすすめるのは、女性ホルモンの分泌を促進する「ローズオットー」や「ゼラニウム」の香り

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アロマセラピーでも女性ホルモンにはローズやゼラニウムがいいことは知られていますが、篠原教授はさまざまな香りの成分をスクリーニングして数値化し、ローズオットーとゼラニウムの有効性を科学で実証。

ローズオットーとゼラニウムの香り成分をかぐと、他の香り成分に比べてエストロゲン量が上がる(平均値に有意差がある)ことがわかりました。その実験は、これまでに着目されていない「香り成分」を用いた点が画期的だと高い評価が寄せられています。

お風呂で「香り」を楽しむと、どんなメリットが得られる?

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香りの取り入れ方にはさまざまな方法がありますが、篠原教授は「浴室がもっとも効果が得られやすい」と教えてくれました。

篠原教授

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空間が広ければ広いほど、香りは拡散してしまいます。つまりリビングや寝室といった広い空間より、浴室のような狭い空間のほうが香りの恩恵を受けやすいということです。
また室温で使うディフューザーなどではなく、入浴剤のようにお湯に入れて使用するアイテムを用いると、香り成分が揮発しやすいので、より効果的です。


お風呂で香りを楽しむことでさらなるメリットもあるそうです。

篠原教授

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最新の研究では、皮ふにはにおいの受容体があることがわかっています。受容体とは、何らかの刺激を受け取るもので、肌のにおい受容体が香りを受け取ると、肌のターンオーバーが促されるため、エストロゲン量低下による肌荒れ・肌の乾燥といった悩みにも効果が期待できます


香りの効果を肌から得たいなら、好きな香りのボディクリームを塗るのも効果的かもしれません。でも、お湯に溶かしてしまえば塗りムラもなく、香りの成分を全身で“浴びる”ことができます。

篠原教授

篠原教授

38度くらいのお湯に10~15分つかり、シャンプーする時間などもあわせて浴室で20分も過ごせばじゅうぶん。


特別なことではなく普段のバスタイムに香りをプラスするだけ。このひと手間で女性特有の不調が改善されるなら簡単ですね。

香りの効果を得られるだけでなく、肌のコンディションもケアし、リラックスや上質な睡眠にもつながる「入浴」を取り入れれば、不調の改善だけにとどまらず、いきいきと自分らしく、女性としてもさらに上のステージを目指せるに違いありません。

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篠原 一之(しのはら・かずゆき)教授
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科神経機能学教授。長崎大学医学部卒業、東海大学大学院博士課程修了後、横浜市立大学、バージニア大学などを経て2002年より現職。日本生理学会、日本神経科学学会、日本味と匂い学会等、その他所属学会多数。小児精神科・心療内科医師でもある。

文/MYLOHAS編集部

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