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疲労回復の権威が教える「疲れ」のとり方。ほぐすべきは肩より脳!

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ナカセコエミコ

脳

マッサージに行っても、お風呂にゆっくりつかっても、スッキリ疲れがとれない……。

何だかいつも、体が疲れている。そこには、意外な理由があるようです。

梶本修身著『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』(アスコム) には、疲れがとれない本当の原因だけではなく、根本的な対処法が紹介されています。

疲れの原因は「脳」にある

脳

著者の梶本先生は、大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授の医学博士。そして東京疲労・睡眠クリニック院長でもあり、文部科学省において疲労研究に関するプロジェクトの責任者も務める、いわば疲労回復の権威。

「何をやっても疲れがとれない」と、著者のもとを訪れる人は大勢います。しかし、肩こりや腰のこわばりがあるから、肩や腰に問題があるとは限らない。筋肉そのものに原因があるわけではないと、梶本先生は語ります。

脳が疲れると、自律神経が乱れがちになります。すると、体に気になる症状が出てきます。体の症状に対処しても、大元の脳に対処しなければ根本的な解決にはなりません。

『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』3ページより引用

実は、疲れているのは筋肉ではなく、「脳」にあると著者はいうのです。

脳には自律神経のコントロールセンターがあり、24時間365日稼働しています。そこに過度な負担がかかったとしたら、脳が疲れてしまうということは当然でしょう。

体の症状だけではなく、脳の疲れをスッキリとることが、全身の疲れにアプローチしていくことにつながるようです。

「疲労」と「疲労感」は必ずしも一致しない

視床下部

逆に、楽しいことややりがいがあることをしていると、あまり体の疲れを感じないことがあります。それは、なぜなのでしょうか。

疲労とは何かを科学的に理解するとき、もうひとつ重要な知見があります。それは、「疲労」と「疲労感」とが必ずしも一致しないという事実です。

『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』24ページより引用

疲労を起こすのは、おもに脳内にある自律神経の中枢で、視床下部、辺縁系、全帯状回などといった回路。つまり、脳の中心部分です。

反面、疲労したという情報を集めて疲労感を感じさせるのは、大脳の前頭葉にある眼窩前頭野(がんかぜんとうや)という部位。つまり、疲労が起きる部位と、疲労を自覚する部位がそれぞれ違っているのです。

飽きだしたら、脳が疲れているサイン

飽きた

だとしたら、脳が疲れているときに表れるサインを、どのように正しく見極めたら良いのでしょうか。

脳が疲れていると、「飽きる」「作業効率が落ちる」「眠くなる」という3つのサインが現れます。

『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』28ページより引用

脳疲労の3大サインとして、「飽きる」「作業効率が落ちる」「眠くなる」が挙げられています

最初に現れるサインは「飽きる」。作業を続けていると、脳内で同じ神経細胞の回路が使われます。そのため、活性酸素が発生して、神経細胞が酸化してしまいます。酸化が進むと、修復が困難になり、脳が「違う神経細胞を使え」と、指示を出すため、飽きてしまうのです。

サインを感じたら、休息をとって、脳をしっかり休めることが重要です。無視したまま続けていると、自律神経が疲れている状態が続き、高血圧症や糖尿病、がんの発症リスクが高まってしまうというのです

自分が感じる疲労感だけに頼らず、3大サインが出たらちょっと休む。脳の疲れを蓄積させないためのコツであるといえそうです。

「睡眠」と「こまめなリセット」で脳の疲れをとる

脳

それにしても、気をつけていてもたまってしまう疲れは、一体どう解消したらいいのでしょうか。

脳を休めて回復させるには、毎日の疲れをリセットすること。その最適な方法はよい睡眠をとることです。

『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』36ページより引用

脳の疲れを取るためには、やはり睡眠をとること。しかも、質のいい睡眠で、自律神経の疲れをとっていくことが大事なようです。

よい睡眠を得るためには、安全で快適な環境がポイントになると著者はいいます。

たとえば、就寝1時間前になったら、できるだけテレビやパソコンから離れて、刺激の強い光を避ける。そして、就寝3時間前には、部屋の照明をオレンジ色に変えることを著者は勧めています。

暗くなって眠くなるのは、脳内でメラトニン(睡眠ホルモン)が影響するからであることは有名です。そのメラトニンは、朝起きたときに生成されるセロトニンが、起床後14〜16時間たって姿を変えたものです。

メラトニンの分泌を正常化するためには、眠りに入る前の3時間、昼の光に近い明るい光を浴びないことが理想だといいます。自然界における、夕方から夜に変わっていく環境を再現することで、睡眠モードへの準備が整っていくといえるでしょう。

そして、目を瞑るだけでも脳をリセットできると著者はすすめています。たとえば、ランチのあとに机の上でうつぶせになって、15分間目をつぶるだけでもよいようです。それは、情報処理量が激減するからなのだといいます。

日々、発している疲れのサインを正しくキャッチ。脳の疲労をしっかりとっていきたいものです。

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