1. Home
  2. STYLE
  3. 現代女性は生理の回数が多すぎる。医師が語る女性の悩みとこれからの解決策

現代女性は生理の回数が多すぎる。医師が語る女性の悩みとこれからの解決策

4,747

浦上藍子

生理にまつわるアイテム

image via shutterstock

最近、ちょこちょこ耳にするようになったFemtech(フェムテック)、2025年までに5.5兆円規模にまで成長すると見込まれている(※)注目の市場です。

Femtechとは、Female(女性)とTechnologyをかけあわせた造語。月経管理アプリなどで、すでにFemtechを暮らしに取り入れているという人も多いでしょう。

Femtechイベントの様子

Femtechが私たちの生活をどう変えていくのか? テクノロジーによって、女性に特有の悩みや健康課題は解決するのか? 多角的に探るイベントが開催されました。

Femtechの競合は健康保険? 医師の立場から思うこと

Femtechイベントの様子

2部構成で行われたトークセッション。第一部は「女性ホルモンとFemtech〜ティースプーン一杯に踊らされる人生〜」と題して、産婦人科医の宋美玄先生をゲストに迎えて行われました。モデレーターを務めるのは、Femtech製品の開発にも携わる株式会社ワントゥーテンの中間じゅんさんです。

9割の女性が月経血が逆流。産婦人科医・宋美玄先生が教えるホルモンマネジメント

現代女性の生理回数は多すぎる。生理が婦人科の病気の一因になっているーー。メディアでも活躍中の産婦人科医・宋美玄(そん・みひょん)先生に、いま女性特有...

https://www.mylohas.net/2019/01/181494mashingup_song_mihyon01.html

ひとくちにFemtechといっても、市場に出ている製品は多種多様。月経管理、妊活、不妊治療、育児、更年期障害など、女性のライフステージにそうように、さまざまなソリューションが発表されています。

「女性の健康を支えるために、テクノロジーやビジネスが盛り上がるのはうれしいこと。女性特有の不調、妊活や出産などのライフイベントについて、男性側の理解はまだまだ不足していますよね。そういった部分をテクノロジーでケアすることで、生産性を上げていけたらいいですね」と宋先生。

ただ、医師の立場からすると、サービスの方向性に首をかしげる点もあるそう。

産婦人科医・宋美玄先生

産婦人科医の宋美玄先生

「たとえば、月経に関するFemtech製品やサービスはたくさんありますが、そもそも現代女性にとっては、生理の回数が非常に多くなっていること自体が問題だと考えています。

昔の女性は初潮年齢が遅く、子どももたくさん産んでいたから、一生に経験する生理が50回くらいだった。現代女性は、なんと約450回妊娠する気がないときにも排卵と生理が起こっていることって、体にとっては負担なんです。ピルや子宮内避妊システムなど、ムダな排卵を起こさないようにしたり、月経や経血量をコントロールできたりする医療もあります。

また、更年期障害についても、個人差がありますがホルモン補充療法を受けて不快な症状が緩和した人や肌の調子がよくなった人もいます。脳の認知機能にいい影響があった事例もあるそう。更年期障害に対するホルモン補充療法は健康保険が適用されます。こうした健康保険でできるサービスとどう戦っていくかは、Femtechの課題でしょう」

Femtechが欧米で急速な盛り上がりを見せる反面、日本でまだ認知度が低い理由のひとつに、日本では健康保険の制度が手厚く、医療サービスを安価に受けられることも関係しているのでは、と宋先生は指摘します。

ワントゥーテン・中間じゅんさん

ワントゥーテンの中間じゅんさん

「Femtechによって健康課題に意識がむくこと、女性自身が自分ごと化して事業を起こしやすいという点はメリット。ただ、事業を立ち上げるときには、きちんとエビデンスをとることが必要ですね」と中間さん。

集められるデータが医療の進歩を後押しする?

自身も基礎体温管理アプリの監修をしている宋先生は、先日、ユーザーのデータをもとにうつ病とPMS(月経前症候群)の関連性を論文にまとめ、発表したといいます。

テックで集められるビッグデータで、今までの医療ではわからなかったことが解明される可能性もあります。それは女性にとって福音となりうるものですね」

Femtechのこれからが、医療や女性のヘルスケアのあり方に変化をもたらす可能性も示唆された第一部でした。後編はこちら

※第二部の様子は後編で! 最前線で活躍するFemtechプレーヤーたちが「女性特有のウェルネス課題をどのようにテクノロジーが解決しているのか? またはしていないのか?」をテーマにトークを繰り広げます。

体のことを知っていこう

精子をセルフチェック、基礎体温はおへそで測る。話題のFemtechとは

精子のセルフチェックツール、母乳チェック、おへそで基礎体温を測るウェアラブル……今、女性の健康課題を解決すると言われるテクノロジー「Femtech(...

https://www.mylohas.net/2019/09/197783femtech02.html

タンポンが原因で両足切断。死に至ることもある「トキシックショック」って?

モデルのローレン・ワッサーが両足を失ったことを告白。なんとその原因は、タンポン。トキシックショック症候群とタンポン使用の注意点を、本人が語ります。

https://www.mylohas.net/2019/06/193544pvn_tampon.html

【第一部スピーカー/モデレーター】

宋美玄先生(丸の内の森レディースクリニック院長)
産婦人科医、医学博士。日々、多くの女性を診察する傍ら、メディアでの情報発信も積極的に行う。産婦人科医の視点から、社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上をめざして活動中。

中間じゅんさん(株式会社ワントゥーテン)
新規事業担当。IoTアプリやVRなどの開発を担当。

Femtech—Time for a Digital Revolution in the Women’s Health Market (FROST & SULLIVAN)

MASHING UP

撮影/中山実華、取材・文/浦上藍子

    specialbunner

    Ranking

    1. インフルエンザ予防接種を受けるべきか迷っています。医師の答えは...

    2. のどちんこの腫れを放っておかないほうがいい、5つのシビアな理由

    3. やせたいときでも食べてOK!な食材10選

    4. ダイエットの勘違い。ぽっこりお腹は体重を減らしても解消されません!

    5. カヒミ・カリィさんの癒しに欠かせない。家に増え続けているものとは...

    6. 「ぎっくり腰」になったとき、すぐにやるべき対処法は?

    7. シーズン到来! 知っておきたいインフルエンザの新常識【2019年版】

    8. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    9. 美容好きも注目! 福本敦子さんの「自分を慈しむ」暮らしのヒント3つ

    10. 「1日おきの断食」をたった1カ月ほど続けたら?

    1. インフルエンザ予防接種を受けるべきか迷っています。医師の答えは...

    2. 飛行機、新幹線で選んではいけない席とは?

    3. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    4. カリスマトレーナーが教える「腕と腹筋の週末集中トレーニング」

    5. 風邪ひきそう! そんなときに食べたい、栄養満点簡単スープ

    6. 風邪の症状が辛くなったら、徹底的に〇〇することがいちばん!

    7. 肩こり・首こり改善にはストレッチ! 最速で柔軟性をアップさせる方法とは

    8. 美容好きも注目! 福本敦子さんの「自分を慈しむ」暮らしのヒント3つ

    9. やせたいときでも食べてOK!な食材10選

    10. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    1. インフルエンザ予防接種を受けるべきか迷っています。医師の答えは...

    2. 風邪の引きはじめ、医師・栄養士がすすんで食べているものは?

    3. 「更年期」を迎えると体や気持ちはどう変わる? 膣がにおうのは正常?

    4. やせやすい体をつくる食事の3大ルール。午前中は何を食べるとベター?

    5. 風邪じゃないのに「のど」がつらい...甲状腺がんを疑うべき6大サイン

    6. 疲労回復の権威が教える「疲れ」のとり方。ほぐすべきは肩より脳!

    7. 1日1万歩は歩き過ぎ? ウォーキングの新常識とは?

    8. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    9. 熱や風邪で動けない! 寝こんだときに食べるとよいもの、悪いもの

    10. 発症率は男性の3倍! 女性が「甲状腺がん」を気をつけるべき理由