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漢方医療を基本に診療する婦人科クリニック/婦人科医・頼建守先生

Doctors

3,106

増田美加

婦人科医・頼建守先生

「この不調、どこに相談したらいいの?」「病院では、どう対処してくれるの?」と悩む一方で、いざ病院に行こうと思ったとき、「どこがいいのかわからない」「ネット検索してもどこまで信用していいのかわからない」。そんな思いに応える連載「MYLOHAS Doctors」。

VOL.9は、漢方医療で婦人科の病気を治療する、漢方の専門医でもある頼建守先生(漢方医療 頼クリニック 院長)を取材しました。

VOL.9 婦人科/漢方医療 頼クリニック 院長 頼建守先生

漢方医療 頼クリニック

  • 特に大切にしている診療内容(得意分野)は?

    漢方

    漢方医療を治療の主軸に、産婦人科の病気に力を注いでいるクリニックです。

    特に、大切にしているのは、「漢方を治療の入り口」として、患者さんが一番つらいと思っている症状を漢方的な養生のアドバイスや漢方薬などでとり除くことです。

    いわゆる自律神経失調や不養生(過飲食や間食、夜ふかし)が引き起こした症状は、西洋薬の治療ではなかなか治りにくいという現状があります。

    漢方的な養生のアドバイスや漢方薬では、月経前症候群(PMS)、月経困難症、更年期障害などのように症状が多い病気の治療が得意です。

    漢方医療 頼クリニック

    また、体外受精を何回もなさって、なかなか妊娠に至らない患者さんに対して、漢方治療により、“湿熱”の病態をとり除き、より妊娠しやすい体質づくりのお手伝いを行っています。

    “湿熱”とは、体内にたまり過ぎた不要な「水」と「熱」が、「気」や「血」のめぐりを邪魔して、さまざまな不調が起こっている状態です。不妊治療を行っている人は、黄体ホルモンの長期服用から、“湿熱”の病態を形成されてしまっている場合も少なくないのです。

    子宮筋腫子宮腺筋症の方は、GnRHアゴニスト(リュープリン、リュープロレリンなどの皮下注射)、あるいは、GnRH アゴニスト(レルミナ錠の内服)をしながら、漢方薬と併用することで、ホットフラッシュなどの副作用を最小限にして、手術を回避することができて、治療効果がよい場合もあります。

  • 診察をするにあたって、大事にしていることは?

    漢方医療 頼クリニック

    患者さん本位で「現在いちばんつらい症状や心・体の不調をとり除くこと」を主体とする治療を行うことを常に心がけています(患者さん本位とは、決して患者さんが処方して欲しいお薬をそのまま出すという意味ではありません)。

    当院には、慢性疾患、あるいは西洋医学の治療のアプローチでは、なかなかよくならない方が多く来院します。

    そこで、まず、悩んでいる症状の原因、生活習慣の乱れが不調の引き金になっていないか、を診断できるよう工夫しています。

    日本の漢方医療の優れている「腹診(おなかを触る診察)」を、経絡の理論とドッキングさせた、私のオリジナル「経絡腹診」を活用し、ひとりひとりの患者さんの体質(体内水分代謝の状態、過飲食の有無、ストレスに対する適応力など)を分析します。

    生活習慣を変え、養生に取り組む意欲のある患者さんに、その人の体質に合ったアドバイスと投薬(漢方薬、西洋薬、プラセンタ注射など)を行って、患者さんと協力しながら、心・体の不調をとり除くように一緒に努力していきます。

  • 先生ご自身が日常生活で健康のために、気をつけていることは?

    漢方医療 頼クリニック

    漢方医療 頼クリニック

    自分自身の健康のためには、「天人合一」と言って、いわゆる自然環境の陰陽周期に合わせる日常生活にいつも気をつけています。

    地球は「日:太陽」を主軸として回転しています。一日の中には「朝・昼・晩」があり、また一年の中に「春・夏・秋・冬」四季の変化があります。

    一日の「活動と休み」のリズムは、日出(ひので)と日没(にちぼつ)に左右されています。

    中国には「日出而作、日落而息」という諺があり、「日の出にしてから労作する、日没にしてから休息する」という意味です。

    言い換えれば、「明るい時間帯(陽)は体をよく動かし、暗くなれば(陰)体を休ませる」ということです。

    19:00以降は暗くなり、翌朝の3:00までは「陰」に属している時間帯なので、体をなるべく休ませ、夕食の量も少な目にして、また夜は激しい運動をしません。

    「陽」の時間帯の7:00~9:00は胃経の時間です。もっとも一日のパワーの源を作るのは朝食です。朝9:00以前に朝食を済ませて、よく噛むことを心がけています。

    私はGABAが豊富に含まれる玄米を朝食にとっています。運動は、腰痛体操によいストレッチ、と胆経を叩く健康法をとり入れています。

  • 診療内容、料金目安、薬の処方方法は?

    診療内容(基本保険診療)

    <漢方婦人科>

    • 不妊症、 月経不順、二次性無月経
    • 更年期障害のホットフラッシュ(冷えのぼせ、多汗)、
    • 月経前症候群(身体症状:乳房痛、乳房緊満感、頭痛、頭重、めまい、カゼよう症状など。精神症状:イライラ、怒りっぽさ、不安感、焦燥感など)
    • 子宮内膜症、子宮筋腫などにともなう月経困難症、過多月経、帯下、陰部瘙痒症

    <漢方産科>

    妊娠中毒症、妊娠中のマイナートラブル(切迫流産・切迫早産の症状緩和)、産後のマイナートラブル(悪露・子宮復古不全など)

    <漢方初診予約料>

    5,500円(税込)

    <自費診療>

    プラセンタ皮下注:1アンプル 1,050円〜4アンプル 4,200円(すべて税込)

    プラセンタのツボ注射も行っています。

    ※漢方薬・西洋薬はすべて院外処方です。漢方薬は、エキス製剤だけでなく、煎じ薬(生薬よりの組み合わせ)も処方できます。煎じ薬の場合は個々の患者さんに応じた生薬の細かい調節(加減)を行い、漢方本来の持ち味を存分に生かすことができ、よりオーダーメイドの処方になります。エキス製剤も、煎じ薬(生薬)も保険診療です。

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漢方医療 頼クリニック

漢方医療 頼クリニック

診療時間:月、火、水、金曜日/9:30~13:30 15:30~19:30、第1,2,4,5土曜日/10:00~15:00、第3日曜日/10:00~13:00
住所:東京都渋谷区代々木2-13-5 KT新宿ビル9階
予約専用電話:03-5302-0368

婦人科医・頼建守先生

頼建守(らい けんしゅ)先生
漢方医療 頼クリニック院長。台湾生まれ。1980年来日。1989年慶應義塾大学医学部を卒業してから産婦人科医になり、婦人科がんの治療に興味をもち、手術とがんの化学療法に専念。坐骨神経痛を患い、整形外科で治らない腰痛としびれが台湾・中国医薬大学の張德玉医師の湯液治療と鍼灸治療でわずか2か月で改善。漢方湯液治療と鍼灸治療に強く興味を持ち、専念する。北里研究所東洋医学総合研究所で丁宗鐵医師、花輪壽彦医師、また藤門会福田佳弘医師に師事。東洋医学の基礎と臨床を勉強し、東洋医学と西洋医学の統合医療に力を注ぐ。現在、経絡理論を従来の日本漢方腹診に取り入れた経絡腹診の診断方法を確立し、日々患者さまの体質分析に活用している。2013年9月より、現クリニック開業。

取材・文/増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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