1. Home
  2. MIND
  3. その不調、夏バテじゃなくて「夏のうつ」。ホルモン乱れが主な原因

その不調、夏バテじゃなくて「夏のうつ」。ホルモン乱れが主な原因

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

4,719

STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

うつ

image via shutterstock

気分が上がらないのは夏バテと思っていた?

季節性大うつ病性障害(MDD-SP)は、かつては季節性感情障害(SAD)と呼ばれていたもので、日照時間が短くなる冬に発症が増えるうつ病ですが、これは夏にも発症します

大うつ病性障害は、日差しが強まる季節にはあまり発症しませんが、躁状態とうつ状態の両方が現れる双極性障害をもつ人は、春から夏にかけて躁の状態(躁病エピソード)の頻度が最も上がると言われています。さらに、普段の生活リズムが乱れ、日に当たり過ぎると、サーカディアン(概日)リズムが狂ってホルモンが乱れ、不安障害やストレス障害へつながることがあります。

夏のうつになるしくみ

夏のうつ

季節性感情障害の人を対象とした研究では、感情を制御し精神を安定させる神経伝達物質・セロトニンの分泌に問題があることが示されています。

冬になると、私たちの体は、セロトニン・トランスポーター(SERT)と呼ばれる、セロトニンの量のコントロールに関係したタンパク質をより多く生産します。しかし、夏には日光を多く浴びることで、セロトニン・トランスポーターのレベルが低下、それがうつ病の一因となるそう。

運動や光を使った改善方法も…

さらには、冬の終わり頃に光療法をやめると、春から夏には季節性感情障害の症状が収まってくるとされます。

季節性大うつ病性障害の治療法には、光療法、薬物療法(抗うつ薬または選択的セロトニン再取込阻害薬)、それから心理療法があります

もし季節性大うつ病性障害の発症リスクを自分で分かっていれば、夏の終わりごろから運動量を増やし、9月ごろから心理治療をはじめ、10月に入って日照時間が短くなりだしたら光療法をはじめる、といった具合に、前もって治療を計画しておくことを医師らは推奨しています。

あなたの症状にどのように対処できるか、ここでは、季節性大うつ病障害の主な症状とその対処法を説明します。

1. ふだんより睡眠時間が長くなり、朝起きられない

睡眠

睡眠とうつ病には、複雑な因果関係があります。なぜなら甲状腺機能低下症、糖尿病、心疾患といったような健康状態でも、過眠の症状は現れるからです。

しかし、季節性大うつ病障害の人においては、日光を浴びすぎることで、睡眠を整えるホルモンであるメラトニンの生産量が減ります。

つまり、日照時間が長くなると、睡眠時間が減り、それにより日中に疲れを感じやすくなり、朝寝坊するようになってしまうのです。そして、寝坊することで、日光に当たる時間が短くなり、それが不安障害やうつ病へとつながります。

一方でまた、多くのうつ病の人が不眠症を患っています。うつ病が原因で、夜眠りにつくのに時間がかかったり、または寝ている途中で目が覚めてしまったりするのです。2019年に『Heliyon』誌で発表された研究では、不眠症は不安障害やうつ病と関係しており、不安障害が不眠症の前駆体となることが示唆されています。

2. イベントに参加すると不安感が高まる

ワイン

夏は、結婚式や卒業パーティーなどのイベントが増える季節です。これらのイベントでは、あなたの期待と現実との間に大きなギャップがあることが多々あります。

それで、自分だけが祝福ムードになれず、まわりのように楽しめていないのではないか、とストレスや不安感が増し、無気力感や挫折感を感じるようになります。これらはうつ病のよくあるサインです。

3. ひとりになりたいと思う時間が増える

浮き輪

夏のイベントのにぎやかな喧騒の中にいると、人込みの中にいることで強い不安感を抱くようになり、ひとりの時間を取りたいと強く感じるようになることがあります。結果として、まわりからの批判の声を恐れるようになり、他人から離れて過ごしたいと考えるようになるのです。

数々の研究で、引きこもりが季節性大うつ病障害の初期症状であることも明らかになっています。

毎日必ず自分のための時間を見つけるようにし、プールサイドでリラックスしたり、読書したり、またはおいしくて健康的な食事を作ったり、とにかくあなたがリラックスできて楽しいと思えることを何かしらやってみるといいかもしれません。

次回に続きます。

心を楽にしたいなら

「人生つらい」が口ぐせになってる? 簡単マインドフルネスを試してみて

「マインドフルネスの父」と称される禅僧ティク・ナット・ハンによる仏教の実践法と教え。日常のなかに取り入れるには? 島田啓介さんの著書から紹介します。

https://www.mylohas.net/2019/08/196530book_mindfulness.html

自己肯定感はなぜ必要? 禅僧が教える、自分に優しく生きていくヒント

自己肯定感は何のために必要でしょうか? 自分に優しく、他人を尊重し、心地よく生きていく心理的なヒントとは。精神科医で禅宗の僧侶である川野泰周先生によ...

https://www.mylohas.net/2019/06/193460positive_30.html

Tiffany Ayuda/7 Warning Signs You May Have/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

    specialbunner

    Ranking

    1. インフルエンザ予防接種を受けるべきか迷っています。医師の答えは...

    2. 風邪の症状が辛くなったら、徹底的に〇〇することがいちばん!

    3. 美容好きも注目! 福本敦子さんの「自分を慈しむ」暮らしのヒント3つ

    4. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    5. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    6. 「グルテンやめたら調子がいい」は気のせい? グルテンフリー8つの誤解

    7. 管理栄養士が、ダイエット中におすすめする肉はどれ?

    8. シーズン到来! 知っておきたいインフルエンザの新常識【2019年版】

    9. 寝ている間に、やせやすい体へ導くバスオイルのコフレ【プレゼント】

    10. 爪がもろいとおしゃれも半減! 健康的な爪をつくる15の基本

    1. インフルエンザ予防接種を受けるべきか迷っています。医師の答えは...

    2. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    3. 飛行機、新幹線で選んではいけない席とは?

    4. カリスマトレーナーが教える「腕と腹筋の週末集中トレーニング」

    5. 風邪をひきたくない! 管理栄養士が実践しているおすすめの食べ方

    6. ダイエットのために覚えたい。間食に食べるべきナッツの種類と量の目安は?

    7. 風邪の症状が辛くなったら、徹底的に〇〇することがいちばん!

    8. 肩こり・首こり改善にはストレッチ! 最速で柔軟性をアップさせる方法とは

    9. 美容好きも注目! 福本敦子さんの「自分を慈しむ」暮らしのヒント3つ

    10. 専門家が伝授。すぐわかる! 股関節ゆがみチェック

    1. インフルエンザ予防接種を受けるべきか迷っています。医師の答えは...

    2. 風邪の引きはじめ、医師・栄養士がすすんで食べているものは?

    3. 「更年期」を迎えると体や気持ちはどう変わる? 膣がにおうのは正常?

    4. やせやすい体をつくる食事の3大ルール。午前中は何を食べるとベター?

    5. 風邪じゃないのに「のど」がつらい...甲状腺がんを疑うべき6大サイン

    6. 疲労回復の権威が教える「疲れ」のとり方。ほぐすべきは肩より脳!

    7. 1日1万歩は歩き過ぎ? ウォーキングの新常識とは?

    8. 熱や風邪で動けない! 寝こんだときに食べるとよいもの、悪いもの

    9. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    10. 発症率は男性の3倍! 女性が「甲状腺がん」を気をつけるべき理由