ダイエット中なのに、おいしいピザが無性に食べたくなるときってありませんか？ ふつうのピザは残念ながら糖質の塊ですが、「SONOBON（ソノボン）」のピザなら大丈夫。味は抜群なのに、ギルティフリーな低糖質ピザなのです。

低糖質ピザの専門店が表参道に誕生

2019年8月8日にオープンした「SONOBON（ソノボン）」は、低糖質ピザの専門店。お店は表参道駅から徒歩5分ほど、伊藤病院とApple表参道店の間の道を抜けた先にあります。隣には神宮前三丁目児童遊園地があり、どこかのんびりした空気が漂うすてきな場所です。

同店をプロデュースした「株式会社イタダキ」代表取締役の松本龍祐さんと、共同代表取締役でありオーナーシェフの奥野義幸さんにお話をうかがうことができました。

国際的に活躍するシェフがプロデュース

2014年～2019年度版のミシュランで、6年連続ビブグルマンに選ばれた「リストランテ ラ・ブリアンツァ（麻布十番）」のオーナーシェフでもある奥野シェフ。現在は3店舗のオーナーシェフとして腕を振るう傍ら、コンサルティングや食品プロデュースなど、活躍の場を世界に広げています。

その奥野シェフが研究を重ねて開発した「SONOBON」の低糖質ピザは、クリスピーというよりはふかっとしたパン生地に近く、ローカーボなのに食べ応えも十分。

トッピングの主な食材はオーガニックかつ新鮮そのもので、低糖質とはとても思えないほどおいしいのです。

定番の「マルゲリータ」。さっぱりと上品なトマトソースに、バジルとミニトマト、濃厚かつ甘くてクリーミーなブラータチーズがたっぷり。素材のよさが際立ちます。

ガツンと旨みの濃いローストポークに季節の有機野菜を合わせた、トマトソースベースの「ポルケッタ」は奥野シェフのおすすめ。

とろける生ハムとリコッタチーズに、季節のフルーツが爽やかさを添える「プロシュート」。この日は宮崎県産のマンゴーが使われていました。

代表・松本さんお気に入りの「フンギ」。アンチョビソースに香り高い4種のキノコ、ローストした玉ねぎが山盛りです。

トマトソース、アンチョビ、ニンニク、オレガノのシンプルな味わいがやみつきになる「マリナーラ」。試食した編集スタッフも絶賛していました。

季節のサラダにエディブルフラワーを取り合わせた「ベジターレ」。食べるのがもったいない美しさです。

ギルティフリーの秘密は「ビール小麦」

ダイエットにはまっていた時期に、「おいしくて低糖質なピザがあったら最高なのに」と思いついたところから始まったのが「SONOBON」なんです。

旧知の仲の奥野シェフに話したところ、すぐに「やってみよう」と話がまとまり、イタリア各地をまわってピザ生地をどう作るかの研究がはじまりました。

低糖質でギルティフリーなのに、おいしくてストレスフリーな「SONOBON」のピザ。その秘密はビール小麦にあると奥野シェフは話します。

ビール小麦の粉は日本になく、イタリアから直輸入しています。いわゆるビール醸造後の絞りカスなのですが、アルコール発酵の際に糖が使われるので、糖質だけ大幅にカットされ、食物繊維や栄養素はしっかり残った“低糖質の粉”なのです。

ビール小麦なら、これまでの低糖質ピザやパンで気になっていた甘みがなく、健康的な味わいの生地になる。焼き方も難しいし、ビール小麦を輸入しているのはうちだけなので、唯一無二の低糖質ピザといえると思います。

「SONOBON」のピザ生地に含まれる糖質量は、1枚あたり約9g。2枚食べても18gと、糖質制限ダイエットの1食あたりの推奨量（糖質20～40g）を下回っています。

完全キャッシュレス。UberEatsにも対応

「SONOBON」のような切り売りピザの店は、いまイタリアでブームなのだそう。「購入の際はキャッシュレスで」というのも「SONOBON」の特徴で、キャッシュカードや各種ペイメントサービスでのお支払いのみに対応しています。価格設定は下記のとおりです。

おいしくて健康的で、フォトジェニックでもある「SONOBON」のピザ。UberEatsでも注文できるので、暑くて外にランチを買いに行く気力がないときや、ホームパーティにも重宝しそうです。

糖質コントロールをもっと知りたい

取材・文／田邉愛理