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そのイライラを和らげる和製ハーブがすごい!

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古屋江美子

クロモジ

image via shutterstock

近ごろ、高級ホテルのスパメニューやバーのカクテル、豪華列車の香りのおもてなしなどに使われている「クロモジ」という植物をご存じでしょうか。

ミツバやユズなどと並んで、古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた和製ハーブで、爽やかな香りにはさまざまな健康への効果があることがわかっています。

注目の和製ハーブ「クロモジ」とは

クロモジ

クロモジは日本各地の山に自生するクスノキ科の落葉低木です。緑色の枝に黒の斑点があり、この斑点を文字に見立てて「クロモジ」と呼ばれるようになったという説も。古くは千利休が茶室にあしらったといわれ、桂離宮の垣根にも使われています。

クロモジ

そんな歴史のある木にもかかわらず、ある調査ではクロモジの知名度はわずか10%程度に過ぎなかったそう。

クロモジ

知られていたのはおもに楊枝としての用途でした。和菓子などに使われる高級楊枝のクロモジはこの木を削っています。

現在では楊枝に使われる以外には、枝を水蒸気蒸留した精油を使って香りが楽しまれたり、乾燥させた枝葉を使ったクロモジ茶が飲まれたり、枝を乾燥・粉砕させた生薬(生薬名:烏樟/ウショウ) から薬用養命酒などの薬用酒が作られたりしてきました。

最近は、枝や葉を水蒸気蒸留した精油や枝を煮出して濃縮・乾燥させたクロモジエキスを使ったキャンディなども楽しまれています。

植物の香りはなぜ健康維持に役立つ?

クロモジ

森の香りをかぐと気持ちがやすらいだり、リフレッシュできたりしますよね。これは気分的なものだけではなく、香りの成分によるものだそう。

国土の約68%を森林が占める日本では森林浴もポピュラーですが、東京大学名誉教授の谷田貝光克先生によれば、香りによるやすらぎも森林浴の効果なのだそうです。

「木や植物などすべての香りは鼻から入って直接脳を刺激しますが、それだけでなく肺で吸収されて血中へ移行します」(谷田貝先生)

谷田貝先生によると、血中に入る森林の香りの成分はいろいろありますが、ほとんどの木にあるα-ピネンという成分には肝がん抑制・前立腺がん抑制・肺がん抑制などの作用を認める研究結果があるそうです。また、スギの香りにはアトピー性皮膚炎に起因するかゆみ抑制効果、ヒノキの香りには肥満抑制効果などがあるといいます。

クロモジの香りの作用は?

クロモジ

クロモジの香りはリラックスに効果的。谷田貝先生によると、クロモジ精油をかいだときの影響として次のことがわかっているそうです。

クロモジの香りにより期待される効果

  • 交感神経の割合が減少し、(リラックス時にはたらく)副交感神経の割合が増加
  • 脳波・ β波(緊張状態)の減少
  • ストレス解消や精神安定などのリラックス度の改善

クロモジの香り主成分はリナロールというものですが、抗かゆみ活性・鎮静作用・安眠作用といった機能性も明らかになっているとのことです。

香り成分の機能性のほかには、クロモジを水で煮出したエキスに含まれるポリフェノール「プロアントシアニジン」には抗ウイルス作用(インフルエンザ予防効果)があることがわかっています。

いろいろなクロモジの楽しみ方

クロモジ

このように多彩な機能性をもつクロモジ。楽しみ方はいろいろありますが、香りを一番気軽に楽しめるのは精油でしょう。

「大谷石やゼオライトなど穴のあいている小さな石にクロモジの精油を数滴たらして玄関先においておくと、いい香りが広がって、友人などを招いたときに喜ばれますよ」(谷田貝先生)

最近ではクロモジを使ったジンもあり、クロモジ茶も再注目されているので、飲みものから立ち上る香りを楽しむのもいいリフレッシュになりそうです。 古くから日本の文化に根付いてきたクロモジ。これからますます注目が高まりそうな和製ハーブです。

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