色も形もかわいい、定番スイーツのマカロン。最近は、オーガニック、ヴィーガン、グルテンフリー、無添加とこだわりの強いヘルシーなものが登場しています。
スイーツの罪悪感にさいなまれない、健康的なマカロンをつくっている3ブランドをご紹介します。
素材の99％がオーガニックか、無農薬のもので作られたマカロン
人工的な着色料や化学的な香料、食材を極力排除するというポリシーを持つ「shodai bio nature（ショウダイ ビオナチュール）」は、見とれるほど美しいスイーツが並ぶパティスリーです。
厳しい自主基準を設けた「macaron different（マカロンディファレント）」で使われているのは、99％がJASおよび海外認定オーガニックか、無農薬・自然栽培された素材。
卵と牛乳は使われていますが、安全性が確認されていない遺伝子組み換え素材や、悪玉コレステロールの増加や心臓疾患のリスクにつながるトランス脂肪酸は不使用。病気やアレルギーなどに配慮され小麦も不使用。もちろん人工香料・着色料と防腐剤も不使用のマカロンなのです。
食を通して健康や自然環境にアプローチする、一歩踏み込んだ新しいタイプのスイーツです。
原材料：
有機砂糖、有機アーモンド、有機ホワイトチョコレート、有機卵白、有機生乳、有機チョコレート、有機木苺ピューレ、有機コーンシロップ、有機カカオ豆、有機オレンジ果皮、有機抹茶、洋酒、レモン果汁、有機レモン果皮、有機バニラ、食塩、有機濃縮レモン果汁、有機シナモン、香料（原材料の一部に乳を含む）
沖縄発、ヴィーガン＆グルテンフリーの塩バニラマカロン
沖縄にあるヴィーガンカフェ「plant-HLIC（プラントホリック）」では、ヴィーガンとは思えない組み合わせや、味のバランスが考えられた満足度の高い料理とスイーツが提供されています。
「Salty Vanilla Macaron（塩バニラマカロン）」は、グルメローフードシェフでローフードインストラクターでもある斉田実美（さいた みみ）さんが、試行錯誤の末にようやく完成させたもの。
卵白の代わりに、ひよこ豆の煮汁（サポニン）が採用されています。クリームには非加熱のバタークリームを使い、還元力の高いBIOソルトをアクセントにしたグルテンフリーのマカロンです。
オーガニックシュガーと粉糖を使っていますが、ひとつあたりの量は健康であれば問題なく摂取できる量だそう。
動物性の素材と火をまったく使わず、食べた人が「びっくりするほどおいしい！」と感じる、食べて元気になれるヴィーガンマカロンです。注文はFacebookか電話（080-3626-0880）で受け付けています。
原材料：
アーモンドプードル、ひよこ豆、有機砂糖、粉糖、片栗粉、アップルビネガー、バニラエクストラクト、ココナッツオイル、アーモンドミルク、カシューナッツ、米油、ココナッツミルク、塩
糖分控えめ、着色料不使用の野菜マカロン
野菜が主役のフランス菓子や天然酵母のパンをつくっている「Le Coeur Pur（ル クール ピュー）」。スイーツは、すべて保存料など無添加・無着色です。
Le Coeur Purでは「食は人の体をつくる大切な栄養源なので、健康的なものが求められる」という考えのもと、トマトやかぼちゃ、にんじんなど、新鮮な野菜をそのままを使った「料理なお菓子」がつくられています。
「macaron legume（マカロン レギューム）」のレシピにも、糖分を控えている人にも食べてほしいという思いが込められています。使われている砂糖の量は従来の半分以下。着色料が使われていないのが信じられないほど、カラフルな色合いが研究されています。
サンドされている野菜クリームには、カード状の野菜がそのまま。バルサミコ酢などの隠し味も工夫され、フレンチの深い味わいが感じられます。おいしく野菜を摂り入れることもできるマカロンです。
原材料：
- ピンク……赤カブ、ルバーブ、バルサミコ酢
- オレンジ……赤ピーマン、グリーンオリーブ
- 黄色……にんじん、オレンジ
- 緑……ほうれん草、生クリーム、バター、ゼラチン、塩
- 白……かぼちゃ、栗、はちみつ、しょうが、シナモン
- 全色共通……砂糖、アーモンドパウダー、卵
つくり手の努力と工夫、センスによって、ヘルシーなマカロンに変化した3ブランド。食べすぎは禁物ですが、スイーツは心をほっとさせてくれるもの。こんなマカロンなら、ライフスタイルにうまく摂り入れることができそうです。
