SNSというのは、「その人の生活の一部分だけ切り取ったものを見ている」ものです。写真では楽しそうに見えるかもしれませんが、病気を抱えていたり、家族に問題があったり、大きな悩みを持っている可能性はあるわけです。
誰しも恥ずかしい部分はSNSにアップしませんから、楽しそうな写真を見て相手は恵まれていて、自分はそうではないと自己否定しても、それは単なる「思い込み」でしかありません。自己肯定感が高い人は、そのことに容易に気づくことができます。
また、写真や記事をアップして「いいね」をもらいたいという気持ちがあるかもしれませんが、その「いいね」は、自分の中の切り取られたほんの一部を他人が評価しているに過ぎません。いい部分だけを見せて「いいね」をもらっても、いっときの満足や安心感を得られても、根本的な自己肯定感を上げることにはならないのです。
むしろ、SNS上に現れない本当の自分を認めてあげる行為こそが、自己肯定感をアップしてくれます。
30日間の「自己肯定感を上げる方法」をもっと見る
川野泰周(かわの たいしゅう)先生
臨済宗建長寺派林香寺住職/RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より大本山建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行を行った。現在は寺務の傍ら精神科診療にあたり、マインドフルネスや禅の瞑想を積極的に取り入れた治療を行う。著書に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)、『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(すばる舎)などがある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。
少しだけ、SNSから離れてみては?
取材・文/島田ゆかり、image via shutterstock
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