これは、心理学や脳科学の世界と関係します。相手の悪いところよりもいいところを探した方が、自分にプラスに働くことがわかっています。
人間は、無意識のレベルで他者の悪いところや欠点を探しています。無意識なのでコントロールはできません。
これは人間に備わっている防衛本能のひとつで「自分へのストレスは相手に向けることでかわす」という反応です。自分の悪いところに目を向けたくないわけです。そのため、相手の欠点を速やかに見つけるように、脳がコントロールしているのです。
つまり、他人の悪いところが気になるのは、本能といってしまえばそのとおり。しかし、この働きを逆手に取ることができます。
相手のいいところをいち早く見つけるように心がけると、自分のいいところに気が付き、意識が向くようになります。これは心理学で「投射」と呼ばれる現象をうまく利用した方法です。
さらに、人間には「人を模倣する」ミラーニューロンという神経細胞が脳の中に定数、存在しています。相手のいい部分に注意を向け、観察をするとその部分が自分に取り込まれる可能性があるのです。
世の中、気の合う人ばかりではありません。しかし、この作用を知っていれば、どんな相手でも、いいところを見つけてあげることで自分自身もポジティブになれるでしょう。
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川野泰周(かわの たいしゅう)先生
臨済宗建長寺派林香寺住職/RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より大本山建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行を行った。現在は寺務の傍ら精神科診療にあたり、マインドフルネスや禅の瞑想を積極的に取り入れた治療を行う。著書に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)、『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(すばる舎)などがある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。
相手のいいところ、伝えてあげて
取材・文/島田ゆかり、image via shutterstock
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