臨床心理士の西澤寿樹先生に聞く、「カップルカウンセリング」の基礎知識。前編に続き、後編では、セックスレスに悩む女性から寄せられた5つの質問について、西澤先生にアドバイスいただきます。今回は、「セックスが全くなくなってしまったときの対処法」について伺います。
【お悩み】
結婚して4年になりますが、すっかりレスになってしまいました。二度とないのではと思うと悲しくなります。この状況を打開する方法はあるのでしょうか?
「セックスレスの期間が長くなると、現実的には当事者間での打開はなかなかハードルが高いです。
一方がしたくないのは事実だし、それは良い悪いではない。話し合いの際には、善悪をつけない、責めないということがすごく重要になってきます。
お互いにレスでも幸せなら、何ら問題はありません。でもどちらかが辛い思いをしているなら、それは本来夫婦の問題のはずです。
『セックスレスは私の問題だと思っている? 私たちふたりの問題だと思ってる?』と、勇気を出して聞いてみてください。
そこから先も道は険しいのですが、ポイントは、セックスしたい人と結婚したはず。それをしなくなっているのは“何か邪魔をするメカニズムがある”ということです。
邪魔をするメカニズムは多くの場合、夫婦の関係から生じた心の傷だったり、怒りだったりが根っこにあります。そう説明すると、どうしたら傷をいやせるのかとなりかねませんが、そうではありません。
特定の心の傷を解決すればよいのではなくて、言語的なコミュニケーションによって、自分の傷付いた心を相手と話すことでいやせる関係性を構築することが必要なのです。
それこそが信頼関係だと思います。なので、カウンセリングではそういうサポートにも力を入れています」(西澤先生)
結婚歴が長い人ほど同じ悩みを抱えているケースが多いのではないでしょうか。今後の結婚生活をよりよい時間にするために、勇気を出すことも大切なのですね。
なかなか自分から言い出せないという人は、夫婦一緒にカウンセリングに行き、サポートを求めてもいいかもしれません。
西澤 寿樹先生
株式会社はあと・くりにっく代表取締役。戦略コンサルティング会社コンサルタント、金融機関企画部門・システム部門を経てセラピストになる。国際交流分析協会公認交流分析家(心理療法部門)、臨床心理士、公認心理師、厚生労働大臣認定産業カウンセラー、日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。共著に『コメディカルARTマニュアル』(永井書店)、共訳に『交流分析による人格適応論』などがある。
セックスレスと向き合うために
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