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脳の老化予防にも期待! 正しい「歯磨き」と簡単「舌回し」の方法

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記憶力が落ちた、人の名前が覚えられない.……。なんだか最近、脳が衰えてきた気がする。そんな状況を改善する方法は、「歯を守ること」だと認知症の専門医である長谷川先生は話します。

今や国家レベルの問題となっている認知症ですが、20代、30代の人はまだまだ先のことと捉えがち。しかし実際は、35歳を過ぎた頃から、脳には認知症の原因物質が溜まりやすくなるのだそう。

物忘れ

そこで、今すぐ始められる脳の老化を防ぐ正しい歯みがきの習慣について、これまでに20万人以上の認知症患者を診てきた長谷川先生の著書、『脳の老化を止めたければ、歯を守りなさい! 』から紹介します。

脳の大半を占めるのは「口」の領域

毎月1000人の認知症患者を診察する、日本有数の脳神経内科、認知症の専門医である長谷川嘉哉先生。いち早く歯と口腔環境の関連性に気づき、積極的に口腔ケアを導入し、「医科歯科連携」の第一人者として、各界から注目を集めています。

歯

実は、脳と歯はとても強く結びついています。生きるために最も必要な「食べる」機能を最重要視して、脳の中には口を含む歯の領域が特別に大きく設計されているのです。

表面積は指と同じく10分の1以下しかない口が、脳の中では、運動分野と感覚野のそれぞれ3分の1を占めています。口とつながっている顔まで含めると、なんと半分近くを占めているのです。

『脳の老化を止めたければ、歯を守りなさい!』41ページより引用

「だから、歯を使って噛むだけで、脳の広い範囲が活性化するのです」と長谷川先生。歯科衛生士さんによると、たった一回のケアで、認知症が改善したケースもあるそう。

正しい歯のケアで健康寿命が伸びる

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ポイントをおさえた歯のケアには、さまざまな効果が期待できます。

脳が活性化して、ヤル気や記憶力が高まる! 認知症や全身疾患を予防、「健康寿命」が伸びる! 口臭を抑えられる!

『脳の老化を止めたければ、歯を守りなさい! 』56、57ページより引用

なかでも、認知症のほか、誤嚥性肺炎や糖尿病、動脈硬化をはじめとする全身疾患は、歯周病が原因のひとつ。正しい歯のケアで歯周病を減らすことで、予防することができるのです。

また、全身疾患リスクが低下することで生涯医療費が大幅に安くなることも。そのほか、口臭を抑えられたり、何歳になっても好きな料理を食べられたりするなど、まさにいいことずくめと言えます。

まずは、舌のポジションチェックを

舌

あなたの舌先は今、口の中のどこに触れていますか? 歯のケアを始める前に、確認しましょう。

実は、「舌の置き場所」には、正しい位置があります。 この置き場所が間違っているだけで、歯周病菌やむし歯菌が増えやすくなるのです。その結果、脳の老化が加速する可能性があります。

『脳の老化を止めたければ、歯を守りなさい!』101ページより引用

舌先は、上あごの「スポット」と呼ばれる少しへこんだ場所にすっぽりとおさまっているのが本来の正しい位置です。前歯にギリギリくっつかない、歯の付け根(歯茎)あたりを指します。しかし、成人でこの場所にある人は50%ほど。

本来の位置からずれると口がぽかんと空いた状態になり、口呼吸に。続けていると口の中が乾燥して食べカスがこびりつき、それをエサにして口腔内細菌がたちまち増殖します。

こうして増えた口腔細菌が歯周病などを引き起こし、脳の老化を加速させるのです。

これだけは身に付けたい、歯みがき習慣

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「まずは5分の歯みがきを習慣にしましょう」と長谷川先生。歯みがきの時間についての調査では、1回あたりの平均時間は1~3分だそう。

ただ、この1~3分という時間は、歯についた汚れを落とすには短すぎるようです。 なぜなら、歯周病菌やその他の口腔内細菌のかたまりであるプラークを落とすには、10~15分は必要だからです。

『脳の老化を止めたければ、歯を守りなさい!』114ページより引用

とはいえ、慣れない人が15分も磨くのは大変であり、習慣にするとなるとハードルが高くなります。なので、1回の歯みがきを5分間にする癖をつけることが大切に。

一日2回以上磨く人でも、1回が5分以下の場合はしっかり磨けていない可能性も。大事なのは、一日に1回は徹底して歯の汚れを落とすことです。

一日3回行うべき「舌まわし」

もうひとつ、基本ケアとして覚えておきたいのが、「舌まわし」で常に口内を洗浄するということ。

唇を閉じた状態で、舌先で前歯の表面をなぞるようにぐるぐると円を描く。右回り、左回りを各20回×一日3セットが理想。

『脳の老化を止めたければ、歯を守りなさい!』123ページより引用

これを行うと、びっくりするほど唾液が溢れ出してくるのを体感できます。

唾液はすばらしく強力な浄化液。唾液がしっかり分泌されてさえいれば、大きな口腔トラブルは起きないと言われているくらいの優れものです。

一日の歯みがき回数が少ない人は、舌まわしを行い、唾液をたくさん分泌することで、口腔内細菌を減らして歯を守ることができます。

脳の老化を防ぐための歯のケアは、意外にも簡単なことばかり。今すぐ始めたいですね。

長谷川嘉哉(はせがわ・よしや)さん

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脳神経内科、認知症の専門医。名古屋市立大学医学部卒業。祖父が認知症であった経験から、2000年に、認知症専門外来および在宅医療のためのクリニックを岐阜県土岐市に開業した。これまでに約20万人、毎月1000人の認知症患者を診察する。いち早く歯と口腔環境の関連性に気づき、積極的に口腔ケアを導入し、「医科歯科連携」の第一人者として各界から注目を集めている。

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鈴木希

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