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点滴とサプリ、ビタミンを摂るのはどっちがいい?

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

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STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

ビタミン点滴

さまざまな食事法や健康法が登場しているなか、昨今話題になっているのが“ビタミン点滴”

“ビタミン静注(療法)”とも呼ばれ、ビタミンとミネラルを静脈から点滴で体内に注入する治療法です。病気が治る、輝くような肌になる、二日酔いに効くなどと言われて人気が高まり、治療を提供するクリニックも増えています。

でも、このような主張がどれくらい本当なのかどうかは議論の的。そこで、ビタミン点滴が有効なのはどんな人で、どんな効果があるのか、そして欠点やリスクがあるのかどうかを学ぶため、2人の医師に話を聞きました。

Q. ビタミン点滴は効果があるの?

点滴

image via shutterstock

ビタミン点滴を行っているクリニックの多くは、髪や肌の健康によい、免疫力が上がる、二日酔いが治るなど、たくさんの効能を主張しています。でも、専門家によると、だいたいのところ、こういった主張を裏付ける証拠は少ないそう。

「たとえば、亜鉛、ビタミンB12、ビタミンC、マグネシウムのビタミン点滴が風邪やインフルエンザに効くという、納得できる証拠は知りません」と、テキサスA&M大学のディター家庭医療レジデンシー・プログラムでプログラム・ディレクターをつとめる家庭医のシドニー・C・オンタイさん。

一方、ニューヨーク大学ランゴーン医療センターの臨床指導医をつとめる内科医のアルバート・アーンさんによると、ビタミン点滴には2つの明らかな効果があるかもしれません。そのひとつは、口から摂取するよりも、ビタミンとミネラルが速く吸収されること

「すばやく治したいと思う人もいるでしょう。ビタミン点滴の方が、栄養分の蓄えをすぐに増やしてくれるか? ええ、そうです。でも、蓄えを維持するには受け続ける必要があります。ですからおそらく、経口サプリメントを毎日摂る方がよいでしょう」(アーンさん)

そしてもうひとつ、ビタミン点滴は体内の水分量を増やすのに効果的かもしれません。

「水分の補給状況が確かによくなりますから、風邪や感染症にかかっている人、二日酔いの人、ちょっと具合が悪い人など、たいていは調子がよくなるでしょう」(アーンさん)

「しかし、単に水分をもっとたくさん摂れば、同じ効果が得られるのです」とアーンさんは指摘。そして、水分が十分に足りている健康な人がビタミン点滴を受けた場合、身体が必要としない水分を排出するだけで終わってしまうことが予想されます。

「ビタミン点滴をまったく必要としない人であれば、一日中ただ液体を通過させているだけになる可能性があります」と、アーンさん。ビタミン点滴を受けた後、しばらくの間は気分がよくなる人もいるでしょうが、アーンさんによると、「普通に健康な人にとっての効果は“プラセボ効果 (思い込み)”と言えそうです」

Q. ビタミン点滴が有効な人と、不必要な人は?

選ぶ人

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栄養分の取り込みや維持が難しい病気で困っている人には、ビタミン点滴がとても有効になるかもしれません。静脈から栄養分を注入することにより(内臓を通さずに)ビタミンとミネラルが直接血液に入るため、はやく栄養分を補充することができます。

「そのため、多くの症状の治療において、定番としてビタミン点滴が処方されます」とオンタイさん。たとえば、お酒の禁断症状のある人にはビタミンB1、腎透析中の人にビタミンB12、胃腸が食べ物を許容・吸収しにくい病気の人にマルチビタミンといった処方が考えられるそう。

また、「症状によっては、点滴にするとビタミンが速く吸収されます」と、アーンさん。たとえば、重い貧血や慢性的な貧血の人は、鉄分を口から摂取して量を増やすと胃の調子が悪くなるなどの副作用が出るおそれがあります。でも、ビタミン点滴で取れば、胃の調子に影響を与えずに、鉄分を素早く補充できます

とはいえ、おおよそのところ、わりあい健康な人はビタミン点滴を必要としないという点では、オンタイさんもアーンさんも同意見。

健康な普通の若い人であれば、おそらく必要ありません。胃腸が健康で、ちゃんとした食事をとっていて、健康的な習慣のある人なら、食べ物からほとんどの栄養を摂れます」(アーンさん)

Q. ビタミン点滴のよくないところは?

点滴

image via shutterstock

健康な人には必要のないビタミン点滴ですが、たいていは受けても何の害もなさそう

「ビタミン点滴で気分がよくなるのであれば、悪い点はたいしてありません」と、アーンさん。それでも、静脈注射には必ず多少の危険が伴います。「静脈から体内に何かを入れる場合は常に、リスクがあります」(アーンさん)。たとえば、注射したところに出血や傷跡ができるかもしれませんし、感染症のおそれも。

そのためアーンさんは、ビタミン点滴を受ける前に、クリニックをよく調べるよう強くすすめています

「必ず、ちゃんとした資格があり、十分なスタッフがいて、一切を適切に行ってくれるところに行きましょう。すべてが完璧に滅菌されているか確かめて。何かの問題につながりかねないものを体内に入れるのですから」

ほかには、ほとんどの人にとって、時間とお金の無駄になることが最大の難点

「外部から補充して取り入れるものの大部分は、使わなければ排出されます。ビタミン点滴も同じで、無関係なものや余分なものはすべて、ただ排出されるわけです」(アーンさん)

さらに、ビタミンとミネラルを摂取するためにビタミン点滴に頼っていると、手間がかかってわずらわしくなるかもしれません。「なかなか長くは続かないものです」と、アーンさん。毎週の予約を続けるのは、時間が取られる上に高くつきます。

結論:健康なら、経口サプリメントのほうがいい

サプリメント

image via shutterstock

重大な病気を抱えているとか、ビタミン点滴で本物の効果を実感しているのでない限り、普通に食べ物や経口サプリメントでビタミンとミネラルを摂取する方がよさそう

「一般的に、ビタミン不足の治療はほとんどが経口投与で十分ですし、より安全です」と、オンタイさん。

アーンさんも、「食べ物から摂ることができないビタミンはほんのわずかです。吸収できないがゆえにビタミン点滴で摂取しなければならないようなビタミンやミネラルは、思い当たりません」。

健康な普通の人は、食事を通してビタミンやミネラルを摂取する方がずっと簡単で安くつき、全体的な危険の可能性もおそらく少ないようです。ですから、ビタミンは注射するのではなく、経口で摂るのがおすすめです

ビタミン豊富なレシピ

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Laura Newcomer/Will a Vitamin IV Drip Actually Cure Your Hangover or Cold?
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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