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全米が片づけ始めた!「こんまりメソッド」の効果を心理学者が検証

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

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Maya A. Kishida(翻訳)

近藤麻理恵さん

あなたは「こんまりメソッド」を試したことはありますか?

片づけはストレス解消に最適であることが、心理学者の研究からわかってきました。

『Privention』誌エディターもハマった「こんまりメソッド」

片づけ

image via shutterstock

私、アリサはニューヨークに住む24歳。週末の夜は、アパートの部屋を片づけてすごすよりも、外に出かけてバーでカクテルを飲んでいることのほうが多いです。

そんな私には、Netflixの近藤麻理恵さんの番組『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』に、人々が突然ハマってしまった理由がとてもよくわかります。

家の中をきれいに保つことには妙に心を癒やす効果があって、いらない物を捨て、洋服をたたみ、台所の棚やクローゼットを整理して、さらにはバスタブも掃除するといった単純な行動が、かなりのストレス解消になるのです。

家の中は「いらない物」で溢れている

とはいえ、いまここで熱く語ったことを、自分もしょっちゅうやっているわけではありません。

私自身はもともときれい好きですが、ちょうど去年は別の州で、いまのワンベッドルームの3倍の広さがあるアパートに住んでいました。クローゼットが5つに、地下には納戸と収納スペースがいっぱいあって、たくさんの物を収納できました。

たとえば、1年に一度着るか着ないかという洋服、予備のカーテンやシーツの詰まったいくつもの箱、何本ものビーチ用パラソル(だって、いろんなサイズの傘が必要ですよね?)、セールでまとめ買いした化粧品や日用品の数々……。

こんなに必要ないということをつくづく思い知ったのは、クローゼットがたったひとつしかない狭い部屋に引っ越してから。これまでの私は、ただ所有するためだけに物を買っていたのです。本来の役に立っていない物がありすぎて、ほとほとウンザリ。

だからこそ、本当に自分をハッピーにしてくれるアイテムはキープして、そうでない物は捨てるという近藤麻理恵さんの「こんまりメソッド」が絶賛されているのも納得できます。

片づけをすると心が軽くなるのは、なぜ?

でも、私の片づけへの情熱は不用品を処分するだけにとどまりません。もともと、きれいにすることは楽しいと思っているし、特にストレスや不安を感じたときは尚更です。頭をすっきりさせたいときには掃除機をかけ、ケンカをしたら黙ってキッチンに行ってお皿を洗う。何も手につかないほど行き詰まったときは、バスルームをざっと掃除します。これは、本当に効果的なのです。

家をきれいにすると心が軽くなって、リラックスできるし、達成感があります。ワークアウトの後にハイになるのと同じような感じ、わかるでしょうか? エンドルフィンが分泌されて、自分の生活をきちんと立て直したと実感できます。

でも、それはどうしてなのでしょう? こんなふうに感じているのは自分だけではないのもわかっています。そこで心理学者に聞いてみました。

散らかっていることは、メンタルヘルスにどう作用する?

クローゼット

image via shutterstock

結論からすると、家が散らかっていることが精神衛生上よろしくないのは、実際に科学的にも示されています。

『Personality and Social Psychology Bulletin』に掲載された2010年の研究では、研究者らが60戸の共働き家庭の暮らしを調査しています。参加者にはカメラが与えられ、部屋の中を歩き回りながら、持っている物やそれにどんな意味があるのかについて説明し、家全体を紹介するように言われました。

研究者たちはこうした説明を分析し、散らかり具合や未完成の修繕計画、きちんとする必要がある物事に対する特有の言葉を探し出しました。

その結果は? 研究の筆頭著者である南カリフォルニア大学心理学部助教授ダービー・サクスビー博士によると、家が散らかっていると思っている女性は、ストレスホルモンのコルチゾールがあまり健康的なパターンではなく、日が経つにつれて更にストレスを感じていったとのこと。一方で、家が散らかっているという感覚のなかった人は、コルチゾールのレベルが実際に下がるという経験をしていました。

片づいていると感じれば、ストレスホルモンが減る

片づいているクローゼット

image via shutterstock

サクスビー博士は、作業や義務が全然終わらないという感覚になり、脳がそうした責任の重さに対応したくないために、これらのことが生じるのではないかと話します。近藤麻理恵のメソッドに人々が共感する理由のひとつは、ここにあるのかもしれません。

「私たちは、すぐに買ったり使い捨てることができる物に囲まれた時代に生きています。たくさんの物を積み重ねて、必要な物がどこにあるのかわからなくなり、また同じ物を買うはめになるのです」とサクスビー博士は話します。

「人は、身の回りのすべての物事について計画を立てたり、決断を下したりする必要があるので、このような状況になると、物事の認識にさらに多くの気を使わなくてはいけなくなります」

それでは、クローゼットの中を引っかき回して洋服を探し、寄付する洋服をよりわけて整理するとどうなるでしょうか?

朝起きて、選ばなくてはならない洋服の選択肢が減ることで、実際に脳がリラックスできるのです。「一種の解放ですね。持っている物が少なければ、それだけ決断することも少なくて済むわけです」と、サクスビー博士。

片づけで心が癒やされる理由とは?

スッキリ

image via shutterstock

あまりにたくさんの物を抱えて生活していると、気分的にいっぱいいっぱいになってしまうのはわかりますが、私が理解したかったのは、どうして片づけがこんなに頭をすっきりさせてくれるのかという理由です。

「いまの時代、特にミレニアル世代にとって、たとえば職の安定や精神面の健康、さらには地球環境の問題にいたるまで、人生でまったく先が見えないと感じるストレス要因が多い」とサクスビー博士は言います。こうしたあらゆる事柄で頭がいっぱいになり、自分が無力であるように感じてしまうことすらあるのです。

バカみたいに聞こえるかもしれませんが、片づけるという行為は、自分の世界を多少なりとも自分でコントロールできていると感じる手助けをしてくれるのです。

「まず物事を整理整頓することができます。片づけることは逃避にもなりますし、他の場所では見つけるのがなかなか難しい“支配”や“コントロール”という感覚を得ることができるのです」とサクスビー博士。

散歩と同じくらい気分がよい

散歩

image via shutterstock

さらに、片づけたり掃除したりという身体的な行動によって、外に散歩に行くのと同じくらいよい気分になれるという理由も。「最近では、私たちは多くのことをコンピュータの画面上で行っています。文章をタイプしたり、思考したり、かなり抽象的な世界の中で生活しています。実際に身体を使って動いて何かをするというのは、違う場所に意識を持っていくことだと思います。運動したり、外に出かけたりするのと同じですね。ある種のリフレーミング、つまり気持ちの切り替えができるのです」

片づけには、日常のワークアウトと同じくらい健康のメリットがあるというわけではありません。でも、家が片づいているほうが、より頭がクリアになって、のびのびとリラックスできると感じるのであれば、自分の気持ちのためにもそうしたほうがいいのかしれません。

近藤麻理恵さんの本が説くように「人生が変わる」まではいかなくても、間違いなく人生が多少は楽になるはずですから

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Alisa Hrustic/Listen to Marie Kondo: Tidying Up Could Improve Your Mental Health
訳/Maya A. Kishida

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