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ドロドロ血液は生活改善で変わる。アメリカの研究で明らかに

The New York Times

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動脈硬化

Stuart Bradford for The New York Times

大動脈などの太い動脈の内側に、コレステロールや脂肪がドロドロとした粥状の物質がたまって隆起するプラーク。

このプラークができた状態を「粥状(アテローム)動脈硬化」といい、血管が詰まったり、固くなったり、ひいては心筋梗塞や狭心症などをもひきおこします

この動脈硬化の要因ともいえるドロドロしたプラークを、食事やライフスタイルを変えることで、なくしたり小さくすることはできるのでしょうか?

『The New York Times』紙上で、医学博士のリチャード・クラスコさんが「できる」と答えています。

ライフスタイルを変えれば、心臓発作のリスクが下がる

アテローム

image via shutterstock

食事、禁煙、ストレスマネジメント、エクササイズを含めたライフスタイルを変えることで、アテローム硬化性のプラークを小さくすることができます。

また、それによってプラークの状態が安定するため、プラークがはがれて血流を止める可能性も低くなります。つまり心臓発作のリスクが下がるのです。

バターやチーズ。高脂肪な食事がNG?

プラークを縮小するという概念は医学的にはアテローム性動脈硬化の退化として知られていますが、これは世界第二次大戦中に偶然観察されたことから生まれました。

ノルウェーの科学者たちが、戦時中の食料不足、とくに牛乳、クリーム、バター、チーズなど脂肪の多い食料が乏しかったことと心臓病で亡くなるリスクが下がったこととの関連性に気づきました。この観察から、食生活の変化がプラークの退化につながる可能性が示唆されたのです。

プラークの退化が初めて直接証明されたのは、1947年でした。栄養失調で死亡した患者たちの解剖をしていた病理医が、プラークが「いつもとは限らないが、通常は再吸収される傾向がある」ことに、目ざとくも気づいたのです。

けっこうハードな生活習慣改善が必要

野菜

しかし、生きている人の体内での退化の証拠については、それから40年を待たなければなりませんでした。1987年、食事とコレステロールを下げる薬との研究によって、人間の体内で退化が可能だということが初めて証明されたのです。

その3年後、「ライフスタイル・ハート・トライアル」という研究で、コレステロールを下げる薬を飲まずにライフスタイルの変化のみで、ひどくドロドロに粥状となった動脈でさえもプラークの退化が起こることを証明し、この結果を確固たるものにしました。

ですが、生活習慣を結果を出すのに必要なだけ変えるのは、たやすいことではありません。トライアルの食事は新鮮な食材を使ったホールフードのベジタリアン食で、脂肪分は全カロリーの10パーセントを超えないように制限されていました。加えて被験者は喫煙をやめ、エアロビクスのエクササイズを定期的に行ない、ストレスを減らすグループセラピーにも参加したのです。

「ライフスタイル・ハート・トライアル」は、参加者わずか28名という小さな研究でした。しかし、その結果はもっと大規模な調査によって確認されました。その中には、その時点までに公表されていたトライアルすべてのデータをまとめ、2000件以上の動脈プラークに関してライフスタイル修正の有用性を分析した、2015年のメタ分析もあります。

食事、薬、生活改善がポイントに

食事とライフスタイルを変えることの効果は証明されていますが、それは多くの患者にとって薬の代わりになるというよりは、薬との併用と考えられるべきです。

アテローム性動脈硬化症の退化は、食事、ライフスタイルの変化、薬の3つがいっしょになったとき最大となります。これまでの習慣を変えるにはかなりの動機が必要ですが、プラークを小さくして心臓発作のリスクを下げられるなら、やる気が起こると思います。

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©2018 The New York Times[原文:Ask Well: Can Lifestyle Changes Remove Plaques in Your Arteries?/執筆:Richard Klasco, M.D. (医学博士)](翻訳:ぬえよしこ)

MYLOHAS編集部

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