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産婦人科医は生理コントロールが当たり前。宋美玄先生の生理&更年期対策

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田邉愛理

産婦人科医・宋美玄先生

撮影/俵 和彦

婦人科医・宋美玄(そん・みひょん)先生に聞く30代からのホルモンマネジメント前編に続き、後編はいよいよ実践編です。

低用量ピルを使った生理のコントロール更年期対策など、産婦人科の女性医師の多くが実際に行っているというテクニックを教えていただきました。

人生のうち6年9か月はナプキンを当てている?

生理用ナプキンとタンポン

image via shutterstock

cafeglobe主催のカンファレンス「MASHING UP」で、トークセッション「大人の保健室:人生と女のホルモン」に登壇された宋先生。前編では「人類一万年の歴史でこんなに生理があったことはない」というほど、現代の女性には生理が増えているというお話をうかがいました。

宋先生よると、人生のうち6年9か月はナプキンを当てているという計算もあるそう。ひと月の間にホルモンバランスもめまぐるしく変化するため、月の約4分の3が不調ということになってしまうのも、忙しい女性には大問題です。

産婦人科医は生理のコントロールが当たり前

産婦人科医・宋美玄先生

撮影/俵 和彦

そこで宋先生がすすめるのが、医師の指導のもと低用量ピルやミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)を使い、自分で生理をコントロールすること。

「産婦人科医の多くはピルやミレーナを使っているので、生理があっても出血量が少量だったり、生理自体がなかったりします。

私も20代から7年間低用量ピルを飲んでいましたし、出産後の現在はミレーナを入れているので生理がありません。もう、めっちゃ快適ですよ」(宋先生)

ピル

image via shutterstock

低用量ピルとは?

排卵を抑える経口避妊薬であるとともに、生理が軽くなり、出血量が非常に少なくなる効果が期待できる。生理が始まる日をコントロールするのも簡単。PMSなど生理前の症状を緩和したい人には低用量ピルがおすすめ。

低用量ピルのデメリット

エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが含まれているため、40代以降は血栓症発症や高血圧のリスクが出てくる可能性がある。

ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)とは?

子宮内に入れておく器具。プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが少しずつ放出され、子宮内膜が薄くなっていく。避妊効果とともに、生理による出血がなくなる効果が期待できる。一度入れると約5年間有効で、日常生活での違和感はほぼない。しばらく妊娠を考えていない人におすすめ。

ミレーナのデメリット

処置は一回の通院で済むが、子宮内に器具を入れる際に鈍痛を感じる人もいる。器具を入れてしばらくは不正出血が起こることもある。

ピルもミレーナも、生理痛が少しでも重い人は、保険がきいて安く処方できます。ミレーナは自己負担1万円くらいです。

生理をコントロールすることで子宮内膜症の予防にもなるし、ホルモンバランスがフラットになるのでイライラしなくなりますよ」(宋先生)

ライフスタイルや今後の予定によってどちらを選ぶべきかは変わるため、気になる人はぜひ婦人科で相談してほしいと話します。

想像よりずっと簡単な更年期対策

医師のカウンセリング

image via shutterstock

ホルモンマネジメントというと、更年期対策も気になるところ。更年期の症状を和らげるには、プロゲステロンとエストロゲンの両方を補充することが大切だと宋先生はいいます。

「エストロゲンばかり補充していると、子宮内膜が厚くなり、不正出血や子宮体がんのリスクが上昇してしまいます。

私の場合はミレーナのおかげで、プロゲステロンを補充する必要はないので、エストロゲンの入ったジェルを肌に塗りまくって更年期対策をしていくつもりです」(宋先生)

エストロゲンとプロゲステロンが両方入ったパッチなどもあり、保険がきくので3か月分で2~3千円で処方できるとのこと。他には飲み薬が治療の基本で、注射をすることは少ないというお話にほっとしました。

生理や更年期を「放っておくリスク」を考えてほしい

お腹をおさえる女性

image via shutterstock

もちろん生理コントロールにもホルモン補充にもリスクはあり、定期的に産婦人科を受診することや、法定のがん検診・健康診断などを受けることは必須。

しかしそれよりも、昔の9倍に増えてしまった生理や、更年期のつらさを放置しておくことのほうが問題だと宋先生はいいます。

「更年期をすごく怖がっている人が多いけれど、簡単なんですよ! 女性ホルモンが急激に減ることで不調が起きるのだから、補充したらいいだけなんです。

不自然な治療は嫌だと言う人もいますが、逆に考えてほしいのは、生理や更年期の不調をそのまま放っておくことのリスクの大きさ。何もしなければ健康というわけではないのですから」(宋先生)

宋美玄先生のインタビュー前編はこちら

9割の女性が月経血が逆流。産婦人科医・宋美玄先生が教えるホルモンマネジメント

現代女性の生理回数は多すぎる。生理が婦人科の病気の一因になっているーー。メディアでも活躍中の産婦人科医・宋美玄(そん・みひょん)先生に、いま女性特有...

https://www.mylohas.net/2019/01/181494mashingup_song_mihyon01.html

産婦人科医・宋美玄先生

宋美玄(そん・みひょん)先生

兵庫県神戸市生まれ。2001年大阪大学医学部医学科卒業、産婦人科専門医、医学博士。現在は東京都千代田区にある「丸の内の森レディースクリニック」院長。産婦人科の臨床医を務める傍ら、テレビや雑誌、講演などで、セックス、女性の性や妊娠・出産などについての啓発活動を行っている。著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)など多数。

MASHING UP

撮影/俵 和彦、取材・文/田邉愛理、構成/寺田佳織(マイロハス編集部)、image via shutterstock

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