1. Home
  2. BODY
  3. 9割の女性が月経血が逆流。産婦人科医・宋美玄先生が教えるホルモンマネジメント

9割の女性が月経血が逆流。産婦人科医・宋美玄先生が教えるホルモンマネジメント

12,691

田邉愛理

産婦人科医・宋美玄先生

撮影/俵 和彦

女性の心身に大きな影響を与えるホルモン周期。ライフステージの変化が激しい30代以降を快適に過ごすためには、ホルモンや生理を自らコントロールしていくことも必要になってきます。

メディアでも活躍中の産婦人科医・宋美玄(そん・みひょん)先生に、いま女性特有の病気が増えている理由や、産婦人科の女性医師たちが当たり前に行っているというホルモンマネジメントについてうかがいました。

昔は50回、今は450回。現代女性の生理回数が多すぎる

産婦人科医・宋美玄先生

撮影/俵 和彦

姉妹サイトのcafeglobeが主催したカンファレンス「MASHING UP」で、トークセッション「大人の保健室:人生と女のホルモン」に登壇された宋先生。関西弁を交えた明るくパワフルな語り口で、現代女性が直面する大きな変化について語ってくれました。

厚生労働省の調査によると、日本女性の平均初産年齢は、2011年に30歳を超えたそう。その結果、生涯で迎える生理の回数が増加し、女性の体に大きな負担をかけているといいます。

「20代で初産をし、出産回数も多かった昔の女性の生理回数とくらべると、昔は50回、いまは450回くらいの開きがあります。出産の減少による毎月の排卵により、子宮内膜症や子宮体がんなど、女性特有の病気が急増しているんです」(宋先生)

生理はあるのが健康の証だと思っていましたが、「人類一万年の歴史でこんなに生理があったことはない」と宋先生。女性のライフスタイルが変化した今、生理についても考えを改めるべきタイミングに来ているようです。

逆流した月経血が病気の原因に

子宮内膜症

月経血とともに腹膜や卵巣に子宮内膜がうつることで起きる、子宮内膜症。 image via shutterstock

そもそも生理とは何なのかを考えてみてほしいと宋先生。女性の体は月に一度、ホルモンの働きで子宮内膜を厚くして、妊娠の準備をします。妊娠が成立しない場合、子宮内膜が剥がれ落ち、月経血として排出されます。

「意外かもしれませんが、月経血はすべて排出されるわけではありません。9割の女性は、卵管を通って卵巣のほうに月経血が逆流しています。それが多くの病気の原因になっているんです」(宋先生)

逆流した月経血は、卵管の癒着や炎症の原因となります。さらに宋先生いわく、もともとは子宮の内側だけにあるはずの子宮内膜が、月経血とともに腹膜や卵巣に“お引っ越し”をしてしまい、“第二の人生”を歩み出してしまうのが問題。

腹痛の女性

image via shutterstock

“お引っ越し”した先でも女性ホルモンの影響を受け、毎月出血を繰り返してしまうんです。これが子宮内膜症で、卵巣にできたものはチョコレート嚢胞と呼ばれます。これらは、昔のように出産回数が多かったころにはなかった病気です」(宋先生)

宋美玄先生に聞く30代からのホルモンマネジメント。後編では実際に産婦人科の女性医師が行っているという、ピルやミレーナを使った生理のコントロール方法や更年期対策について教えていただきます。

宋美玄先生のインタビュー後編はこちら

産婦人科医・宋美玄先生がおこなっている生理&更年期対策とは?

婦人科医・宋美玄(そん・みひょん)先生に聞く30代からのホルモンマネジメント。前編に続き、後編はいよいよ実践編です。低用量ピルを使った生理のコントロ...

https://www.mylohas.net/2019/01/181690mashingup_song_mihyon02.html

song_prof

宋美玄(そん・みひょん)先生

兵庫県神戸市生まれ。2001年大阪大学医学部医学科卒業、産婦人科専門医、医学博士。現在は東京都千代田区にある「丸の内の森レディースクリニック」院長。産婦人科の臨床医を務める傍ら、テレビや雑誌、講演などで、セックス、女性の性や妊娠・出産などについての啓発活動を行っている。著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)など多数。

MASHING UP

撮影/俵 和彦、取材・文/田邉愛理、構成/寺田佳織(マイロハス編集部)、image via shutterstock

    specialbunner

    Ranking

    1. 「卵巣がん」になりやすい人の5つの特徴。出産経験の有無は関係あるの?

    2. 閉経後女性の乳がん予防に有効な食事とは?

    3. 健康によいコーヒーの量は、1日何杯か? 研究結果から解析

    4. 風邪を寄せ付けないための10か条。引きはじめは亜鉛を摂ろう!

    5. 何度もイケる体になるには? セックス博士が4つのテクを教えます

    6. 放っておくと本当にまずい。「卵巣がん」の地味なサインとその怖さ

    7. 生理予定日はコントロールできる?生理について7つの疑問

    8. ポーチにもぴったり! 収納力抜群な撥水ペンケースで身軽にお出かけ

    9. ママ友との付き合いでは「女」度を下げるのが得策? その理由とは

    10. 科学が実証。女性特有の不調を整える3つの方法

    1. 「会話がつまらない」と思われる人がしてしまいがちな雑談のNG例

    2. 20代もうらやむ見事な腹筋! 46歳女性がやってる筋トレメニューは?

    3. 風邪を寄せ付けないための10か条。引きはじめは亜鉛を摂ろう!

    4. 「卵巣がん」になりやすい人の5つの特徴。出産経験の有無は関係あるの?

    5. 閉経後女性の乳がん予防に有効な食事とは?

    6. めんどくさい人と金輪際関わらないようにできる、うまい方法10

    7. 健康によいコーヒーの量は、1日何杯か? 研究結果から解析

    8. 放っておくと本当にまずい。「卵巣がん」の地味なサインとその怖さ

    9. 何十年も熟睡できなかった男性が行き着いた、究極の快眠方法とは?

    10. 閉経したら卵巣はどうなる? 卵子はいくつあるの? 卵巣のキホン

    1. 全身に小さなリング状の発疹、「環状肉芽腫」ってどんな病気?

    2. 「会話がつまらない」と思われる人がしてしまいがちな雑談のNG例

    3. スクワットは毎日すべき? 丸みのある美尻をつくる理想の回数は

    4. 無視してはいけない5つの虫さされ......場合によっては病院で診てもらいましょう

    5. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    6. 月曜断食中の美容ライターが感じた、減量以外のうれしい変化と困ったこと

    7. 気になる締めつけ感は? 美尻が叶うと話題のガードルを穿いてみた

    8. 体の背面の全筋肉群を一気に鍛える! 5つの背中エクササイズ

    9. 長引く咳は風邪じゃないかも。「がん」と診断された女性の実体験

    10. 成果の出る正しいスクワット法。足や太もも、部位別にレクチャー