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1日に卵を25個。15年間食べ続けたらコレステロール値はどうなる?

The New York Times

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TKG

コレステロールの高い食事をすると、本当に血液中のコレステロールが上がるのでしょうか?

食事のコレステロールや他の脂肪が、血清コレステロールに影響する科学的根拠にはどんなものがあるのでしょう。

卵やチーズ。高コレステロール食品は健康によくないの?

エッグ

コレステロールの高い食品、たとえば卵やチーズは、血液中のコレステロール値を上げることもあります。しかし、その影響は比較的穏やかであり、人によって異なります。

現在ある最良の科学的根拠によると、食事のコレステロール自体よりも、飽和脂肪酸のほうが血清コレステロール値に大きく影響すると考えられています。

1991年、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』誌は、1日に卵を25個、少なくとも15年間食べ続けていた88歳の男性について取り上げています。

その男性は、コレステロール値も動脈も正常でした。この報告によって、食事のコレステロールが血清コレステロール値を上昇させ動脈硬化を起こすという、それまでの医療の現場で信じられてきた定説に異議が唱えられたのです。

「コレステロールが動脈硬化を起こす」は古い定説

ステーキ

そもそもこの定説は、1913年、ロシアの科学者ニコライ・アニチコワがウサギにコレステロールの高い餌を与えたところ動脈硬化を発症したことから生まれました。

以来長年、食事とアテローム硬化性のプラークとの関連性が語られてきましたが、一方では、それを疑問視する声も強まってきました

批判者サイドは、野生のウサギはコレステロールを摂取しないこと、そして人間はコレステロールを単独では摂取しないことを指摘しました。ステーキやバターのように、コレステロールの高い食品の大部分は飽和脂肪酸も高いものです。これにあてはまらないのは、卵の白身、エビやロブスターやカニなどの甲殻類です。

飽和脂肪酸のほうが影響が大きい

卵

1965年にはハーバードの画期的な研究がありました。倫理的基準が変わっているため、現在では再現できないのですが、それは精神科の病院に入院している精神分裂病患者に対して行なわれたものでした。

これによって、食事のコレステロールよりも飽和脂肪酸のほうが、血清コレステロール値に大きな影響を与えることがわかりました。それ以後の研究もこの結果を支持するものとなっています。

その中には、1981年から20年間、1900人の男性を調査したウェスタン・エレクトリックの研究や、1997年に『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』誌に発表された395の実験結果の分析などがあります。

コレステロール食品の摂取を制限する必要はない

体重

最終的にこれらの科学的根拠の重みによって、コレステロール摂取の推奨値が変えられることになりました。2013年、アメリカ心臓協会は「食事のコレステロールを減らすことによってLDL(悪玉)コレステロールが下がるかについて、決め手になる証拠は不十分である」としました。

また最近では、アメリカ合衆国農務省の政策に影響する推奨値を決める食生活指針諮問委員会は、「コレステロールは摂取し過ぎを懸念する栄養素ではない」として、それまであった食事のコレステロール摂取の制限を取り消しました

どう変わるのかは、人次第

強調したいのは、食事に含まれるコレステロールにどう反応するかは、人によってかなり幅があるということです。

前述の88歳の男性のように、コレステロールの高い食事をしていても血清コレステロールが正常の人もいますし、アニチコワのウサギのように、高コレステロール食に影響されて血清コレステロール値が上がる人もいるのです。

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©2018 The New York Times[原文:Ask Well: Do High-Cholesterol Foods Raise Your Cholesterol?/執筆:Richard Klasco, M.D. (医師)](翻訳:ぬえよしこ)image via shutterstock

MYLOHAS編集部

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