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「癒しのハーブ」アダプトゲンのサプリ、飲む価値あり?

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

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MYLOHAS編集部

ターメリック

「ロディオラ」「マカ」などのハーブは「アダプトゲン」と呼ばれる成分を多く含むことで知られています。スムージーやラテにしたものは、インスタグラムでよくみられるようになり、健康情報サイトでも話題に(グヴィネス・パルトロウも飲んでいるそうですよ)。

アダプトゲンをすすめる人たちによれば、その効果は本物という声も聞こえてきます。「免疫システムのはたらきや集中力が高まる」といいます。また、「気分が安定し、大きなストレスに立ち向かうことができるようになる」と。

でも、これらの「癒し」の植物とはどんなもので、実際のところ、健康にどのようなよい効果があるの? どんなふうにアダプトゲンを食生活に取り入れることができそうか、専門家に話を聞いてみました

そもそも、アダプトゲンって何?

アダプトゲンとは、植物のハーブの一種です。身体のなかの細胞システムにはたらきかけ、人が肉体的・精神的なストレスに対処したり、適応することを助けたりしてくれるさまざまな化合物を含んでいるのです。だから、“適応することを助けるもと”という意味の“アダプトゲン”という名前がつきました」と、マージョリー・ノーラン・コーンさん。コーンさんは、管理栄養士かつスポーツ栄養士。フィラデルフィアを拠点とする栄養士で、栄養と食事のアカデミーのスポーククスマンを務めています。

このような考え方を裏付ける研究もあります。身体のなかでのストレスへの反応の中心となる「視床下部ー下垂体ー副腎」系という仕組みに対し、アダプトゲンが作用することが示されているからです。例えば、大きなストレスのせいでコルチゾールというホルモンが作られすぎたときは、「アダプトゲンが作用してバランスが改善される」と説明されます。

漢方

image via shutterstock

昔から、漢方やアーユルヴェーダ医学で利用されてきたアダプトゲン。でも、そのはたらきについて、科学的でしっかりした証拠が潤沢なわけではありません。アダプトゲンがストレスへの反応をやわらげるという証拠のほとんどは、実験室での研究や動物実験によるもの。ですから、アダプトゲンについては、まだまだ知られていないことが多いのです。

「病気になると多くの場合、炎症が起こります。アダプトゲンは、炎症をやわらげる効果があるとのことですが、実際のところ、アダプトゲンがどのように炎症にはたらきかけるのか、あるいは異なる生理活性化合物の組み合わせや植物の組み合わせによって効果が生じるのか、専門家も十分に分かっていません」とノーラン・コーンさん。

「多くの薬は、それが細胞レベルでどのようなはたらきをするのか、メカニズムがはっきり分かっています。でも、アダプトゲンについては、まだ分かっていないことが多いのです。」

アダプトゲンを含むハーブ、その使い方

植物を原料とするパウダーを、ソーシャルメディアや健康関連のサイトでよく目にするようになりました。それは、アダプトゲンを含むハーブを粉末状にしたもの。それぞれに特徴がありますが、人気のあるものを次からご紹介します。

  1. ウコン
  2. マカの根
  3. 冬虫夏草(ノムシタケ)
  4. オタネニンジン
  5. ロディオラ
  6. ホーリーバジル(トゥルシー)

01. ウコン

ウコン

ウコンには、クルクミンという明るい黄色の化学物質が含まれており、その効果はきちんとした研究によって裏付けられています。「新陳代謝や細胞の機能にはたらきかけ、100以上の分子経路に作用します」とコーンさん。身体全体の炎症を抑える効果もあるそう。抗炎症作用のほか、メタボリック・シンドローム、不安、筋肉痛を抑えるはたらきがあるとの研究もあります。ただし、クルクミンの服用についてのガイドラインはありません

02. マカの根

マカ

マカはペルー原産の根菜。性的欲求を高める、ホルモンバランスを整える、エネルギーを増やすといった効果があるとされています。でも、マカの粉末の効果については、研究によってなかなか確証が得られていないのが現状。マカに含まれる物質としては、ビタミンCや銅、カリウム、鉄、アントシアニンが挙げられます。このうち、アントシアニンは特定の慢性的な病気に効果的と示されてきました。

03. 冬虫夏草(ノムシタケ)

ノムシダケ

健康への関心が高まるなか、マッシュルームコーヒーが人気沸騰中。マッシュルームコーヒーとは、キノコの粉末が入ったブレンドコーヒーのこと。フォー・シグマティック社などによると、免疫やエネルギー、運動能力を高める効果が期待できるそう。さまざまな種類のマッシュルームコーヒーが揃うようになりました。あるパイロット・スタディでは、冬虫夏草(ノムシタケ)をとると運動能力の向上につながる見込みがあるとされました(J Altern Complement Med. 2010;16:585-90.)。ただし、濃度が1000mg程度だったのですが、これはマッシュルームコーヒー1杯に含まれる量よりずっと多い量です。

04. オタネニンジン

ニンジン

オタネニンジンは、性ホルモンのバランスを整え、繁殖力やホルモン機能を高めるために利用されてきました。でも、ノーラン・コーンさんによると、アダプトゲンの研究はまだあまり進んでいないそう。2015年に、精力を増進する食品に関する論文レビューが『Sexual Medicine Reviews』誌に掲載されましたが、紅参(オタネニンジンを加工したもの)の効果については確証があるとは言えないとされました(Sex Med Rev. 2015;3:279-288.)。特に処方薬を飲んでいる場合、それらの食品を毎日とると健康上の問題(頭痛、血圧の問題など)につながるおそれがあるとのこと。

05. ロディオラ

ロディオラ

ロディオラは、寒冷地の植物。根の部分を利用します。「ドーパミンやセロトニンなどの脳内物質が尽き手しまわないよう、バランスを保つはたらきをします」とフォロータンさん。効果については研究中で、なかには疲労回復の効果がみられたとする研究もありますが、はっきりとした結果はまだ出ていません。

06. ホーリーバジル(トゥルシー)

バジル

ホーリーバジルはバジルの仲間。フォロータンさんによると、この癒しのハーブは抗酸化物質が豊富で、炎症をしずめる効果やコルチゾールの量のバランスを保ち、気分を安定させる効果があるとのこと。糖尿病、メタボリック・シンドロームなどの慢性的な病気やストレスは、ホーリーバジルによって改善がみられたという研究結果もあります。いずれも炎症が関わってくる病気。でも、人を対象とした研究はまだ不十分です。

アダプトゲンのサプリメントって飲んだほうがよいの?

薬を飲む女性

image via shutterstock

アダプトゲンを食べ物から食生活に取り入れるのは、簡単だし、おおむね安全です。たとえば、ホーリーバジルティーを飲むとか、鶏肉を料理するときターメリックを調味料に使うとか。でも、サプリメントからとろうとする場合は、少し勉強が必要です。「少しわかりにくい部分があるかもしれません」と、ノーラン・コーンさん。

「適量の服用であれば、アダプトゲンは一般的に安全です。でも、過剰に摂取すると、副作用につながります。副作用はサプリメントによって異なります。」

フォロータンさんは低品質のサプリメントが流通しているという問題にもふれ、品質の悪いサプリメントには鉛などの不純物が混ざっていることがあるので、注意が必要とのこと。

また、薬物としての相互作用はアダプトゲンの種類によって異なることもあり、すべての人にとってよい効果があるとは限りません。アメリカ国立衛生研究所によると、アシュワガンダと呼ばれるハーブは妊娠に悪い影響を及ぼす可能性があるそう。また、高血圧の薬と一緒に飲むと、薬の作用に影響する可能性も。

どんなサプリメントであっても、服用の前には必ずかかりつけの医師に相談したほうがよいでしょう。処方薬を飲んでいるときは、特に注意します。

「おおむねアダプトゲンのサプリメントは、第三者機関が製品の純度と品質を保証しているものを買うようにします」とノーラン・コーンさん。そして、適切に服用すること。アダプトゲンを健康的にとる栄養プランを立てるには、専門家に相談を。

サプリメントやハーブは基本的に、少ない量からはじめてゆっくり服用する量を増やすのがおすすめです。特定の目的がある場合は、なおさらそのようにしましょう」とノーラン・コーンさん。

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Cassie Shortsleeve/We Looked Into Whether It’s Worth Taking Adaptogen Supplements
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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