1. Home
  2. EAT
  3. 二日酔いにほんとに効く? ウコンサプリメントと肝臓ダメージの関係

二日酔いにほんとに効く? ウコンサプリメントと肝臓ダメージの関係

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

4,105

MYLOHAS編集部

ウコン

ウコンなどの植物系サプリメントは、医師の了解がなくても安全にとれると考える人は多いです。さらに、この鮮やかな色でエキゾチックな味のハーブ、ウコンは、専門家もまきこんで健康食品業界で誇大宣伝されてきました。抗炎症作用のおかげなどで、がん、心臓病、アルツハイマー病に効果がある、などといった触れ込みです。

しかし、ウコンは必ずしも安全ではなく、むしろ危険というショッキングな報告書が出ているのです。ある高齢の女性が肝臓に重大な損傷を受けたのが、ウコンをカプセルの形で服用したためかもしれないというのです。

水を飲む女性

image via shutterstock

2018年9月10日に医学誌『BMJ』の症例報告として掲載されたケースによると、71歳の女性は、心臓の健康のためにサプリメント(ほかに20種類の医薬品とサプリメントも)を服用していました。結果として自己免疫性肝炎にかかったのです。自分自身の免疫のために肝細胞が攻撃されてしまい肝炎を起こしたのです。この病気は、進行すると肝硬変を起こし、最終的には肝不全に至ることも。

その女性は、血液検査までにそのサプリを8カ月とっていたのですが、肝臓の酵素レベルが上昇して、自己免疫性肝炎と診断されました。報告書によると、女性はウコンサプリメントをとっていると医師には伝えていませんでした。そのため、何が原因なのかが分からなかったのです

ウコンサプリ

image via shutterstock

ネットで調べた後、女性はウコンが肝臓に問題を起こす可能性があることを知り、摂取をやめたとのこと。医師は女性がサプリメントを服用していたことを知らずに、身体検査が3カ月も続いたのです。

さいわい、酵素レベルは低下。最終的に女性はウコンについて語ったため、原因がサプリメントだったとわかったのです。

検査によって手がかりは見つかったのです。報告の共同著者、アリゾナ大学教授のジャネット・ファンクさんによると、「ウコンのような物質が肝臓のダメージを受けている場所に見られましたが、確実にウコンであると判断できませんでした」と言います。

ズバリ、ウコンって何?

ウコン

image via shutterstock

ウコンは明るい黄金色のスパイスで、南アジアや中東の料理で何百年も使われてきました。ピリッとする味わいを食べ物に与えて、薬効もあります。化合物クルクミンがもたらすのは色あいだけでなく、有名な健康上のさまざまなメリットも。

研究によると、にきび、アルツハイマー病、関節炎、むくみ、がん、糖尿病、ライム病、疼痛や月経前症候群に悩む人をサポートするとのこと。ここで見たように落とし穴もあるのです。でも、食事に振りかけるか、小さじ1杯を足す程度なら健康に問題はないはず。

「ウコンの有効成分のひとつであるクルクミンはウコンスパイスの重さのうち約3%しかないので、クルクミンをたくさんとろうとしたら、ウコンスパイスを大量にとらなければなりません」(ファンクさん)。だから、ウコンをサプリメントで摂取する人も多いのです。

ウコンのサプリメントを摂るべき?

ウコンサプリ

image via shutterstock

サプリメントを捨ててしまう前に、いくつか考えてみましょう。

報告の著者らは、ウコンサプリメントに関係のある35の研究についても検証しています。調査対象のうち、ウコンサプリメントと関係した肝臓の問題があった人は約5%でした。お酒を飲む人や年配の人など、特定の条件を満たしている場合にこのサプリメントを服用すると、問題が発生しやすいようだといいます。今回の報告では、ウコンサプリメント自体は調べることができませんでした(女性が医師に服用を話す前に捨ててしまったためです)。ですから、サプリメントが汚染されている可能性もあります

ファンクさんは、「ウコンサプリメントはスパイス(根)がカプセルに封入されて作られるのですが、スパイス自体が鉛で汚染されている可能性もあるのです。一般的ではありませんが、可能性はあります」と説明しています。女性が服用していた別の薬剤とウコンが反応した可能性もあります。

統合診療科専門医のタスニーム・バティアさんによると、「ウコンはよく知られた抗炎症効果を持ったスパイスで、初めて発表されたもの」と指摘しており、ウコンサプリメントを悪者にするのは早すぎるのではという見方です。

ウコンやその他のハーブサプリメントをとるためのコツ

薬を持つ人

image via shutterstock

バティアさんは、今回の研究を通して、サプリメントは薬のようなものであって、医師の監督下で服用すべきであることを再認識してほしいと求めます。

「サプリメントについて明かさずに、ほったらかしにされることがよくあるのです。サプリメントについて医療機関に伝えて、医師と患者がよく学んで相談し合うことで、孤立してしまうケースは防げるはずです」(バティアさん)

ファンクさんも同意見。「市販のサプリを含めて、医療関係者には何をとっているかを必ず知らせるようにするのです。自然のものだから安全とは限りません。植物から作られた薬も珍しくありませんし、副作用の可能性はあるのです」。

ウコンに限らず、どんなハーブ系サプリメントも慎重にとる必要があります。特に、同時に別の薬品を取っているならなおさら。同時に摂っている薬の代謝を変えてしまう可能性があるためです。

「例えば、セント・ジョーンズ・ワートは経口避妊薬の代謝を早めて、効果をなくしてしまいます」(ファンクさん)。

このほか、多くの植物由来製品は血液凝固を変化させると知られています。血液凝固をおさえる薬をとっていたり、手術を受ける予定があったりするならば注意が必要です。

もっとも、多くの料理に使われているように、スパイスとして適切な量を使う分には、ウコンは見た目も味も楽しめる健康的なスパイスです。カレーなどにお好みの料理にはこれまで通りに使うことができます。

サプリメントはよく知ってから

肌老化にはウコンが効く! インド伝承の「スパイスパック」

春が近づくと気になってくるのが紫外線。肌に負担をかけず毎日のケアができないものかと探していたら、インドの伝統美容法にピッタリなものがありましたよ!使...

https://www.mylohas.net/2013/03/028144post_1610.html

インドネシアの滋養強壮ドリンク「ジャムウ」で夏のからだをケア【My Ubud Life】

インドネシアの伝承医療「ジャムウ」は滋養強壮ドリンクとして日常的にインドネシアの人々に親しまれているもの。夏のコンディショニングケアにぴったりの王道...

https://www.mylohas.net/2017/07/063739my_ubud_life.html

Leah Groth/Turmeric Supplements Were Just Linked to Liver Damage
訳/STELLA MEDIX Ltd.

    specialbunner

    Ranking

    1. 飛行機、新幹線で選んではいけない席とは?

    2. 体の不調や疲労を瞬殺で解決! 簡単メソッド5つ

    3. カリスマトレーナーが教える「腕と腹筋の週末集中トレーニング」

    4. 肩こり・首こり改善にはストレッチ! 最速で柔軟性をアップさせる方法とは

    5. 風邪をひきたくない! 管理栄養士が実践しているおすすめの食べ方

    6. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    7. 机や棚の下にくっつけられる「後づけ引き出し」でスッキリ収納

    8. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    9. 美容好きも注目! 福本敦子さんの「自分を慈しむ」暮らしのヒント3つ

    10. 肩こりで押すべきは上より下! SNSで話題の「10秒ストレッチ」って?

    1. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    2. 肩こりで押すべきは上より下! SNSで話題の「10秒ストレッチ」って?

    3. 風邪の引きはじめ、医師・栄養士がすすんで食べているものは?

    4. カリスマトレーナーが教える「腕と腹筋の週末集中トレーニング」

    5. 栄養士・医師が選ぶ「やせる食材10選」。優秀なフルーツはどれ?

    6. ダイエットのために覚えたい。間食に食べるべきナッツの種類と量の目安は?

    7. 効き目が違う! 下半身が断然引き締まるトレーニングチューブ運動5つ

    8. 風邪をひきたくない! 管理栄養士が実践しているおすすめの食べ方

    9. 飛行機、新幹線で選んではいけない席とは?

    10. 専門家が伝授。すぐわかる! 股関節ゆがみチェック

    1. 風邪の引きはじめ、医師・栄養士がすすんで食べているものは?

    2. 「更年期」を迎えると体や気持ちはどう変わる? 膣がにおうのは正常?

    3. やせやすい体をつくる食事の3大ルール。午前中は何を食べるとベター?

    4. 閉経後女性の乳がん予防に有効な食事とは?

    5. 風邪じゃないのに「のど」がつらい...甲状腺がんを疑うべき6大サイン

    6. 疲労回復の権威が教える「疲れ」のとり方。ほぐすべきは肩より脳!

    7. 1日1万歩は歩き過ぎ? ウォーキングの新常識とは?

    8. 体重を確実に減らすための最適解。おすすめの運動は?

    9. 熱や風邪で動けない! 寝こんだときに食べるとよいもの、悪いもの

    10. 発症率は男性の3倍! 女性が「甲状腺がん」を気をつけるべき理由