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脳の老化を防ぎたい。「ずっと若い人」と「すぐに老ける人」の違いは?

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田邉愛理

毛糸で作った脳とハート

「ずっと若い人」」と「すぐに老ける人」の違いは、どこにあるのでしょうか?

脳科学×アンチエイジングの最前線を紐解く、医師・久賀谷 亮(くがやあきら)先生の著書『脳が老いない世界一シンプルな方法』から、アメリカが熱狂した「脳の若返り」を可能にする新発見や、科学的エビデンスに基づく「脳の老化を防ぐ方法」をご紹介します。

「なぜかずっと若い人」の遺伝子には特徴がある

女性の影

イェール大学で先端脳科学を学び、「脳の老化」について研究を続けてきた久賀谷 亮先生。

現在はロサンゼルスにクリニックを開業し、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、最先端の治療を取り入れた診療に取り組んでいます。

新著『脳が老いない世界一シンプルな方法』は、一風変わったコミック+小説のストーリー仕立て。

いま世界が熱狂する「エイジング研究」の最先端を、祖母の老いと向き合うひとりの女性の目を通してわかりやすく描いています。

主人公・葉月美羽に脳の老化を防ぐメソッドを教えるのは、まるでスター・ウォーズに登場するヨーダのような元教授・スコット。

「レクチャー1 なぜかずっと若い人、すぐに老ける人」で語られるのは、長寿遺伝子「テロメア」と老化の科学です。

脳

「われわれの遺伝子が染色体という容器に入っているのは知っておるな? この染色体の末端のキャップ、この部分の“長さ”こそが、じつは細胞の寿命や老化を左右しているんじゃよ。この末端の構造はテロメアと呼ばれている。」

(『脳が老いない世界一シンプルな方法』66ページより引用)

細胞分裂を繰り返すごとに短くなっていくテロメアは、なんと35歳では新生児のおよそ4分の3ほどに減り、65歳では半分ほどにまで短くなるのだそう。

2009年、このテロメアを伸長する酵素「テロメラーゼ」を発見したブラックバーン博士らがノーベル生理学・医学賞を受賞し、一躍全米で「老化研究」が注目を集めるようになりました。

元教授・スコットの言葉として紹介されてはいますが、本書に登場する知見はすべてアカデミックな研究の裏付けがあるものばかり

実際に人の容姿とテロメアの長さは関連しており、若く見える人ほどテロメアが長い傾向にあるそう。

テロメアの長さは医療機関での血液検査で簡単に調べることができるようですが、知るのがちょっと怖いような気もします。

記憶力がよい人と悪い人の違い

データやアイデアを頭の中に入れる

ところで20代のころに比べると、集中力や記憶力が落ちたという自覚はあるでしょうか。スコットによると、この現象も脳細胞のテロメアが関係しているのだそう。

「テロメア短縮は、脳細胞の老化ともダイレクトにつながっておる。テロメアが長い人は、記憶力も良好だったという報告もあるぞ。脳細胞のテロメアを維持できていれば、たとえ年齢を重ねても、冴えた脳を維持できるんじゃ」

(『脳が老いない世界一シンプルな方法』72ページより引用)

本書でスコットは、脳が老いる原因のひとつとして、脳にたまる老廃物(アミロイドβとタウ)の存在を解説しています。

脳の老廃物を除去するためには、「深い休息」を正しくとることが必要。そのための世界一シンプルな方法として提示されるのが、科学的なエビデンスに基づく独自の瞑想法です。

脳の老化を防ぐ「マインドフルネス呼吸法」

山と鳥と女性のシルエットと、日没の空と二重露光写真

驚くべきことに、瞑想はテロメアに好影響を及ぼします

3週間の瞑想継続でテロメアが長くなったという報告や、マインドフルネスを3か月継続した結果、テロメラーゼの活性が17%も上昇したというデータがあるとのこと。

本書で「基本」として紹介されるのは「マインドフルネス呼吸法」。ゆったりと椅子に座り、呼吸に注意を向けていく方法です。

毎日10分ほど続けるだけで、脳の疲労を取り除き、脳のアンチエイジングにつながるといいます。「瞑想」のメリットはあちこちで耳にしますが、脳の老化防止まで期待できるとは。

本書では「マインドフルネス呼吸法」と一緒に行うことでより効果が高まる瞑想法や、脳のトレーニングなども紹介されています。

避けられない「老い」と正しく向き合うために、さまざまな示唆を与えてくれる一冊です。

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脳が老いない世界一シンプルな方法

image via shutterstock

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