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「冬だから太る」は本当? 3トン分を減量させた肥満外来ドクターに聞きました

賢くやせる方法 ー効率よくヘルシーにー

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佐々木彩子

雪だるま

30年間で3万人の肥満治療をおこない、減量させた総重量は3トンという肥満外来専門医の左藤桂子先生に、あらゆるダイエットの疑問をぶつける短期連載。

最終回は、季節や時間帯と太りやすさの関係体質に関する疑問をひも解きます。

冬に向けて太りやすいと感じている人は、その原因が判明。また、生まれ持った体質を変えることができるのかについても教えてもらいました。なぜダイエットが必要なのか? を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

「冬は脂肪を溜めるから太りやすい」はウソ!

体重計にのるサンタクロース

左藤先生いわく、「寒いと脂肪を溜めるというイメージが先行しているだけでは」とのこと。

残念ながら、冬に太るのは仕方ないと諦めているのは、自分に都合よく言い訳しているだけなのかもしれません。

「筋肉は暑さにも寒さにも強いですし、ダイエットに季節は関係なし。逆にビールの飲み過ぎで夏に太る人もいます。

カロリーを余分に摂らない限り脂肪にはならないので、おそらく寒くてあまり動かなくなることにプラスして、イベントでごちそうを食べる機会が増えることが冬に太りやすい原因では」(左藤先生)

冬眠する動物がごとく、寒いと本能的に脂肪を蓄えるという考えは大きな間違い。

第3回でご紹介したように、日頃からこまめに動く習慣をつけて、冬はとくに食べ過ぎないよう意識することが重要のようです。

夜18時以降に食べると太りやすい? 解決策は?

ハンバーガーを食べる女性

よく聞く“18時以降は太る”問題。なぜ20時でも22時でもないのか疑問でしたが、その理由は私たちの遺伝子にあると左藤先生はいいます。

「人には体内時計のリズムで“脂肪を溜め込む時間帯”というのがあり、その時計遺伝子を『BMAL1(ビーマルワン)』といいます。このBMAL1は夜暗くなると活発になるので、大体18時くらいに増え始め、夜中の2時位にピークに。

だから、朝しっかり食べて夕食を軽めにすると痩せやすいということなのですが、働いていたら18時以降に食べないというのはムリな話。

寝る前3時間は食べるのを控えると心がけておくといいですよ」(左藤先生)

天秤にかけた、ジャンクフードとヘルシーフード

とはいえ、残業して帰ったらお腹はぺこぺこ、食べたらもう夜中……という場合もありますよね。

そんなときは我慢するとストレスになったり翌日のドカ食いにつながるので、「白砂糖やお菓子は避けて、たんぱく質を摂るのがおすすめ」とのこと。

すでに夕食が用意されていたら、おかずと汁物程度にしておきましょう。

恋をすると女性ホルモンが出て痩せる?

ピクニックをするカップル

左藤先生いわく、恋愛で女性ホルモンが活性化されるということはないそう。ですが、好みの男性と一緒にいると女性は食べる量が減るという実験結果があります。

「男性と女性が同じ部屋で待たされ、“好きなだけ食べていいよ”とお菓子が置いてあった場合、男性は気にせず食べるのですが、女性はその男性が好みのタイプだった場合、お菓子に手をつけないという心理学の実験があるんです。

この行動パターンから、女性は好みの男性がそばにいると食欲よりも、“どう見られたいか”が優先されるということがわかります。おそらく、恋愛をするとキレイになりたいという気持ちが勝って、自然と痩せるための行動をしているのではないでしょうか」(左藤先生)

大事なのは、キレイになりたいという気持ちのようです。

生まれつきぽっちゃり。体質は変えられる?

ダイエット中の女性

ダイエットに悩む人がいる一方で、食べても太れないという人もいます。一見羨ましいように思いますが、「氷河期に入って食べるものがなくなったら生き残るのは、ぽっちゃり体型の人」と左藤先生。

カロリーやたんぱく質の代謝は、遺伝子的にある程度決まっています。生まれつきひょろっとしていたりぽっちゃりしているなら、遺伝によるものが大きいので、無理に変えようとするのは大変

ですが、自分のなかのベストを目指せば、健康的で美しいカラダにはなれるはず。何キロ痩せるかではなく、自分に似合うおしゃれができたり、毎日健康なカラダでいられることが本当に大事なことではないでしょうか」(左藤先生)

両親を見れば、自分がどういう体質なのかはわかるはず。そう考えると、痩せ方や目標とする体型もみんな一律になるはずがありません。

体重計

痩せることだけにとらわれずに、健康でいようと心がけることで美しくいられる」という左藤先生の言葉が示すように、キレイの基準も人それぞれ。

大事なのは噂やイメージに惑わされず、正しい知識を持って自分らしい美しさを探求することかもしれません。

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左藤桂子先生

左藤桂子(さとう・けいこ)先生
さとうヘルスクリニック院長、佐藤桂子ヘルスプロモーション研究所所長、30年で3万人の肥満治療をした肥満外来の専門医。多くの症例を診るなかで、糖尿病となる前に体重オーバーの時期があることに気づき、体重コントロールの重要性を指導。メタボリック症候群の概念を確立させた医師のひとりでもある。著書に『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(経済界)など。佐藤桂子ヘルスプロモーション研究所

取材・文/佐々木彩子、企画・構成/寺田佳織(マイロハス編集部)、image via shutterstock

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