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「肌に悩む女性を笑顔にしたい」ー思いを込めて研究者が向き合うスキンケア

女性たちが「美しくありたい」と願う気持ちはいつの世も変わらず、市場は数えきれないほどの美容アイテムであふれかえっています。その陰には日々進化を続ける中で、製品開発にいそしむ研究者の姿があります。

今回ご紹介するのは「製薬会社だからこそ、できることがある」という思いで、スキンケア医薬品の研究と製品開発に取り組む一人の女性。これほどまでに仕事やユーザーに誠実に向きあえるものかと、同じ働く女性としてお話に聞き入ってしまいました。

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訪ねたのは、大阪にある小林製薬株式会社の研究所。小林製薬といえば、暮らしを快適にする生活用品や医薬品で親しまれていますよね。ここで「スキンケア医薬品」の研究や製品開発に携わっているのが中嶋安弓さんです。

中嶋さんが「人をきれいにする製品を作りたい」と決意したのは高校2年生。大学・大学院を経て化粧品メーカーに就職し、基礎化粧品の研究と開発に従事。その後2013年に小林製薬に入社し、現在まで一途に医薬品「Saiki(さいき)」の研究を続けています。

治療の可能性を広げた「ヘパリン類似物質」

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image via Shutterstock

「Saiki」の研究をするなかで、中嶋さんが出会ったのが「ヘパリン類似物質」という有効成分です。乾皮症や手指の荒れ、手足のひび・あかぎれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症など多くの効能があります。

そんなヘパリン類似物質の優れた効能に着目し、小林製薬は2011年に傷あとややけどあとを治療する傷あと改善薬「アットノン」を発売。そして2015年に中嶋さんが担当する、顔にも使える乾燥荒れ肌治療薬「Saiki」を発売しました。

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「私たちは、医療の現場や市販薬でカラダの乾燥を治療するために使われてきたヘパリン類似物質を、顔の乾燥を治すために使えないかと考えました。そうして約3年半もの時間をかけてできあがったのが、顔の乾燥荒れ肌治療薬『Saiki』です」(中嶋さん)

医薬品の力で乾燥肌を治療する

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一般的な化粧品でケアできるのは、表皮の角質層まで。しかし医薬品である「Saiki」に含まれているヘパリン類似物質により、「血行促進」「保湿・保水」「抗炎症作用」という3つの働きがあり、角質層よりさらに奥の「基底層」に働きかけることで、表皮全体を整えます。


「肌細胞が元気でない状態で生まれると、そのまま育ってしまい、保湿力の足りない肌になってしまいます。ケア次第でみずみずしさはもちろん取り戻せます。

しかし美しい肌・健康な肌になるためには生まれたときから肌細胞が健康であることがベストです。その肌細胞が生まれる部分が基底層であり、そこにヘパリン類似物質が働きかけることで健康な肌細胞が生まれることにつながります。

健康な肌細胞で満たされた肌は、しっかりと水分を保つことはもちろん、本来人が持っている潤いを保つ力も高めることができ、その結果、肌の奥底から潤いに満ちた肌を実感することができます」(中嶋さん)

「悩める女性のもとに製品を届けたい」

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「Saiki」の開発にあたり、こだわったのが「効果と使用感の両立」です。


「医薬品だからといって、においやテクスチャーは苦手だけど効果があるからがまんして使う、ということが開発者として納得できませんでした。肌の悩みに向きあう女性がリラックスして、お手入れすることを楽しめるような使用感を目指しました」(中嶋さん)

化粧品開発の経験がある中嶋さんの腕の見せ所かと思いきや、「医薬品は化粧品より使える材料が限定されるため、心地よく肌に使える使用感に近づけるのがとても難しかった」と中嶋さん。一方で「製薬会社だからこそ、できることがある」という思いを強くしたそうです。


「本当はもっと外に出たり人に会ったりしたいのに、肌荒れのせいで後ろ向きになってしまっている方がたくさんいらっしゃいます。医薬品である『Saiki』は肌を治療し、悩み解決へと導きます。それが何よりうれしいんです。そのような方に製品を届けたいという思いが研究の原動力になっています」(中嶋さん)

製薬会社が提案する医薬品は“効果”があることはもちろん、使用感へのこだわりは、女性が顔につけるものならなおさらです。


「製薬会社の製品である以上、確かな品質と効果を持つ製品を市場に送り出すことは私たちの義務だと思っています。ユーザー様の信頼や期待に応え、毎日安心して使っていただける製品をお届けしたい。それは製薬会社にしかできないことだからです」(中嶋さん)

そんな思いで日々研究に取り組んでいることを知ると、ひとりのユーザーとして熱いものが込み上げてきます。

高校生のときに決めた「製品を通して人をきれいにしたい」という目標を叶えたいま、「多くの悩みに寄り添い、暮らしに溶け込む意義あるものを作りたい」という思いを強くする中嶋さん。ヘパリン類似物質の研究もますます進み、新たな試みの種を育てているところだそうです。

有効成分「ヘパリン類似物質」と使い心地の両方にこだわったスキンケア医薬品

小林製薬の「スキンケア医薬品」とは、肌あれや傷あと、背中や腕のブツブツといった女性があきらめてしまいがちな肌の悩みを解決するために開発されたアイテムたちのこと。製薬会社ならではの有効成分がそれぞれのアイテムに含まれているのが特長です。

乾燥荒れ肌治療薬Saiki(さいき)

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左からさいきa(第2類医薬品)ローションタイプ、さいきn(第2類医薬品)乳液タイプ、さいきc(第2類医薬品)クリームタイプ (第2類医薬品)

薬局やドラッグストアでも気軽に購入できるのが乾燥肌荒れ治療薬「Saiki(さいき)」です。ローション、乳液、クリームがラインナップし、それぞれにヘパリン類似物質が0.3%配合されています。効果はもちろん、リラックスした気持ちでお手入れができるよう、使用感にもこだわっています。

無香料、無着色、弱酸性、パラベンフリー、アルコール(エタノール)フリー、非ステロイドで、敏感な肌にも低刺激なやさしい処方でありながら、乾燥荒れ肌を効果的に治していきます。

傷あと改善薬アットノン

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左からアットノンEX(第2類医薬品)、アットノンcEX(第2類医薬品)

赤く盛り上がった傷あとややけどあと、かきむしりあとをケアするのが傷あと改善薬「アットノン」。ヘパリン類似物質などの有効成分が血流を改善して、皮ふの新陳代謝を促し、傷あとを目立たなくします。1~2年前にできた傷あともケアできるのは、気になるけどあきらめていたという女性には朗報。継続的に使用することで、肌が生まれ変わる新陳代謝の周期にあわせてじっくりと作用します。

サラッとしてベタつかない透明ジェルタイプと、しっとりとしながらも白くならず、肌に優しい処方でお子様にも使えるクリームタイプがラインナップしているので、好みのテクスチャーが選べます。

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Saikiシリーズ、キュアシリーズ、アットノンシリーズ

多くの効能を持ち、さまざまな角度から肌の悩みを解決してくれる有効成分「ヘパリン類似物質」。小林製薬のスキンケア医薬品で、このヘパリン類似物質が配合されたブランドは「Saiki」「アットノン」のふたつです。

見て見ぬふりをしていた自分の肌ときちんと向きあい、女性たちがあきらめないために。小林製薬のスキンケア医薬品の向こうには、悩みを抱える女性たちの笑顔をあきらめない研究者の存在がありました。有効成分と使い心地の両方にこだわり、今日も製品の可能性を探って研究を続けています。


中嶋安弓(なかしま・あゆみ)さん
大学院修士課程修了後、化粧品メーカー勤務を経て、2013年より小林製薬株式会社に勤務。ヘルスケア事業部 研究開発部 洋薬開発グループに所属し、2016年より主任。「Saiki(さいき)」の研究・商品開発を中心に、研究対象である有効成分の周知活動などの幅広い業務に携わっている。

小林製薬 スキンケア医薬品

写真/松浦未希(人物)、内山めぐみ(商品)