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パリに2万羽の折り鶴。乳がん検査の大切さを知らせるピンク色

1909年マリー・キュリーによって創設されたフランス、パリのキュリー研究所は、がん遺伝子や癌治療の研究に力を入れる機関です。

乳がんに関する啓蒙を目的とした国際キャンペーン「ピンク・オクトーバー」のために、今年、キュリー研究所が企画したのは、「万羽鶴」。

キュリー研究所の「万羽鶴」

©Jérôme Brebion / Institut Curie

乳がんの遺伝リスクを広く知らしめるキャンペーン

同研究所によれば、乳がんのうち約5%は、遺伝によるものと考えられています。癌リスクを高める恐れのある遺伝子のうち、3つBRCA1、BRCA2、PALB2はすでに特定されましたが、それ以外にもまだ特定されていない遺伝子があると考えられています。

具体的に言えば、キュリー研究所が見積もる遺伝子的にがんリスクの高いフランス人の数は、12万人。この数字を見れば、早い時期での遺伝子検査と、それによる適切な定期的チェックの重要さがわかります。

ピンク・オクトーバーで、これらの知識を正しく広めるキャンペーンを行うにあたり、キュリー研究所が選んだのが、日本の祈りと長寿のシンボル=折り鶴というわけです。

ピンクと白の鶴に埋もれるキュリー研究所

キュリー研究所の2万羽の折り鶴

©Jérôme Brebion / Institut Curie

10月を前に、ハイリスク患者や経験者はピンクの鶴を、家族や友人にがん患者がいたり、キャンペーンをサポートしたい人は白い鶴を同研究所に送るよう呼び掛けた4か月間。

その結果、なんと目標の「万羽鶴」の2倍、2万羽の折り鶴が集まったというのですから驚きです。集まった鶴は、大小のモービルに変身し、今月いっぱいキュリー研究所とその附属病院2か所を彩っています。

日本の伝統文化が、こういったポジティブな運動に採用されるのを見るのは、やはり嬉しいものです。

折り紙ブームの到来からすでに久しいフランスとはいえ、折り鶴は、フランス人にとっては難度の高い折り方。それにもかかわらず、これだけの折り鶴が集まったことは感動的ですらあります。

これを機会に、日本でも遺伝による乳がんハイリスクへの関心が増えれば、嬉しいことです。

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Institut Curie +

冠ゆき

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