ダイエットを挫折する理由のひとつは、カロリーを控えても体重が落ちなくなる「停滞期」。しかしこの現象は、医学的にいうと停滞ではなく適応現象だとダイエット専門外来「渋谷DSクリニック」院長の林博之先生は話します。
「モデルの方に多いのですが、痩せるために摂取カロリーを落としすぎると、基礎代謝が下がって“冷たい体”になってしまいます。つまり、それ以上食べなくなると死んでしまうので、恒常性をキープするために基礎代謝がストップしてしまうのです。こうなるとストレスもかかりますし、体重も変化しなくなります」(林先生)
停滞期を解消する事例としては、1度に4000㎉も食べる「チートデー」を作るという方法もあるそう。
「こうすると体がびっくりして基礎代謝が上がり、痩せやすくなるんです。医師の判断が必要な荒療治ですが、やみくもに食事制限しても痩せられないということは心にとめていただきたいと思います」
無理な糖質制限など、急激に体重を落とすダイエットは禁物。必ずリバウンドし、リバウンドするほど痩せにくい体質になるのです。
「ダイエットは半年~1年、ときには2年、3年と持続していくべきもの。途中で1~2kg体重が増えたとしても、最終的に“痩せ体質”になれたらそれでいいのです。ちまたのダイエットは、急激に体重を落とすことに主眼をおきすぎていると感じます」(林先生)
女性は50歳前後になると更年期を迎え、女性ホルモンが変動して余計に痩せづらくなります。「30代~40代でダイエットをするならば、『ダイエットはこれで最後』という気持ちで適正に体重を落としてほしい」と林先生。無理のないプランを立て、それを持続できる習慣を身につけることがダイエット成功のコツといえそうです。
お話を伺ったのは、林博之先生
渋谷DSクリニック院長。医学的根拠のないダイエットに危機感を感じ、健康を損なわないダイエットを提唱。「リバウンドなく体型を維持してこそ、ダイエットは成功」を基本理念とし、老若男女問わず一人ひとりに合った効果的かつ効率的なダイエットの指導を行っている。
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