きっと多くの人がハンバーガー屋さんで飲んだことのある「シェイク」。
甘くねっとりとした濃厚な口あたりは、ドリンクではなく“スイーツ”と呼びたくなる幸福感。わたしは子どもの頃から、いまでも、シェイクが大好きなんです。
今回は、身近な材料ですぐに作れるVeganシェイクをご紹介します。 スムージーではなく、あくまで“シェイク”と呼びたい、濃厚な飲みごたえをどうぞ。
ねっとりの秘密「冷凍バナナ」
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Veganシェイクのベースの材料としておすすめしたいのがスムージーの定番、バナナ。バナナはバナナでも、「冷凍バナナ」です。
収穫された後も追熟するバナナは、皮にシュガースポット(黒い斑点)が出たころが、最も甘みが強くなると言われています。完熟バナナの皮をむき、霜がつかないようラップでぴったり包んで冷凍庫へ。
カチコチに凍ったままのバナナをミキサーにかけると、生のバナナとは異なる“シェイク”に相応しいねっとり感がうまれるのです。
パプリカ&マンゴー×ブルーベリー&バナナのVeganシェイク
見るだけで元気が出る黄色と、おしゃれなグレイッシュパープルを層にした“Veganシェイク”です。黄色パプリカはおどろくほど鮮やかな色がでます。
<材料> 1人分
(イエローシェイク)
- 黄パプリカ 80g
- 冷凍マンゴー 70g
- 氷 50g
(パープルシェイク)
- 豆乳 60g
- 冷凍バナナ 140g
- 冷凍ブルーベリー 60g
- 飾りつけ用バナナ 1/2本
<作り方>
- パープルシェイクの材料をミキサーにかけてなめらかにしたらグラスに注ぐ。
- 薄切りのバナナをグラスに貼り付けるようにして入れたら、イエローシェイクの材料をミキサーにかけ、上から注ぐ。
アボカドとチョコレートのVeganシェイク
冷凍バナナともうひとつ、濃厚Veganシェイクをつくるのに適しているのが「アボカド」。濃厚ななかにさわやかな酸味があり、クセになります。
<材料> 1人分
- アボカド 80g
- 冷凍バナナ 150g
- 豆乳 30g
- 溶かしたビターチョコレート(乳不使用) 30g
<作り方>
- チョコレートは湯煎で溶かしておく。
- 材料をすべてミキサーに入れ、なめらかにする。
- グラスに盛り付け、アボカドを少量飾る。
グリーン×甘酒のVeganシェイク
フレッシュな野菜でつくるさっぱりシェイクと、ほのかに発酵の香りがただよう濃厚な甘酒シェイクの魅力的な出会い。シックな秋色カラーの二層に、気分も上がります。
<材料> 1人分
(緑のシェイク)
- 冷凍バナナ 80g
- ほうれん草 70g(生のままでOK。なければ小松菜でも! )
- 氷 80個
(甘酒バナナシェイク)
- 冷凍バナナ 80g
- 甘酒 40g
- 豆乳 40g
<作り方>
- 甘酒シェイクの材料をミキサーにかけてなめらかにし、グラスに注ぐ。
- 緑のシェイクの材料をミキサーにかけてなめらかにし、1の上に静かに注ぐ。
いかがでしょうか。身近な野菜や果物で、見た目も味もおいしいシェイク! 牛乳や卵はつかわいないVeganだから野菜や豆乳の味が引き立つのが特徴。 ゆっくり飲めばお腹いっぱいになるので軽食代わりにもおすすめです。
次回は、簡単につくれて華やかなVeganフレンチデリのレシピを公開します。お楽しみに!
Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。 動物性のものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。 本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っています。
大皿彩子 Saiko Ohsara
Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂代表、“おいしい企画”専門のフードプランナー。Veganカフェ「Alaska zwei」の運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp