夏バテは残暑が厳しい頃にもなりやすいと言われています。まず気を付けたいのは、健康を支える食事。日本の伝統食として愛され続けている「納豆」を使った、栄養たっぷりの納豆料理はいかがでしょうか?
悪い細菌の増殖も抑制する
総コレステロールを下げると言われている「大豆レシチン」や、抗酸化作用が期待できる「大豆サポニン」、血栓症予防が期待できる「ナットウキナーゼ」など、健康作用が期待される成分がたくさん含まれている納豆。
倉敷芸術科学大学 名誉教授の須見洋行先生によると、「O-157」といった体に悪い菌の増殖を抑制する力もあるのだとか。「O-157」に限らず、さまざまな食中毒を引き起こす他の細菌に対しても同様に力を発揮すると見込まれているのです。
納豆は発酵食品なので、夏バテで崩れがちな腸内バランスを整える働きも期待できます。 とはいえ、納豆をそのまま食べるだけでは飽きてしまいそう。
管理栄養士・浅野まみこ先生による「納豆レシピ」は、ひと味違った仕上がりに。レシピでは、栄養面・健康作用に特徴のある「S-903 納豆菌」入りの納豆を活用しています。
肌ケアも期待できる、トマト納豆の和風カッペリーニ風
<材料(2人分)>
- S-903納豆菌入り納豆 2パック
- トマト(小サイズ) 2個
- しそ 3枚
- そうめん 2束
- ☆エクストラバージンオリーブオイル 大さじ2
- ☆塩 ひとつまみ
- ☆レモン 大さじ3
<作り方>
- トマトは、沸騰した湯にくぐらせ、皮をむく。
- ボウルに☆を合わせ、6等分にしたトマトを加え、冷やしておく。
- そうめんを表示より30秒少なめに茹で、しっかりと冷やし、水をきる。
- 2に3のそうめんを合わせ、器に盛り付ける。添付のたれを加え、軽く混ぜた納豆をのせ、針切りにしたシソを添える。
<ポイント>
美白効果が期待されるトマトのリコピン、抗酸化作用が期待されるレモンのビタミンC、しそのβカロテンが合わさったレシピです。
低下気味の食欲を刺激してくれるのが、レモンの酸味やしその香り。納豆+食物繊維で腸内環境を整え、免疫力を高めることで夏バテ防止をサポートします。
疲労回復には、豚しゃぶの納豆つけだれ
<材料(2人分)>
- S-903納豆菌入り納豆 1パック
- 豚ロース薄切り 150g
- 豆苗 1/2パック
- きゅうり 1/4本
- プチトマト 1個
- パプリカ(赤)1/4個 お好みで
- ☆味噌 大さじ2
- ☆ごま油 大さじ2
- ☆砂糖 小さじ2
- ☆すりごま 大さじ1と1/2
- ☆黒胡椒 小さじ1/2
- ☆めんつゆ(濃縮) 小さじ2
- ☆マヨネーズ 小さじ2
- ☆酢 大さじ2
- ☆生姜(すりおろし) 1かけ
- ☆にんにく(すりおろし) 1かけ
<作り方>
- ラップをかけたまな板の上で、納豆を粗めに刻み、☆と合わせる。
- 豆苗は、3cm幅に切り、きゅうりはスライス、パプリカは縦に1cm幅に切る。
- 熱湯に酒大さじ1(分量外)を加え、豚肉を茹でる。
- 皿に2、3を盛り付け、1のたれを小鉢に入れる。たれをつけながら、食べる。
<ポイント>
体がだるいと思ったら、それは代謝に必要なビタミンB1が不足しているからかもしれません。そんなときには、ビタミンB1が多く含まれる豚肉を使ったレシピがおすすめ。
豆苗、パプリカなどの野菜は抗酸化ビタミンをはじめ、むくみを改善するカリウム、腸内環境を整える食物繊維が豊富。そこにビタミンEが豊富なごまも加わりました。
生活習慣病が気になったら作りたい、納豆しらすゴーヤ和え
<材料(2人分)>
- S-903 納豆菌入り納豆 1パック
- ゴーヤ 1/2本
- しらす干し 大さじ2
- 赤玉ねぎ 1/4個
- 鰹節 ひとつかみ
- ☆ポン酢 大さじ2
- ☆エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1
<作り方>
- ゴーヤ、赤玉ねぎは、スライスし、水にさらしておく。
- ボウルに、1、しらす干し、添付のたれを混ぜたもの、☆を加え合わせ、最後に鰹節をさっとあえる。
<ポイント>
ゴーヤの苦味成分であるモモルデシンは、胃腸を刺激し、消化液の分泌を促します。生活習慣病改善もサポート。納豆と合わせることで、苦味は抑えることができます。
しらすにはカルシウムだけでなく、体内のコレステロール値を調整すると言われるDHAとEPAも含まれています。生活習慣病が気になったら作りたいレシピです。
栄養も豊富で、食中毒対策も期待できる「納豆」。上手に活用して、残暑をおいしく乗り切りたいと思います。