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夏を乗りきるために覚えておきたい「漢方」の3つの教え

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田邉愛理

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「漢方」というと難しそうで、生半可な知識では実践できないと思いがち。そんな誤解を優しく取り払ってくれるのが、漢方相談専門店「薬日本堂」が監修した書籍『女性のための漢方レッスン』です。

女性がとるべき食材や、夏の疲れを秋に持ち越さない方法など、いますぐ取り入れられる“漢方生活”のTIPSをご紹介します。

1.女性は「黒い食材」を意識して

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西洋医学とは違い、漢方は“病を治す”というよりは、“病を未然に防ぐ”ためのメソッドです。漢方では、

気…生きる力のもとになるエネルギー
血…全身に栄養を送る血液
水…全身にうるおいを与える液体

この3つのバランスが崩れることで、さまざまな不調が起こると考えます。たとえば「気」が不足したなら、ゆっくりカラダを休めて「気」を補うものを食べ、朝日を浴びて「陽の気」をチャージする。「水」のめぐりが悪いときは運動して汗を流し、利尿作用のある食材を摂るなど、暮らしのなかで適切に、症状や体調にあわせた対処をすることが大切。これを「養生」といい、「養生」によって心身をバランスよく整えることが漢方の大きな目的なのです。

「養生」にはさまざまな手段がありますが、女性はとくに、五臓のうち血を貯蔵する「肝」を意識して養生するとよいとのこと。

肝は精神的なストレスに弱いので、まず悩みをため込まないこと。そして、肝の母である『腎』のはたらきを補うために、黒ごまやひじきなどの黒い食材を意識してとりましょう。クコの実も、肝や腎によいおすすめの食材です。

(『女性のための漢方レッスン』27ページより引用)

血のめぐりを悪くする「冷え」も女性の大敵。下半身を冷えから守り、「肝」の養生を心がけることで、月経に関係した不調にも効果が期待できるといいます。

2.夏をアクティブに過ごすべき

食生活だけでなく、自然と調和して過ごすことも「養生」のかなめです。春、夏、秋、冬、それぞれに適した暮らし方をすることで、肉体疲労や病気など、さまざまなトラブルを防ぐことができます。

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たとえば夏。連日の猛暑で疲労もピーク、休みの日は家でダラダラしてしまう……という人も多いかもしれません。しかし、「陽の気」が1年でいちばん強くなり、人間の新陳代謝も活発になる夏は、本当はダラダラせずアクティブに活動するのがよいのだそう。

熱をどんどん発散させるよう、暑さに負けず活動することが大切です。(中略)陽の気がいっぱいのこの季節は、楽しく過ごすことが望ましいと漢方では考えます。気持ちを外に向け、体を動かし、怒ったり、あせったりしないようにしましょう。夏に熱をうまく発散させないと、熱が体にこもります。こもった熱は、動悸や不眠を引き起こし、秋にはせきが出やすくなり、冬にも体調をくずしがちになってしまうと考えられています。

(『女性のための漢方レッスン』32ページより引用)

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蒸し暑い日本の夏は、暑さだけでなく湿気も体調を崩す原因になります。余分な湿気が悪影響を与えるのは、五臓のうちの「脾(ひ)」。消化吸収の働きを悪くさせ、おなかが張ったり、食欲がなくなったりしてしまうとのこと。こんなときは、「脾」を助けるとうもろこし、じゃがいも、かぼちゃ、枝豆、とうふなどの食材がおすすめです。

また、夏は辛いものが食べたくなりますが、脂っこいものや刺激物は、弱った胃腸にはNG。消化のよいおかゆなら、胃腸にやさしく水分も一緒にとることができます。エネルギーを貯蔵する「腎」を回復させるという「クコの実入りおかゆ」など、いかにも栄養満点な食養生レシピもいろいろ紹介されていて、すぐに試してみたくなりました。

3.「養生茶」で夏疲れを手軽にケア

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夏の不調を感じたときは、手軽にお茶で漢方を取り入れてみるのもいいアイデアです。

(『女性のための漢方レッスン』33ページより)

むくみからくるだるさには「南蛮毛茶、はとむぎ茶」。「南蛮毛(なんばんげ)」とは耳慣れない言葉ですが、トウモロコシのヒゲのこと。利尿作用があり、腎機能の改善に力を発揮します。むくみだけでなく便秘や高血圧、動脈硬化の予防にも。定番のはとむぎ茶は栄養分が豊富で、胃腸や肌を整える効果があります。

カラダの冷えには「ジンジャーティー」。カラダを温めてくれるジンジャーティーには、湿気をとる効果もあるとのこと。冷房で冷えたときや、急に気温が下がり、疲れがどっと出てしまったときなどにもよさそうですね。

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『女性のための漢方レッスン』

「心とカラダによいこと」を考え、自然なかたちで実践できたら、それは立派な“漢方生活”。意識して取り入れるだけで、毎日の暮らしがもっと心地よく、健康的になっていく気がします。

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