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扇子と香りで手に入れる、新しい「涼」の取り方

暑い夏。朝、駅へ向かうだけですでにヘトヘト。刺すような太陽の光から逃げるように、みんながホームの日陰へ避難し、ハンカチで汗をおさえたりして電車の到着を待っています。

そんななか、ひと際目を引いたのが扇子を優雅に揺らす女性の姿でした。やわらかな生成りの麻の扇子からは、爽やかな風とともに、心地よい香りまで漂うよう。風を感じなくとも周りの人まで涼しげな気分にさせてくれる「扇子」の魅力について、あらためて知りたくなりました。

世界中で親しまれる「扇子」のルーツは日本にあり

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「宗教や文化、芸術に至るまで、日本はあらゆるものを中国から学んできましたが、『扇子(せんす)』は日本で生まれて中国へと渡った稀有な存在です。
よく映画でヨーロッパの貴婦人たちが装飾の凝った扇子を手にするシーンを見かけますが、それは中国からスペインを経て、フランスなどのヨーロッパに広まったもので、ルーツは日本にあるのです。誇らしいですよね」

そう語るのは、和文化研究家の三浦康子さんです。もともと中国から伝わっていた「団扇(うちわ)」を日本人がアレンジしたのが「扇子」誕生の経緯。

奈良時代〜平安初期、当時はまだ貴重だった紙の代わりに「木簡(もっかん)」と呼ばれる薄く削った檜の薄皮を記録に用いていました。これを閉じ合わせた「檜扇(ひおうぎ)」は、宮中の男性にとってなくてはならないものとなりました。

やがて、扇面に色や絵を施したものが身分の高い女性たちに広まり、顔を隠す道具として用いられたとか。


「平安中期には扇骨を持つ紙製の『蝙蝠扇(かわほりせん)』が作られ、風を起こすといった実用的な機能を持ち始めます。貴重な紙を使った扇子は高貴な人のステータスシンボルとなり、和歌や文(ふみ)を書いて贈る“コミュニケーション”の手段としても使われるようになったのです」(三浦さん)

こういった歴史を聞くと、扇子をあおぐという所作が雅やかな雰囲気を感じさせることに合点がいきますね。

平安時代からあった、香りを使い分けるテクニック

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扇面の色や柄といった装飾だけでなく、女性たちは「香り」にもこだわりました。飛鳥時代、仏教とともに供物として中国から伝来したのが香りです。

奈良時代までは宗教儀式として用いられましたが、平安時代になると貴族たちがたしなんだのが「薫物(たきもの)」。女性たちは部屋や衣類、小物に香りを移す「空薫物(そらたきもの)」を楽しむようになります。もちろん、扇子にも香りを焚きしめました


「自分の好きな香りを用いるだけでなく、気持ちを上げたり落ち着かせたりといったことにも用いられていたようです
平安時代の女性たちにとって、扇子は自己表現とコミュニケーションのツールでした。それが扇子の誕生から約1,200年が経った今でも変わらないということが感慨深いですね。扇子と香りという淑女のマナーを、現代女性も使わない手はないと思います」(三浦さん)

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さらに興味深いのが、当時の女性にとって最大の関心事である「恋愛」に効果的に使われていたこと。和歌や文にしたためた言葉だけでなく、扇子につける香りにも心情を託し、相手もそれを読み取るというやり取りがあったそうです。源氏物語や宇治拾遺物語に何度も登場するこの「空薫物」という言葉に聞き覚えがある方もいるでしょう。


「恋が始まるとき、当時の男女は相手の顔を見ることも声を聞くこともできません。そのため文字に託した感性と、小物のセンス、そして香りが自分らしさを表現する限られた手段だったというわけです。優美さ、活発さ、しおらしさ、爽やかさ……。その人らしさを表現する香りは、雄弁だとつくづく感じますね」(三浦さん)

五感から多くの情報を得られる現代こそ、香りを大切に

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「五感からさまざまな情報が得られる現代だからこそ、香りで自分らしさを表現してみてはいかがでしょう」と三浦さん。 また、扇子はさりげなくあおいで相手に風を贈ることもできれば、お貸しすることもできる“洒落たコミュニケーション手段”となりますし、見るからに涼やかな雰囲気で周囲に涼を届けることもできるでしょう。

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平安時代は「空薫物」で香りを移したり、高価な「香木(こうぼく)」を扇骨に用いたりして扇子の香りを楽しみました。

今の時代も同じように楽しむには、お香や匂い袋といった香りの素を扇子と一緒にして密封しておくという方法がおすすめ。それから、アロマオイルや香水、香りのミストなどで直接香りづけするのも現代ならではの方法。ただし、繊細な素材や淡い色の扇子は変色に気をつけて目立たない部分でテストを。


「香りは感情に作用する力を持っていますし、相手の記憶に残りやすいものです。この香りを選んだという感性や、扇子に香りづけする手間を惜しまない丁寧な暮らし方に、周囲はきっとハッとするはず。香りの効果は計り知れません」(三浦さん)

あなたにぴったりの香りに出逢える期間限定のイベント開催

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扇子で香りを楽しんでいた時代背景をもとに、ユニークなインスタレーションが開催されます。来たる2018年8月4日(土)から8月7日(火)の期間、あなたの香りに、出逢える場所。Sense Your Aroma Gallery by AromaRichが表参道So-Cal Link Galleryにオープン。

会場では、撮影した写真から独自の色解析技術を用いて「あなたらしさ」を解析。そのデータをベースに作成された、あなたにぴったりの香りのアロマミストとオリジナル扇子がプレゼントされます。 会場にご来場いただけない方には、あなたらしさが香るオリジナル扇子を抽選でプレゼントするWEBキャンペーンを実施中です。

涼やかな風とともに、好きな香りを感じて深呼吸

カラダに風と香りを感じると、気持ちはふっと、晴れやかになるはず。アロマ柔軟剤「ソフラン アロマリッチ」は、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、あなたらしい香りをいつもそばにお届けしたいという想いから、今回の「香りと扇子のギャラリー」をプロデュースしました。

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そして、「ソフラン アロマリッチ」は、1万人以上の女性の声から生まれた5つのアロマの香りを揃えました。いくつもの香り成分を丁寧に調合した奥深い香りが、一日中やさしく香り続けます。また、最大の特長として、お互いの香りのよさが引き立てられるようにつくられたからこそできるのが「アロマミックス」。異なる香りのアロマリッチ同士をミックスするとオリジナルの香りが生まれます。そんな「ソフラン アロマリッチ」なら、あなたにぴったりの香りにもきっと出逢えるはずです。

もしかしたら、言葉よりも雄弁にあなたを物語る香りのチカラ。好きな香りや自分にあった香りを知ることで、あらためて自分が持つ魅力に気づく機会になるかもしれません。この夏、少し意識して自分の好きな香りを見つけてみてはいかがでしょうか。

アロマリッチの購入は下記から。

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三浦康子さん
和文化研究家、ライフコーディネーター。古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法を、テレビやラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案。「行事育」提唱者としても注目され、大学でも教鞭をとる。『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『おうち歳時記』(朝日新聞出版)ほか著書・監修書多数。

アロマリッチ

文/大森りえ

好きな香りといっしょに、深呼吸しよう

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