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飲みすぎは万病の元! アルコールによる10の長期的な影響

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

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お酒を浴びるように飲むと、交通事故のほかにもこんなリスクが──

アルコール

「またちょっと飲みすぎてしまった」──こんなときあなたはどう思いますか? 車の運転をしないのなら、飲みすぎはたいした問題ではない? いえいえ、それが大いに問題あり、なのです。

テキサス州プレイノ市の病院(Texas Health Plano)の内科医であるロバート・ドゥハニーさんによると、適量のお酒(女性は1日1杯、男性は1日2杯まで)だったら、特に心臓などについては健康によい影響があるといえるものの、適量を超えてしまうとそれ以上よいことはないのだそう。実際、毎晩のようにワインを1本空けたり、ハッピーアワーで何杯も飲んでしまったり、といったような飲み方をしていると、そのうち深刻な病気にかかってしまう可能性も。そんなことにならないよう、飲みすぎのリスクについて考えてみましょう。たくさんお酒を飲む人がなりやすい病気をご紹介します。

うつ

オーランド健康医師協会(Orlando Health Physician Associates)で家庭医学を専門とする医師のレイ・レベダさんによると、「お酒を飲むと、確かに最初のうちは気分がよくなります。でも、アルコールに含まれる化学物質が体の中で分解されていくにつれて、脳の中で気分を安定させるはたらきをする神経伝達物質のバランスが崩れてしまうのです」とのこと。

国立アルコール乱用依存症研究所(NIAAA)によると、これは短期的には気分の落ち込みを引き起こすことがあり、また、その状態が続くと長期的には脳の細胞が縮んでしまってうつのような問題を引き起こすきっかけになりかねないそう。

肥満

お酒の適量を守ることは、体重を増やさないためのとてもシンプルな方法であると言えます。ある研究によると、飲酒が肥満のリスク要因となるのは、特に、多量のアルコールを定期的に摂取する場合だそう。これは一体どういうことなのでしょう? ほとんどの人にとって、アルコールはカロリー取りすぎのもととなります。お酒を飲んだら、飲んだ分だけ食べる量を減らすというのは普通されないものだと専門家も分かっています。それに、飲んだのがたとえ1~2杯だったとしても、自制心がはたらかなくなってしまうために、シラフのときよりも多く食べてしまう、という調査結果も。

記憶障害、認知症

神経伝達物質のゆがみがあると、気分が乱れるだけではありません。国立アルコール乱用依存症研究所(NIAAA)の専門家は、神経伝達物質のゆがみが短期的な記憶障害(例えば大酒を飲んで記憶が飛んでしまうなど)、そして認知症を含む長期的な認知障害につながる可能性があると警告しています。フランスの大規模な研究によると、100万人以上の成人を調査したところ、若年性認知症の5万7千人の症例のうち、60%近くが慢性的な多量の飲酒と関連があったとのこと。

脂肪肝

肝臓のはたらきによって、食べ物や飲み物から得られた栄養が代謝されるのですが、一度に多量のお酒を飲んで肝臓に負荷がかかると、脂肪ができてしまいます。「増えすぎた脂肪は肝細胞に貯められ、それが蓄積すると脂肪肝になります」とドゥハニーさん。このような余分な脂肪があると、アルコール性肝炎のような有害な炎症が起こるリスクが高くなります。ひどくなると、肝硬変になって肝臓が正常に機能しなくなってしまうことも。

脳卒中

お酒をたくさん飲む人は、たとえ心臓が健康であったとしても、脳卒中になりやすいとされています。実際、ある研究によると、多量のお酒を飲む人(一日に飲む量が男性で6杯、女性で4杯より多い人)はそうでない人と比べて、脳卒中になるリスクが40%近く高くなるという結果も。多量の飲酒と脳卒中が起こるリスクとの関係については、実は専門家の間でも完全には分かっていません、とレベダさん。しかし、多量の飲酒は脳卒中の大きなリスク要因とされている高血圧と結びついているのです。

高血圧

体の中にアルコールがどっと入ってくると、ストレスホルモンが放出されて血管が固く締めつけられて収縮し、一時的に血圧が急に上がります。やがて時間が経つと血管が固くなり、弾力性がなくなって高血圧につながることがある、と国立アルコール乱用依存症研究所(NIAAA)の専門家は言っています。

心筋症

多量のお酒を長い期間飲み続けると、心臓の筋肉が弱くなってたるんでしまうことがあります。それがアルコール性心筋症です。普段、わたしたちの心臓は、酸素をとりこんだ新鮮な血液を体のすみずみまで行きわたらせるポンプの役割を果たしていますが、心筋症になるとそれが難しくなってしまいます。そして、疲れや息切れ、足のむくみ、不整脈につながることも。国立アルコール乱用依存症研究所(NIAAA)によると、臓器障害や心不全を引き起こすこともあるというから、こわいです。

膵炎

膵炎とは膵臓に炎症が起きたひどい痛みを伴う病気で、糖尿病、そして膵臓がんにつながることもあります。胆石や特定の遺伝性疾患でも膵炎になるので、アルコールの取りすぎだけが原因とは言えないのですが、膵炎になるリスクを高くしてしまうのは確か。たくさんのお酒を飲むと、膵臓の正常なはたらきが妨げられて、膵臓の内部で分泌された消化酵素が小腸に流れていかなくなってしまうからです。

がん

過度の飲酒習慣があると、乳がん、肝臓がん、口腔がん、咽頭がんなどの特定のがんになるリスクが高くなることが分かっています。国立アルコール乱用依存症研究所(NIAAA)によると、100万人を超える女性を対象に、飲酒習慣とがんのリスクを調査したところ、がんの症例のうち最大13%が飲酒と関係していたそう。

どうしてアルコールががんに関係するのでしょう? 「アルコールが体の中で分解されると、アセトアルデヒドという毒を持った化学物質に変わります。そして、アセトアルデヒドはDNAと体の中のたんぱく質を傷つけることがあります」とレベダさん。でも、それだけではないのです。「アルコールは、細胞を酸化させるフリーラジカルという有害な物質を産み出してしまいます。そして、正常な細胞が制御不能な状態となり、がん化してしまう場合があるのです」とのこと。

肺炎と結核

アルコールを飲むと、病原菌と戦うはたらきのある白血球が作られにくくなり、体の免疫システムが弱ってしまいます。そうなると短期的には、風邪などの感染症にかかりやすくなります。でも、長期的にはもっと深刻です。ドゥハニーさんによると、長い間、過度の飲酒を続けていると、体の免疫システムが抑制されて、重い感染症にかかりやすくなる可能性があるとのこと。肺炎や結核などの肺の細菌感染症にかかると、ときには命にかかわることもあります。

HIV

最後にもうひとつ、HIVについて。当たり前ですが、お酒を飲んだからといってHIVに感染するわけではありません。でも、ここで思い出してほしいのは、お酒を飲むと体の免疫システムが抑制されるため、感染症にかかりやすくなる、ということ。複数のパートナーと無防備なセックスをしたり、ドラッグを注射したり、危険なことをしている場合、多量のお酒を飲んでいるとHIVに感染する可能性が高くなってしまうかもしれません。また、国立アルコール乱用依存症研究所(NIAAA)によると、多量のお酒を飲む人はそうでない人と比べて、いったん病気にかかると病気の進行が速くなることがあるそうです。

Marygrace Taylor/ 10 Long-Term Effects of Alcohol Every Drinker Needs to Know

訳/STELLA MEDIX Ltd.

MYLOHAS編集部

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