1. Home
  2. BODY
  3. 本場フィンランドのサウナは、水温0℃の湖に入って-20℃で外気浴 #サウナがキテる

本場フィンランドのサウナは、水温0℃の湖に入って-20℃で外気浴 #サウナがキテる

休むこと。緩めること。

1,126

201807_sauna2_1

「サウナのいろは」をレクチャーした第1回に引き続き、サウナ大使のタナカカツキさんにご協力いただき、サウナの魅力を紐解きます。日本とフィンランドのサウナの違いや、本場フィンランドサウナでの“恐怖体験”、気になる日本のサウナ事情について聞きました。

サウナ室が木でできているワケ。フィンランド流のととのい方

湖の多いフィンランドでは、サウナ小屋は湖畔に建てるのが習わし。サウナでカラダを温め汗を流し、外に出て、風に当たったり湖に飛び込んだりして、火照ったカラダをゆっくりと冷ます。それを何度か繰り返していくと、やがて恍惚感が訪れます。自然と人間の距離を縮めてくれるもの、それがフィンランドのサウナだとタナカカツキさんは話します。

201807_sauna2_2

撮影/タナカカツキさん

フィンランドのサウナでは、白樺の若葉を束ねたヴィヒタを用意し、体を叩くようにして使用します。そうすることで、血行促進、殺菌、肌の引き締めが期待できる上に、白樺のよい香りがサウナ室を満たします。さらに、自らロウリュをして湿度を上げ、体に感じる温度を自分好みに調整。蒸気とヴィヒタから放たれる森の香りのなかで、やがて深い瞑想状態に......。五感が回復し、浮遊するような感覚で、やみつきになるのだそう。

「香りは、ととのった状態を作るのにすごく効果があります。要はなぜ、サウナ室という“木の中”に入るのか。あれは木の香りのなかに入るということなんです。植物は、ちゃんとそこに水分があって、湿度があって、熱があるとすごく香るんですよね。その自然の状態を、サウナは再現しているわけです」(タナカカツキさん)

サウナは日本の居間みたいなもの。自宅にサウナも

フィンランドでも都市型の施設では“湖畔に建てる”というわけにはいきませんが、水をサウナストーンにかけて、蒸気を充満させるロウリュを行います。そして、日本のサウナ事情と大きく違うのはその「数」。地方でも都市でも3~4人にひとりは自宅にサウナを持っています

「フィンランドのサウナは、日本の居間みたいなもの。実家に帰ると必ず居間がある、あんな感じです。ハレとケでいうとハレの場で、神聖なイメージもある。居間におひな様を飾ったりするような感覚で、ヴィヒタで邪気を払ったり、ちょっとお祈りしたり……メンタル面の役割が強いんです」(タナカカツキさん)

201807_sauna2_3

撮影/タナカカツキさん

日本のサウナ室にはよくテレビがありますが、フィンランドでは小さな明かり取りの小窓があるだけ。まぶしすぎる照明もなく、ただ静かな時間を愉しみます。リラクゼーションでもあり、メディテーションでもある、それがフィンランドのサウナなのです。

最近は日本でも、こうした“サウナの本質”を取り入れた施設が増えてきたそう。日本ではなかなか手に入らないヴィヒタが置いてあるところは、サウナ愛あふれる優良施設である可能性が大。ヴィヒタはなくても、アロマ水のロウリュで自然の香りを演出してくれる施設もあります。

水温0℃の湖に入って……強烈だったフィンランドサウナ初体験

サウナエッセイ『サ道』を出版したことがきっかけで、2013年に「日本サウナ・スパ協会」からサウナ大使に任命されたタナカカツキさん。最初の大きなミッションは、フィンランド北部ラップランドへの出張でした。記念すべき本場のサウナ初体験は、じつは「つらいの一言」だったそう。

201807_sauna2_4

撮影/タナカカツキさん

水温0℃の湖に入って、マイナス20℃のなかで外気浴をしましたからね。ほんと、何かあったらどうしようかと思って。水風呂の素晴らしさをあんなに説いているのに、サウナ大使が本場のサウナで命を……なんて大問題じゃないですか」(タナカカツキさん)

サウナの水風呂といえば、日本では18℃~14℃あたりが一般的。それが水温0℃なんて、想像しただけで凍えそうです。

「でもこれが、意外と入れるんですよ。カラダもサウナで温まっているし。で、入っちゃうとちょっと余裕が生まれて。あと、ここまでやれたという安堵と達成感で、ちょっともうととのいだすんですよ。それで『大使こっち向いて』なんて写真も撮られるから、調子にのってイエーイってやってたら、水がやっぱり0℃なので……上がろうとしたらカラダが動かないんですよね。筋肉がもう、膠着。自分の体重を支えられないんですよ、重力がすごくて。で、どんどんドキドキしてきて、怖くて怖くて、階段の手すりをガシッと握ったらそこが凍って、手がくっついて、もうビリビリって。ホント最悪ですよね。二度とやりたくない、そんな感じでしたね」(タナカカツキさん)

日本はサウナ先進国。欧米でも流行の兆し

過酷な体験のあとは、世界のサウナ界のトップが集う懇親会に参加。生演奏に合わせて社交ダンスが自然にはじまったり、セレブな雰囲気に驚いたそうです。

サウナ大使の仕事としては、このほか毎年開かれる国際サウナ会議への出席もあります。フィンランドの国際サウナ協会が主催する会議で、自国のサウナの現状や、サウナの健康効果についての大学や研究機関の発表が行われるとのこと。

「サウナは健康にいいといわれますが、まだ分からないことだらけなので、いろいろな研究がなされているんですよ。会議には世界中から人が集まります。ヨーロッパ諸国はもちろん、最近ではニューヨークとロンドンの都市部でサウナが流行りだしています。本場フィンランドでも若者を中心におしゃれなサウナが流行っています。日本もサウナ先進国といっていいと思いますね」(タナカカツキさん)

日本のサウナも日々進化中!

201807_sauna2_5

image via shutterstock

サウナ会議は日本国内でも開催されており、外国人観光客が増えているなかで、ファッションタトゥーをしている人をどう受け入れるか、といった問題が議論されているそう。男性専用の施設が多く、女性が入れる場所が限られるなど、議論される話題はたくさんあります。

「もっとみんなが手軽に、気楽にサウナに入れるようになったらいいですよね。おっさん、汗、ガマンみたいなイメージを払しょくして、サウナ=女性が美しくなれる場所と思ってもらえたら。サウナのことを知れば知るほど、女性が好きになる要素が多いんですよ。ヨーロッパでは『水と熱だけのオーガニックコスメ』と言われているくらいです」(タナカカツキさん)

老舗の大磯プリンスホテルに「THERMAL SPA S.WAVE」というスパ施設ができたり、スパ・ラクーアが大改装し、新たに本格的フィンランド式サウナが登場するなど、日本のサウナブームの証左はあちこちに。

2015年から毎年、長野県でおこなわれる「日本サウナ祭り」は、2016年にはじめて一般参加を募ったところ、あっという間にチケットが完売。テントの中でストーブを焚き、屋外で楽しむテントサウナも、キャンプの新しい楽しみ方として注目を集めています。

「サウナで仕事」が流行る?

201807_sauna2_6

image via shutterstock

タナカカツキさんは、サウナで仕事する“ワーキングスタイル”がもっと広まると予測しているとのこと。

「私の行きつけのスカイスパYOKOHAMAも、この秋ワークスペースを充実させる方向にリニューアルするんですよ。私自身、だいたい昼からサウナ施設にいて、オフィスのように使っています。今日もこうしてスカイスパYOKOHAMAでお話していますが、これで取材2本目。1日3本くらい、楽しくおしゃべりさせていただくことが多いですね。ここはフリーWi-Fiですし電源もすぐにとれますから、仕事をするにはぴったり。こういう使い方をする人はどんどん増えていくと思います」(タナカカツキさん)

リラックスできて、きれいになれて、仕事まではかどるなんて! 日本のサウナの目覚ましい進歩から、ますます目が離せなくなりそうです。

※サウナに入るときは、くれぐれも無理なく安全に。

あわせて読みたい

主役は水風呂、汗かいて我慢は誤解。初心者のためのサウナガイド #サウナがキテる

ヨガ、ピラティス、岩盤浴につづき、美意識の高い女性が次にハマるのはサウナかもしれません。ここ数年で「サウナー」と呼ばれる愛好家が増え、いまやサウナブ...

https://www.mylohas.net/2018/07/169143sauna_1.html

「サウナ大使でしょとか言われて…」マンガ家・タナカカツキさんインタビュー #サウナがキテる

「タナカカツキ先生の話を聞いたあとは必ずサウナに入りたくなる」とは、親交の深い編集者の言葉。大まじめなのにとにかくおもしろい、タナカカツキさんのサウ...

https://www.mylohas.net/2018/07/170048sauna_3.html

201807_sauna_profile-2

タナカカツキさん(マンガ家)
1966年大阪うまれ。1985年大学在学中にマンガ家としてデビュー。著書には『オッス!トン子ちゃん』、天久聖一との共著『バカドリル』などがある。 その他、映像作品も多数手がけ、アーティストとして幅広いジャンルで活躍。サウナを題材にしたマンガ&エッセイ『サ道』でサウナブームの火付け役となる。日本サウナ・スパ協会が公式に任命した、サウナ・水風呂の素晴らしさを世に知らしめる広報大使「サウナ大使」としても活躍中。最新作は『はじめてのサウナ』(リトルモア)。

撮影(タナカカツキさん)/中山実華、取材・文/田邉愛理、企画・構成/寺田佳織(マイロハス編集部)

田邉愛理

    Ranking

    1. 毎食摂りたい「肉を使わない高タンパクなおかず」12選

    2. 無視してはいけない5つの虫さされ......場合によっては病院で診てもらいましょう

    3. 筋トレに年齢は関係ない! やれば応えてくれるのが筋肉の魅力

    4. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    5. その気持ち悪さ、8つの意外な原因のせいじゃない?

    6. 「鍛える」はもう古い! 気づいたら美ボディになるKaoru流メソッド

    7. かしこい筋肉強化のコツ。女性がトレーニングで気をつけたいこと

    8. 瞬速ヘアドライヤーで、一気に髪を乾かしたい! Amazonからオススメ5選

    9. 胃痛や腹痛を早く治す方法とは? マッサージやペパーミントが味方に

    10. ただの腰痛と間違えやすい、気をつけたい6つの病気

    1. 無視してはいけない5つの虫さされ......場合によっては病院で診てもらいましょう

    2. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    3. 「野菜から食べてもやせませんよ」教授が教える、太りやすい理由

    4. その気持ち悪さ、8つの意外な原因のせいじゃない?

    5. 胃痛や腹痛を早く治す方法とは? マッサージやペパーミントが味方に

    6. ホルモン乱れで体重が落ちない? 太りやすい人向けダイエット指南

    7. なぜ筋トレ好きはタンクトップを着るのか。その理由を解明

    8. ただの腰痛と間違えやすい、気をつけたい6つの病気

    9. かしこい筋肉強化のコツ。女性がトレーニングで気をつけたいこと

    10. 筋トレで「睡眠の質」を上げるトレーニングのコツ

    1. 無視してはいけない5つの虫さされ......場合によっては病院で診てもらいましょう

    2. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    3. その気持ち悪さ、8つの意外な原因のせいじゃない?

    4. 胃痛や腹痛を早く治す方法とは? マッサージやペパーミントが味方に

    5. ただの腰痛と間違えやすい、気をつけたい6つの病気

    6. 長友佑都さんの人生を変えた食事法とは? 夫婦で不調知らずに

    7. 糖質制限ですぐに体重が落ちるのはなぜ? 勘違いポイントを教授が解説

    8. 自然にコレステロールを下げてくれる12の食品

    9. 糖質制限ダイエットの正しい方法。お腹いっぱい食べてもOK!

    10. ひどい肩こりは鍛えてなおす! 肩こり解消ストレッチ&筋トレ5選