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脳卒中、心臓病のリスクも上昇。12の関節リウマチの症状を無視しないで

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

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朝目が覚めると身体中が痛い。指はほとんど動かせないし、脚に触ると痛みが。身体を起こして立ちあがるのもひと苦労。一歩踏み出すたびに痛みが走る。熱いシャワーをゆっくり浴びて何とか一息......一体私、どうしたの?

関節リウマチ0

若い人なら、ぶつけたわけでもないのに関節が腫れて硬くなっていて、触ると痛ければ、原因がわからなくても何かまずいことがあると思うでしょう、とニューヨークの整形外科/リウマチ学専門病院HSSのリウマチ学者、ビビアン・バイカークさん。年配の方の場合、関節が痛めば何なのかわかると思うかもしれません。「関節炎が起きたと考えるでしょうね。つまり、加齢に伴うタイプの『骨関節炎』だと」(バイカークさん)。でも、あまり知られていませんが、ひとくちに関節炎といっても実はさまざまなタイプがあります

関節の「表層」の病気、「関節リウマチ」もそのひとつ。身体の声によく耳を傾けて、疑われる場合は(症状が6週間以上続いていたら特に)、リウマチ専門医に診てもらいます。

アメリカ国立関節炎・骨格筋・皮膚疾患研究所(NIAMS)によると、アメリカ人のおよそ150万人が関節リウマチで、その大半が女性。普通は中年で発症しますが、十代や若い成人でもなることがあります。

関節リウマチって、正確にはどういうもの?

関節リウマチは自己免疫疾患。つまり、理由が何であれ(おそらくは遺伝的な要素と環境的な要素が重なって、あるいはホルモンの変化さえ引き金に)、免疫系が正常に働かなくなります。感染と戦う白血球が、細菌をやっつけるのではなく、関節の周りの健康な組織を攻撃し始めるのです。それで関節が炎症を起こし、痛みなどの症状が。「関節がふくれたり腫れたりして硬くなり、具合が悪くなっていると気づくでしょう」(バイカークさん)。

関節リウマチの症状は一進一退する場合があるので、すくなくとも最初のうちは、自分の身体がどうなっているのか判断しにくくなることも。手首や肩関節の痛みが数週間続いた後、消えるという形で始まるかもしれません。風邪をひいて、それがよくなったのかなと思っていると、痛みと疲労感がまたやってきます。でも、一気に関節リウマチの症状に襲われる人も

それをよく知る経験者、ニューヨーク州ロチェスターで開業しているリウマチ医のタミー・シュロッツハウアーさん(関節リウマチについて詳しく解説した『Living with Rheumatoid Arthritis』の著者)はその経験を、「ある朝目覚めたら、ベッドから出られませんでしたーーいきなり、ズドーンと!」と表現しています。

ほかの誰よりも、関節リウマチがどういうものかよく知っていたシュロッツハウアーさんですが、それでも気をつけるべき兆候に注意し、診断を受けて、自分で考えた対処法に従い始めるまでに数カ月かかったとか。「その後は、見事に症状をコントロールできました」(シュロッツハウアーさん)

関節リウマチの症状に気づくには

関節リウマチは完治しませんが、症状が出ないようにするための薬と戦略があります。そして、関節を守るために必要なことをなるべく早く始めるほど、よい状態に。治療法は大きな進歩を遂げ、多くの人が以前には当たり前だった関節の手術や全身的な合併症から救われています。

関節リウマチは炎症性の病気なので、年配の方で見られる加齢に伴う関節炎とはたくさんの違いがあります。次にご紹介する重要なサインや症状があり、6週間以上続くようなら、リウマチ専門医に診てもらう方がよいかもしれません

関節の痛み

痛みは関節リウマチの初期の、そして決定的な症状。どの関節にも現れる可能性があり、普通は身体の左右両側とも痛みます。多くの場合、指、手首、くるぶしといったちいさな関節から始まって、肩、腰、膝が痛むことも。

痛みは、疼くような、鋭い、ズキズキする、触ると痛い、電撃が走るような、などと表現され、焼けるような神経の痛みをもたらすこともあります(リウマチ学の専門誌、ネイチャー・レビューズ・リウマトロジー誌で報告されたイギリスの研究から)。そして、関節リウマチの痛みは「連続的または断続的、局所的(特定の関節だけ)または広範囲」の場合があるそう(同じ研究から)。シュロッツハウアーさんの説明によると、「普通の、よくある骨関節炎は手首には現れない」ため、関節リウマチの診断では、手首の痛みは特に重要な手がかりです。

こわばり

30分以上続くこわばりは、関節リウマチの典型的なサイン。目が覚めたときにこわばりを感じるのは普通ですが、一日中続く人もいます、とバイカークさん。また、朝のこわばりが日中は軽くなり、夕方にまた始まるという人もいるそう。すこし長く座っているだけで、関節がこわばることも。「硬直」と呼ばれる現象です。

「でも、こわばりを感じるのがいつであっても、関節を動かしたり完全に伸ばしたりできない気がして、それが6週間以上続く場合は、医師の診察を受けます」(バイカークさん)。

腫れ

関節リウマチの場合、多くは手首や指の関節など手に近いところが、目で見ても腫れているとわかるずっと前から、腫れた感じがするかもしれません。「家でじっとしていると腫れた感じがするのに、医師の目には腫れているように見えないことがあります」とシュロッツハウアーさん。腫れている気がするだけなのかどうかわからないならば靴を履いてみて。「足先が腫れていると、靴がはきにくくなるのでは」(バイカークさん)

あたたかさがある

バイカークさんによると、あまりはっきりしてはいないかもしれませんが、炎症を起こした関節に触れるとあたたかく感じることがあるそう。そんなあたたかさがあったら、手の甲か指を関節に当て、次に近くの骨に当ててみて、とバイカークさん。近くの骨の上の皮膚よりも関節の方があたたかかったら、関節リウマチのサインかも。ほかの症状もあるのなら特に。「関節があたたかく感じる場合はたいてい、十分に動かせないとか伸ばせないといった、こわばりもあります」(バイカークさん)

関節がうまく動かない

関節リウマチ1

関節リウマチの場合、特に症状が激しく現れているときなど、何気ない普段の行動がうまくできなくなることがあります。お肉をスライスする、牛乳パックを開ける、キーボードを打つといった動作が難しくなるかもしれません、とバイカークさん。問題が膝なら、階段の上がり下りが大変に。シュロッツハウアーさんはそれを体験したそうで、チェアリフトが必要な時期もあったとか。

疲れ

関節リウマチの人はほぼ例外なく、圧倒的な疲れを覚えます。これは多くの自己免疫疾患に共通した症状。でもバイカークさんによると、関節リウマチをコントロールできれば、疲れも消えてゆきます。対処が遅れると、疲れが慢性化してしまうので、トラブルを招いているようなもの。

具合が悪いような気がする

関節リウマチは関節が痛むだけではありません。疲れて、疼くような痛みがあるので、何かの病気ではないかという気がするかも。「具合が悪いという感覚です。調子がよくないような、どこかおかしいような気がするでしょう」(シュロッツハウアーさん)。6カ月以上気分がすぐれなければ、医師に診てもらいます。

筋肉が減る

筋肉の減少は、関節リウマチの重大な合併症。CTスキャン画像を調べたペンシルベニア大学の研究によると、関節リウマチの人は健康な人に比べて、「筋肉の量と密度が確実に少なかった」そう。筋肉や力が大きく減ったと気づいたら、医師に伝えることが大切。関節リウマチになって1年以内に筋肉量の減少があります、とバイカークさん。「関節リウマチをコントロールするだけでなく、リハビリを行って、また強くならなければなりません」

うつ症状

うつ症状は慢性の病気と密接に関連している傾向があり、関節リウマチもそのひとつ。研究によると、関節リウマチの人ではうつ病が一般的な水準の2〜4倍に。でも、関節リウマチのほかの症状とは違って、うつ症状は関節リウマチの進行に伴って進むものではなく、初期に現れがち。うつ病は「炎症が全身的に現れたもの」と言えます、とシュロッツハウアーさん。「自力で改善できない人間ということではありません。神経が化学的に炎症の影響を受けているのです」

皮膚のしこり

関節リウマチの人はおよそ4人に1人の割合で、皮膚の下に硬いしこり(コブ)ができます。「結節」と呼ばれ、普通は指関節、肘、かかとなど骨から圧力を受ける部分に発生。シュロッツハウアーさんの著書によると、このような出っ張ったコブは無害ですが、痛んだり、感染したりして、身体の機能を邪魔することがあります。しかし、「この10年で関節リウマチの症状はずいぶん緩和され、それに伴って、結節の発生率も低下しているという証拠があります」。これはいろいろなあたらしい薬が導入された成果だそう。

目や口が乾いてヒリヒリする

関節リウマチ2

関節リウマチの場合、「シェーングレン症候群」と呼ばれる別の自己免疫性疾患の症状が出ることがあります。これは身体の中で水分を作る腺が攻撃される自己免疫性疾患(関節リウマチの人の場合は、二次性シェーングレン症候群と呼ばれます)。関節リウマチの典型的な症状に加えて、二次性シェーングレン症候群があると、涙腺と唾液腺の炎症が起こります。そのため、目と口の中が乾燥(シュロッツハウアーさん)。しかし、一次性シェーングレン症候群よりはるかに軽い症状です。

神経、皮膚、器官のダメージ

関節リウマチと言うと、たいていは関節の合併症を思い浮かべますが、身体のほかの部分にも影響があります。例えば、血管に炎症が及ぶと、皮膚の潰瘍が起きるかも。神経が影響を受けると、手足がしびれたり、弱くなったりします。

また、関節リウマチの人は、ほかのリスク要素とは無関係に、心臓病を発症しやすくなります。また、息切れを引き起こす「間質性肺疾患」など、さまざまな肺の合併症も。

関節リウマチはメタボリックシンドローム(血圧の上昇、血糖値の上昇、コレステロール値の異常などの複合症状)の発症も早めるため、脳卒中、糖尿病、心臓病のリスクがアップ。血圧や血糖値などが正常範囲ギリギリで、関節リウマチの人は、用心して、健康を保つ方法を医師に相談することです、とバイカークさん。

By Karen Pallarito/12 Rheumatoid Arthritis Symptoms You Shouldn’t Ignore

訳/STELLA MEDIX Ltd.

MYLOHAS編集部

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